雑想 2008年7月
2022/02/22
ジョージ・ケイブルスの隠れた名盤、再発!
これまた嬉しい再発。
地味だが、味わい深いジョージ・ケイブルスのトリオが、廉価で再発された(91年の発売当時は3000円ぐらいした、はず)。
ごくごく自然にピアノで歌うケイブルス。
特に意識せずに聴けば、普通に聴き流せてしまうぐらい、強烈なインパクトやひっかかりのない演奏かもしれないが、この丁寧な演奏っぷりと、しなやかなピアノ力は、分かる人が聴けば、強烈に分かるハズ。
ジャコの名曲《スリー・ビューズ・オブ・ア・シークレット》の、素朴で淡々とした演奏が良い。
個人的には、ジャコの『ワード・オブ・マウス』のバージョン(トゥーツ・シールマンスのハーモニカをフィーチャーしたやつね)を上回る《スリー・ビューズ・オブ・ア・シークレット》は無いと思っており、このケイブルスの演奏も、ジャコのバージョンを凌駕するほどのものではないが、それでも、この曲の魅力を別な側面から引き出しているかのように感じ、好感が持てる。
ちなみに、ベーシストは、セシル・マクビー。
地味な作品ゆえ、それほどの枚数はプレスされていないと思われ、また、そうしょっちゅしょっちゅう再販される音源でも無さそうだから、気になる人は、見つけたときに買っておこう!
ヘフナー用ヴァイオリンベース弦
以前、遊びで、普通の4弦ベースにヘフナー専用の弦を張ってみようとしたことがあります。
私が大好きなフラット・ワウンドの弦だし、ってことで。
ところが、ヘフナーってショートスケールなんだよね。
だから、私が所有しているベースのネックの長さに対しては弦の長さが足りんかった(涙)。
残念。
しかし、あのヘフナーに貼ると、あのビートルズ時代のポール・マッカートニーばりの「ボン!」というより「ポン!」という音が出るんだろうなぁ。
もし、自分が大金持ちになってベースを月1台ぐらいのペースで買えるぐらいのお小遣いを持てたら(笑)、真っ先に買って、壁に飾りたい(もちろん、飾るだけではなく弾きます)ベースがヘフナーですね。
クラブハウス/デクスター・ゴードン
1965年。
長らくヨーロッパを拠点に活動していたデクスター・ゴードンが、ニューヨークに里帰りした際に録音された作品だ。
悠々かつ堂々。
安定したテナーのブロー。
漢(おとこ)!
青木カレン Karen EP
常に瑞々しく新しい感覚の音にトライしているカレンな感覚はそのままに、そして耳に馴染みのある《ラヴ・フォー・セール》などのスタンダードが心地よく融合しているので、“青木カレン最初の1枚”にも最適。
▼収録曲
1. LOVE FOR SALE feat. indigo jam unit
2. SUMMERTIME feat. indigo jam unit
3. TAKE MY HEART feat. Shima & Shikou DUO
4. SUNRISE feat. Shima & Shikou DUO
5. SMOOTH OPERATOR (DJ niche & DJ Shinsuke Remix) Karen Aoki feat. Native
SHINING 青木カレン
青木カレン名義での通産3枚目のアルバム。
しっとりと艶やかな声はジャズのムードに満ち、それでいておしゃれなBGMにもなりうる上質な楽曲、演奏の集大成といえる。
▼収録曲
1. LOVE FOR SALE feat.indigo jam unit
2. SHINING produced by Takeshi Nakatsuka
3. ENGLISH MAN IN NEW YORK feat.native
4. SUMMERTIME feat.indigo jam unit
5. TAKE MY HEART feat.Shima&ShikouDUO
6. WONDERFUL SOUND produced by Toshio Matsuura
7. LAST NINE DAYS feat.quasimode
8. FLY ME TO THE MOON feat.JABBERLOOP
9. LIGHT MY FIRE duet with Saigenji
10. ARE YOU GONNA GO MY WAY feat.JABBERLOOP
11. SUNRISE feat.Shima&ShikouDUO
12. CLIMB EVERY MOUNTAIN feat.Mitsukuni Tanabe
クリス・ハンター スカボロー・フェア
音色やプレイスタイルから、なにかとデヴィッド・サンボーンと比較されがちなクリス・ハンターだが、彼ならではのオリジナリティを強力に打ち出したのが1989年に録音された『スカボロー・フェア』なのだ。
ポップなメロディ・ラインのセンス、暖かくマイルドなトーンは、ゆるやかな気持ちにさせてくれる。
ジャズとして構えて聴くのではなく、極上のBGMとしての1枚。