雑想 2004年8月
2022/10/21
追従も世渡り
相手が何かを言うと、すかさず、
「ですよね」
が口癖の先輩がいる。
飲みの席で、社長や取引先が何かを言い、ちょっとした間が出来ると、すかさず、「そうですよねぇ~」が口癖の上司がいた。
二人とも、社内では、無難に少しずつキャリアアップをしている人たちで、今のところ、仕事や社内人事的には大きな失点はない。
“ついしょうもよわたり”。
意味は、
お世辞、おべっか、心にもないことにも頷くこと。
これをイヤミにならない程度に駆使すれば、相手の“悪い気分にならなさ”は、相当なものなのだと思う。
相手を悪い気分にさせないことの積み重ねって、案外、いや、かなり重要なことなのかもしれない。
ジェット
ジェットという言葉が好きだ。
なぜだか、よく分からないけれども、スピード感と力強さがあるから、かな。
あ、そうそう。小学校の頃、『リングにかけろ』ごっこを友達とやっていて、そのときの俺の役が河井武士だったことも関係あるかもしれない(おい、そこ!笑うな!)。
なにせ、河井の必殺ブロウは、「ジェット・アッパー」と「ジェット・ラベンダー」だからね。
ジェットな口癖が嵩じて、『ジェット・マジンガー』という、アホ・バカ小説を書いたこともある。
puffyが『ジェットCD』を出したときは、ちょっとムカついた(笑)。
おいこら、俺様の真似をするなよ!ってね。
ま、別に真似するとか、しないとかってほどの言葉でもないんだけどもね。
ジェットでやるぜぇ!
というのが、けっこう口癖だったりする。
とっとと片付けちまうぜぇ、この野郎ぐらいな意味だ。
最近の俺様は、正直、忙しすぎて、というよりも、やることが多すぎて、ジェットだけではもの足りない気分だ。
サイボーグ009の加速装置と、映画に出てきたグレートマジンガーのグレート・ブースターを取り付けたい気分。
コールマン・ホーキンス ロンドン・ハウス 1963
コールマン・ホーキンスが1963年6月、シカゴの「ロンドン・ハウス」に出演した際のラジオ放送を収録した音源。
ホーキンスのみならず、トミー・フラナガンのファンも見逃せない内容となっている。
▼収録曲
1. The Way You Look Tonight
2. I Can'T Get Started
3. Moonglow
4. How High The Moon (Theme)
5. Blue Moon
6. All The Things You Are
7. It's The Talk Of The Town
8. Honeysuckle Rose
9. Body And Soul
Point Of View カサンドラ・ウィルソン
M-Base派の連中とやっているからといって、難しそ~、と構えることなかれ。
そもそも、カサンドラもM-Base派の一員ですしね(笑)。
個人的には、ラストのブルースが好き。
アルトサックスにスティーヴ・コールマン、ギターにジャン・ポール・ブレリーを従えて、重く深く歌いこむカサンドラが好き。
深~い情念を感じます。
そろそろ秋が近づいてきている。
▼収録曲
1. Square Roots
2. Blue In Green
3. Never
4. Desperate Move
5. Love & Hate
6. I Am Waiting
7. I Wished On the Moon
8. I Thought You Knew
ジャズ・ヴァイオリン・セッション デューク・エリントン
デューク・エリントンにステファン・グラッペリほか、ヴァイオリン奏者が加わる。
(曲によってはヴィオラ)
もとよりエキゾチックなテイストが内在しているエリントン音楽。
ヴァイオリンの音色が、それに拍車をかけてムンムンと心地よいのです。
夏にムンムン、いい雰囲気。
外は暑い夏、しかし室内は冷房キンキンでアルコール飲料。
このシチュエーションがグッド。
▼収録曲
1. A列車で行こう
2. イン・ア・センチメンタル・ムード
3. ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニモア
4. デイ・ドリーム
5. コットン・テイル
6. プリティ・リトル・ワン
7. トリッキーズ・リックス
8. ブルース・インC
9. ストリング・アロング・ウィズ・ストリングス
10. リンボ・ジャズ
11. フィーリング・オブ・ジャズ
ダグ・ワトキンスの低音が染みる!メッセンジャーズの《ホワッツ・ニュー》
ダグ・ワトキンスのベースをフィーチャーした《ホワッツ・ニュー》。
ホレス・シルヴァー奏でるやさしげなピアノのイントロが、まずは、いい感じです。
ついで、テーマの旋律とアドリブをベースで奏でるワトキンス。
もこもこ、モゴモゴ……。
饒舌さとは対極に位置するバラード表現。
不器用ですらある愛情表現にも聴こえてしまう。
でも、そこがまた味があっていいんだな。
ワビサビの効いた熱きジャズ・メッセンジャーズによるカフェ・ボヘミアのライブの中のつかの間の小休止。
それがワトキンス奏でる不器用な《ホワッツ・ニュー》なのです。