雑想 2003年8月

      2022/09/13

サバの押し寿司

猛烈に暑い真夏の日。

ビールをグイッと飲みながら、枝豆つまむも良し。
フライドチキンをかじるも良し。

しかし、微妙に「酢」の要素を身体が求めている時、冷やし中華も良いけれど、なぜか押し寿司にガブリつきたいときもあります。

個人的には、真夏のビール日には、サバの押し寿司が食べたくなるのです。

マンテカ レッド・ガーランド

50年代半ば、レッド・ガーランドは、プレスティッジに多くのリーダー作を残しているが、この『マンテカ』もその中の1枚だ。

ドラムスがアート・テイラー、ベースがポール・チェンバースというお馴染みのリズムセクションだが、このおなじみのトリオ編成に、レイ・バレットのコンガが加わっている。

土臭いコンガが加わったことによって、アーシー&リラックス感がよりいっそう強調され、まったりとした心地よさがじわじわと染みてくる「じわじわ名盤」だ。

上質な憂鬱

私がアル・ヘイグのピアノが好きな理由のひとつに「上質な憂鬱」を提供してくれるから、ということがある。

個人的「上質な憂鬱ランキング」の上位は、スタン・ゲッツとやっている時のピアノかな。

もちろん代表作にして名盤のほまれ高い『インヴィテーション』もいいんだけど、ちょっと上質さよりも俗っぽさが入り混じった憂鬱になってしまっている。

もちろん私も俗っぽい人間だから、これぐらいの塩梅も好きだけどね。

しかし、もっと濁りや雑味がろ過された上質な憂鬱感はゲッツの『カルテッツ』が最高ですな。

愛と幻想のファシズム

通し読みだけでなく、部分読みも含めるとおそらく少なくとも50回以上は読み直しているはず。

それだけ若い頃は衝撃的だったし、今となっては、若い頃にはスルーしていた細かなエピソードに面白味を感じている今日この頃。

『5分後の世界』とともに、村上龍の作品の中では一、二を争う愛読書。

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ステッピング・アウト レッド・ガーランド

1981年の録音。

この時期のジャズのレコーディングの多くが、ウッドベースの音が電気くさいんっすよね。

ぶーん、ぶーん、
ぶいーん、ぶいーん、って。

(もちろん、そうじゃない録音もあるんだけど)

レッド・ガーランドの『ステッピング・アウト』は、ベースがロン・カーターだから、「ぶいーん度」はなおさら。

でも、ピアノはいいんだよね。
曲によって参加するケニー・バレルのギターも良い味わい。

このアルバム、欲しいんだけど、最近はなかなか見かけませんね。

ロン・カーター ピックアップ

そう、ロン・カーターが使用しているピックアップは、バーカスベリー。

私の周囲には、フィッシュマンをウッドベースに取り付けている人が多かったような記憶が。

装着位置によってもかなり音が変わってくる。

弦に近い⇒トレブリー
ボディに近い⇒ふくよか

ロン・カーターの場合は、かなり弦に近めな感じがする。

もごもごシャウトなハンク・モブレー~イントロデューシング・リー・モーガン

サヴォイの『イントロデューシング・リー・モーガン』。

アルバム冒頭を飾るナンバーは、ハンク・モブレー作曲の《ハンクス・シャウト》。

たしかに勢いあふれるナンバーなんだけど、モブレーのテナーサックスソロは、どうも、モゴモトとした感じなんだよね。

そこが、モブレーの魅力ではあるのだけど。

続いて登場する、リー・モーガンのトランペットは、これまた勢いがあって爽快。

もしかしてモブレーは、リー・モーガンを「シャウト」させるために、自らが土台となった?!

つづいて登場する、ハンク・ジョーンズのピアノは、上品にエキサイティングしてますね。

2人のハンクに挟まれて、よりいっそうモーガンのやんちゃさを楽しめるという。

グリフィン?トレーン?モンクと最高に相性の良いテナー奏者は?

セロニアス・モンクは、ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズ、チャーリー・ラウズなど、何人かのテナー奏者とカルテットを結成して活動していましたが、個人的には、グリフィンとモンクの組み合わせが最高だと思っています。

だから、同じモンクが雇ったテナーサックス奏者同士、コルトレーンとグリフィン、どっちが好き?

そう聞かれたら、多少は迷うかもしれませんが、私はグリフィンと答えると思います。

なにしろ、セロニアス・モンクとジョニー・グリフィンによる超カッコええ~ライブ、『ミステリオーソ』がありますからね。

タフだけども、ユニークでそこはかとなくユーモラス。

そんなカッコいいジャズマン、モンクとグリフィンの世界観が見事に融合し、独特なハードボイルド・タッチの音世界を築き上げているので、『セロニアス・イン・アクション』とともに、このアルバムがある限り、私の中の「モンクと最高に相性の良いテナー奏者はグリフィン」という位置づけはなかなか変わりそうにありません。

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リズム感 タイミング

ミュージシャンにとってもっとも必要なことは、指がよく動くといった「テクニック」的も必要ではあるが、それ以上に必要なことは「リズム感」だと思う。

これが無いと、たぶんどんなにテクニックがあっても、うーん、どうなんだろう?

ちなみに、音楽ではないけれども、人間関係や仕事でもリズム感の良い人って時々いるよね。

タイミングが抜群に良いんだよね。
だから、色々なことがうまくいく。

上手に生きていく上での天性のリズム感の持ち主なんだろうね。

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