雑想 2002年8月

      2022/05/30

学校は何も教えてくれない?

よく、歌詞やドラマ・映画のセリフ、あるいは金融や儲け関係の情報商材やセミナーの宣伝文句などに、「学校は何も教えてくれない(なかった)」という決まり切ったフレーズが多用されている。

でも、そんなの当たり前だっつーの。
むしろ、学校に期待しすぎだと思う。

そもそも「学校は何も教えてくれない」という発想自体、「学校はすべてのことを教えてくれる」という前提があるからこそではないか。
そんなの無理に決まっているじゃない。

学校に国語、算数(数学)、理科、社会、体育(保険)以外のことを「教えてもらう」ことを期待したって仕方がない。

しかも教える側は、つまりいわゆる「先生」といわれる職業の公務員(私立校の教師は公務員ではないが)は、文部科学省から「教えろ」と言われたことしか教えられない立場の人たちだ。

そんな公務員の人たちに、人生だの投資だの恋愛だの商売などなど、そのようなことまで教えてもらうことを期待すること自体、寿司屋でエジプト料理が出されることを期待しているよなものではないだろうか。
「まさか、寿司屋はエジプト料理を出してくれなかった」とは言わないよね、普通?

国語、算数、理科、社会などのお勉強科目「以外」のことを教えてもらいたかったら、学校以外に習う場所を求めるべきだ。
エジプト料理を食べたかったら、エジプト料理店に行くべきであって、学校の給食のメニューにエジプトを期待しても意味がない。

人でも本でもインターネットでも、それこそ自分が知りたいことを学べる箇所は、今の時代は比較的容易に探せるはずだ。

まさか、自からが動くことが面倒で、世の中で生きていくために必要なエトセトラは、こちらがボーっと受け身の姿勢をとっていれば、大人がすべて用意してカリキュラムを組んで、わかりやすくかみ砕いて教えてくれるものとは思っていないよね?

学校で教えられる「お勉強科目」以外の領域での欲しい情報や、学びたいことは、自らが主体的に調べ、学び、身に着けていくべきだ。

そして、この日本という国は、比較的それが容易な国なはず。少なくとも独裁政権の国や、政情不安定な国に比べれば。

知りたいことを自分のほうから学びにいく姿勢を放棄し、単なる受け身の態勢で、「誰かが何かを教えてくれる」「いつか誰かが教えてくれるはずだ」と思っていることは、甘えに他ならない。

メタリカ メタル・ジャスティス

惜しむらくは、ベースの音がほとんど聴こえないこと。

どうも、クリフ・バートン亡き後、後任のベーシストとなったジェイソン・ニューステッドは、他のメンバーから「イジワル」をされてベースの音をカットされたらしいのだが、せめてズンと響くぐらいの音圧は欲しかった。

でも、これが唯一の不満といえば、不満で、あとは、さすがメタリカ!な要素のほうが多いこともたしか。

ますます構成と編曲が手馴れてきた“第二期”メタリカを堪能できます。

まぁ、《ワン》のようにベタな曲はあるけど、これはこれで、いいんじゃないかと。

作り込みとキャッチーさのバランスがほど良くブレンドされたメタリカ。前3作のように“ガツン”な迫力はないけれど、これはこれで、悪くないんじゃないかと。

《ブラッケンド》良し、ダイアモンド・ヘッドのカバーも、良し。

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マスター・オブ・パペッツ メタリカ

私が最初に聴いたメタリカのアルバムがコレ。

冒頭の「バッテリー」の衝撃といったら…!
強引に引きずり込まれちゃいましたね。

もうリリースされてから、随分の年数が経っているんだけど、あの衝撃は、まだ昨日のようです。

年数を重ねるにしたがって、好きな曲も微妙に変わってきてますが、

最近のお気に入りは、《リーパー・メサイア》。

ミディアムテンポ、中盤からアップテンポ。

どっちのテンポもかっこいい。

“速い・重い・深い”

充実の三拍子!

この曲のイントロを思い出すだけでも、鳥肌だ。

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マネージャングルのソリチュード

デューク・エリントンと、チャールス・ミンガス、マックス・ローチが、それこそ楽器同士の殴り合いバトルを繰り広げているんじゃないかとすら言われている凄いピアノトリオのアルバム『マネー・ジャングル』。

音の暴力一歩手前の荒々しさと力強さが芸術的に昇華された稀有なアルバムだ。

ただ、ゴツゴツして殺気じみたアルバムとよく言われているのは確かにその通りではあるが、そう言っている人の多くは、《ヴェリー・スペシャル》や、《マネー・ジャングル》、《キャラヴァン》の演奏からだと思う。

もちろん、これらの演奏は強い!ゴツい!カッコいい!

しかし、それだけではないんですね。

《ソリチュード》。

これは抒情的。

エリントンの美しく骨太なピアノの独壇場。

ローチもミンガスも親分に喧嘩を売っていない(笑)。

この演奏から醸し出る雰囲気は、濁って、ゴツくて、分厚くて、そして美しい。

泣く子も黙るエリントン・ミュージックの片鱗が、《ソリチュード》の短い演奏には封じ込められている。

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