雑想 2003年10月

      2022/03/11

ジョニー・ライデン

PlayStation2のソフト、2003年9月4日発売作品『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』。


 
井上和彦の声で登場するジョニーライデンの華々しい活躍を体感出来るのは大いに嬉しいことではあるが、彼に攻撃される連邦軍側から「赤い彗星(のシャア)か?」という声があがるたびに、「俺は真紅の稲妻だ!」と言い返すところが、いじらしくも悲しい(笑)。

模擬戦やア・バオア・クー戦で活躍する真紅のゲルググもカッコイイが、やはり高機動のザク、MS-06Rがカッコイイですね。

記:2003/10/04

VERTU'/スタンリー・クラーク&レニー・ホワイト

エキサイティングな演奏多し。

ギターのリッチーコッツェン、キーボードのレイチェルZに、バイオリンのカレンブラックの各人、手に汗握るテクニックの応酬。
スリリングだ。

もちろん、主役のスタンリークラークとレニーホワイトも頑張りまくっている。

▼収録曲
1. V-Wave
2. レイン
3. アノック
4. ザ・コール
5. トパシオ Part-1
6. トパシオ Part-2
7. ダンス・オブ・ザ・ハーレークイン
8. スタート・イット・アゲイン
9. マラケッシュ
10. トイズ

サージ・チャロフの最後のリーダー作

バリトンサックスの第一人者、ジェリー・マリガンに大きな影響を与え、僅か33歳の若さで、この世を去った白人バリトン・サックス奏者、サージ・チャロフ。

よって、彼が遺した音源の数はそう多くはないが、チャロフがリーダーの最後のレコーディング『ブルー・サージ』を彼の代表をみなすファンは少なくないだろう。

彼のバリトンサックスは、流麗で、淀みがない。
くわえて歌心もある。

しかし、その歌心は、思いつき半分で、その場で瞬間的に浮かんだものをストレートに音として反映されるものではなく、数小節先の着地点を意識した上で、今現在、自分はいったい “今・その瞬間”何を吹けばもっとも次のフレーズが生きるのだろう? という未来位置を予測した上での周到かつ丁寧な歌心だ。

したがって、はっちゃけた勢いや、ぶっ飛んだ表現はしない。
そのかわり、どの演奏も抜群の安定感と、安心して聴ける粒ぞろいのクオリティ。

しかも、このアルバムはリズムセクションがいい。

ピアノがソニー・クラーク、
ベースがリロイ・ヴィネガーで、
ドラムがフィリー・ジョー・ジョーンズというベテラン揃い。

破たんのない、躍動感のあるリズムを提供している。

まるで、ジャケットのようにおしゃれでスマートな内容。

サクッと聴ける、あっさり塩味のハイクオリティ・ジャズだ。

フルートとギターを奏でる変わり種奏者、レス・スパン

レス・スパンは、ギタリストであると同時にフルート奏者でもある、ちょっと面白い楽器奏者です。

gemini.png

彼のリーダー作の『ジェミニ』は、フルート4曲、ギター4曲と、ちょうど同じバランスで異なる楽器を奏で、彼の持ち味をふんだんに味わえる作品となっています。

1960年に録音されたこの作品、あまり有名なアルバムとはいえませんが、なかなか面白い味わいの音源です。

参加ミュージシャンは、
フレンチホルンが、ジュリアス・ワトキンス、
ピアノにトミー・フラナガン、
ベースがサム・ジョーンズ、
ドラムは曲ごとに入れ替わりで、アルバート・ヒースとルイス・ヘイズが奏でています。

▼収録曲
1.Smile
2.Con Alma
3.Q's Dues Blues
4.It Might as Well B Spling
5.Stockholm Sweetnin'
6.Blues for Gemini
7.Afterthought
8.There is No Greater Love

ポール・チェンバースとトミフラの相性

トミー・フラナガンといえば、お相手ベーシストは、ジョージ・ムラーツや、レジナルド・ワークマンといったベーシストの名前がすぐに頭に思い浮かびます。

しなやかさが身上の彼らのベースプレイには、同じくしなやかなトミフラのピアノはしっくりとマッチします。

しかし、忘れてはならないのは、ポール・チェンバース。
チェンバースとトミフラの相性の良さも抜群。

チェンバースはどちらかというと力強くズン!と沈むベースを奏でる人ですが、このような力のあるタイプとトミフラの相性もなかなかです。

そういえば、名盤『オーヴァー・シーズ』のベーシスト、ウィルバー・リトルも、ゴリン!としたタイプのベーシスト。

どんなスタイルの共演者にもマッチさせてしまう技量をもったフラナガンですが、意外と、ドッシリ型のベーシストとのほうが相性が良いのかもしれません。

▼収録曲
1. マイナー・ランダウン
2. ザ・ハンド・オブ・ラヴ
3. 朝日のようにさわやかに
4. フォー・ストリングス
5. ホワッツ・ニュー
6. ビューティアス
7. フォー・ストリングス (別テイク) (ボーナス・トラック)

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『ブッカー・リトル』12インチ・アナログ盤

このアルバムが大好きで、かつ自宅にプレイヤーを所有しているジャズファンは、ぜひともアナログ盤の所有もおすすめします。

あのジャケットに、あの音。
ジャケットからレコードを取りだし、聴くぞ!と気合いを入れて針を落とす愉しみ、そして期待通りの音が飛び出てくるまでの数秒の間。

この一連の儀式あってこそ、ジャズもより一層深く楽しめるのかな?と思います。
たしかに、日常的に何枚ものアルバムでそれを繰り返すのはCD世代の自分にとっては少々面倒ではるけれども……。

しかし、良いジャケット、良い音源は、はやりデカいLPで所有しておきたくなる気持ち、分かります。

リトルのラッパも、トミー・フラナガンのピアノやスコット・ラファロのベースも、いつもより物憂げな表情に彩られて聞こえるのは気のせいなのか……?

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