雑想 2002年5月

      2022/04/26

下町、温泉トロンボーン

たまには、ヴィック・ディッケンソンの『ショウケース』。

ディッケンソンといえば、必ずセットで「中間派」という言葉もついてきます。

大橋巨泉氏命名のモダンとスイングの中間のスタイル、テイストという意味ね。

しかし、そのような言葉を気にせずとも、ディッケンソンのトロンボーンは、下町の味がある?!といえば、聴きたくなってきませんか?

庶民的なテイスト、そして、かぎりなく肉声に近いのです。

このほのぼの感、義理人情感(!?)は、たまに取りだして聴くと、妙に懐かしい気分になります。

暖かなアンサンブルは、なんだか温泉にはいっている感じでもあります。

嗚呼温泉行きたい(笑)。

ピストルズ

《さらばベルリンの陽》と《ボディーズ》と、あとはやっぱり《アナーキー・イン・ザ・UK》が好きで好きで。

聴くのもいいけど、これらの曲は、たとえばセッションなんかで、まるでベースのボディを殴るように、ガンガンと弾くと、結構快感なんですね。

なーんも考えずに、爆音に身を任せて、ガンガンと、ブンブンと。

ちょっとだけ、気分はシドだったり(笑)。

竹を割ったように単純明快。
胸がすくほどに爽快なサウンド。

曲がメロディアスで、キャッチーで、だけど、暴力的にガンガンやれるので、そこが魅力なのかもしれないです。

聴くもよし。
単純だけど、不思議と全然飽きないし。

弾くもよし。
格好の“暴れ素材集”でもあります。

やっぱり、ダテに長年の風雪に耐えているわけじゃありませんね。

もっとも最近は、ピストルズの曲も出来ない(知らない)“パンク・ギタリスト”が増えてきたので、ちょっと寂しい感じです。

とはいえ、“他称ジョニー”の息子が、ピストルズのライブ・イン・テキサスの出血シドの映像を見て、「おおお!」と言っているので(笑)、けっこう、パンク好きだった父ちゃんの息子たちにパンクな熱狂が将来的に伝染してゆくのかもしれない(笑)。

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ベルボトム・ブルース

《ベルボトム・ブルース》が好きだ。泣ける。もちろん、最初は2枚目の《レイラ》聴きたさで購入したアルバムだったのだし、《レイラ》は名曲だと今でも思ってはいるが、それを上回る1枚目の《ベルボトム・ブルース》にやられた。名曲。

クラプトンの声は心に染み入るし、アレンジも秀逸。
ワイルドでスケールの大きな世界です。
広く澄みわたった青空。
でもって、ホロ苦い。

うーん、イイです。
文句なしに。

レモン風味のタン

パスタ茹でてる10分前後の時間。

ほんの少し手持無沙汰になってしまう時間の空白が生まれる。

その時に、ワインを飲みながら、スライスされたタンをちびちび食べると、その後の食欲倍増なのだ。

タンは牛でも豚でもOK。
スモークされててもされていなくてもOK。

もちろん、肉には定番赤ワインという手もあるが、辛口日本酒の体でキンキンに冷えた白にももちろん合うことは言うまでもない。

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ザ・グレーテスト・プリンセス

聴いた瞬間、流行っていた時代の香りがする。
懐かしいですねぇ、プリプリ。

ある意味、当時の時代の“気分”を象徴する音だったのかもしれない。ノリよく、イキよく、ロックとはいえプンプンと80年のポップスの匂いのする時代の音。

改めて良い曲の多いバンドだったのだなぁと、聞き返すと、しみじみ。

信念 人間の器

信念を持つことは悪いことではない。

むしろ良いこと、なのかもしれない。

しかし、手放しに「良いこと」であると思いこみすぎるのも危険だ。

なぜなら、信念があればあるほど視野が狭くなり、排他的になるからだ。

新しい考えなどが「信念フィルター」によって除去されることだってある。

自分では自分のことを信念を持った立派な人だと思っているかもしれないが、そう思っているのは自分だけで、他人からは頑固なやつ、融通の利かないなつと見られている可能性だってある。

そして、信念の強さが邪魔となり、柔軟性に欠け、器の小さい人間になってしまう可能性だったある。

そのへんのバランス感覚は難しいものだ。

ベース ゆっくり練習

以前も記事に書いたが、やはりベースの練習はテンポを落として弾くほうが良い。

>>ベースの練習はゆっくりと。

特に初見の曲は。

ゆっくりとしたテンポからはじめ、少しずつテンポを上げながら繰り返し練習しているうちに、だんだん曲が身体の中に染み込むように覚えてくる。

また、エレクトリックベースの場合、アンプのボリュームを大きめにして鳴らしてみると分かるが、けっこう弦をしっかりとミュートしていないことが多い人もいるだろう。

他の弦の振動を隣の弦が拾ってしまい、鳴らしていないはずの音が鳴っていることがボリュームを上げて練習すると分かる。

カッコよいフレーズや早弾きも良いが、他の弦の音がうっすらと鳴りっぱなしで、どんなにカッコよいフレーズを弾いても、聞く人が聞けば、微妙な違和感を覚えるはずだ。

だから、ゆっくり練習。

テンポを落とした状態で一音一音の運指をチェックしながら弾くと同時に、しっかりと他の弦が共鳴していないかを確認しながら弾くことも大切だ。

テンポを落とした練習は、最初はつまらなく感じられるかもしれないが、慣れてくると、いかに自分は勢いに乗って杜撰に弾いているのかを思い知らされる時がくるかもしれない。

そこで気づいたことを直していく。

この繰り返しが上達につながるのだと思う。

ま、ベースに限った話ではないかもしれないけれど。

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