雑想 2010年11月
2022/11/17
たそがれ避雷針
雲がもくもく。
夕焼け、黄昏。避雷針。
フィルターかけて色変えて、こちらの色もそそります。
Club d'Elf 来日決定
以前、私のラジオ番組にもちょこっとゲスト出演されたこともあるAzさん、最近はレーベルを立ち上げられたようで、最新ジャズをどんどんと世に発信してくれています。
年末(来月)、Azさんが日本に呼ぶミュージシャン達は凄いっすよ。
上原ひろみのバンド「ソニック・ブルーム」のギタリストでもあり、スクリーミング・ヘッドレス・トーソズ(Screaming Headless Torsos)の「驚異の超絶ダブルネック・ギタリスト」、デヴィッド・フュージンスキー。
ベーシスト兼コンポーザーで「魅惑の倶楽部オーナー」マイク・リバード。
MMWの「シャーマニック鍵盤賢人」ジョン・メデスキー。
セックス・モブ(Sex Mob)からは「世界唯一のスライド・トランペットの名手」スティーヴン・バーンスタイン。
そして、「まだ見ぬ強豪ドラマー」ディーン・ジョンストン。
彼ら強豪ユニット、IQインプロ集団「Club d'Elf」が、来月来日します。
12/16 ジョン・メデスキー SOLO PIANO@YAMAHA HALL
12/17 CLUB D'ELF @ 柏DRUNKER'S STADIUM
12/18 CLUB D'ELF @ SHIBYA WWW
12/19 CLUB D'ELF @ 富山MAIRO(予定)
音(創造)の本質は宇宙。
鳴れば成るほどに予定調和という枠は無くなり、
そこには無限∞なる可能性と愛が広がる。
Uターン禁止の大宇宙へようこそ~。
……とのこと。
柏と富山には行けんけど、渋谷の公演には行きたいぞ。
動くジミー・スミス
『Jazz Icons: Jimmy Smith Live in 69』は、ジミー・スミスのライブの模様を収録したDVDです。
ジャケ写、このアングルからみると、ジミー・スミスがずいぶん小さく見えますが、実際、映像みると、けっこう小柄です、ジミー・スミスは。
小柄な身体から、あふれ出るバイタリティ。
まるで、ジョニー・グリフィンのような「リトル・ジャイアント」ですね。
やっぱり動くジミー・スミスは良い!
ベース・アンド・アイ ロン・カーター
チャカポコと、軽やかで可愛らしい音色で演奏に彩りを加えるパーカッションの音色が楽しいアルバムです。
鮮やかなSE(効果音)入りのピアノトリオ。
ロンのベースも控えめで好感。
あなたと夜と音楽と
いつか王子様が
シャドウ・オブ・ユア・スマイル
アイ・りメンバー・クリフォード……
お馴染みのスタンダードが爽やかな響きで楽しむことが出来ます。
トミフラ エクリプソ
トミー・フラナガンの『エクリプソ』!
個人的には、エンヤレーベルに吹き込まれたトミフラの作品の中では最高傑作だと思っています。
パイプが似合うな~。
勢いあふれるピアノで張り切るフラナガン。
躍動感抜群のピアノトリオ。
ピアノトリオ入門者にもおすすめしたい、クオリティとバランスの優れたピアノトリオといえましょう。
33年前の今月(2月4日)に録音された名作です。
エルヴィンの蠢くブラシがすごい!
ジョージ・ムラーツの躍動的なベースも瑞々しい!
そして、演奏のダイナミクスも素晴らしい。
何度聴いても聴き飽きない。
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オレンジ!まるでサンダーバードメカ
国際救助隊のレスキューメカ、
そう、サンダーバード2号のコンテナの中から出てくる救助メカですね、
それが、実在して活躍すると、
こんな感じになると思いませんか?
濃いオレンジがセクシーなクレーンを支える台車がカッコいい。
「富士には月見草がよく似合う」 (太宰治『富嶽百景』) だとすると、 クレーンにはオレンジがよく似合う。
こちらも同様。
かなり接近して撮影。
何本ものワイヤーを束ねているパーツを見たくて。
鉄板に丸い穴。
ハンブラビの脚部の穴を思い出します。
プレイシーズ・アンド・スペイシーズ ドナルド・バード
展開が予測可能なシンプルで甘い旋律の洪水ゆえ、ガチガチに硬派なジャズマニアにとっては、手ごたえの無い演奏と感じるかもしれない。
しかし、手ごたえ、あるんですねぇ。
リズムです、リズム。
チャック・レイニーの強靭なベースに、ハービー・メイソンのドラム。
鉄壁コンビによる快楽的グルーヴ。
強靭かつ柔らかくウネるリズムの屋台骨が完璧ゆえ、
あとはよっぽどイモなプレイが乗っからない限りは、たいていの楽器の演奏は2割り増しでよく聞こえること請け合い。
音を節約し、完全に“ハードバップのトランペッター”という枕詞が過去形になってしまっているドナルド・バードの考え抜かれたトランペットプレイが見事。
2割引して考えても、もちろん見事(笑)。
矢野顕子 音楽堂
矢野顕子の弾き語りアルバムの第4弾。
あいかわらず、意表を突く選曲と、それを納得させるだけの深い表現力、豊かなピアノと歌声には、ときに癒され、ときに鼓舞される。
ジャズ方面では、上原ひろみ作の曲が取り上げられている。
▼収録曲
01 グッドモーニング
オリジナル:くるり
作詞:岸田繁
作曲:岸田繁
02 へびの泣く夜
作詞:糸井重里
作曲:矢野顕子
03 椅子
オリジナル:上條恒彦
作詞:伊藤アキラ
作曲:井上鑑
04 春風
オリジナル:くるり
作詞・作曲:岸田繁
05 犬の帰宅
オリジナル:ムーンライダーズ
作詞・作曲:鈴木慶一
06 嘆きの淵にある時も
オリジナル:岡林信康
作詞・作曲:岡林信康
07 おかあさん
オリジナル:唱歌
作詞:江間章子
作曲:中田喜直
08 Say It Ain’t So
オリジナル:WEEZER
作詞・作曲:RIVERS CUOMO
09 きよしちゃん
作詞・作曲:矢野顕子
10 My Love
作詞・作曲:Jeff McLean
11 右手
オリジナル:ELLEGARDEN
作詞・作曲:細美武士
12 Vincent
オリジナル:Don McLean
作詞・作曲:Don McLean
13 さあ冒険だ
オリジナル:和田アキ子
作詞:森高千里/S.Itoi
作曲:カールスモーキー石井
14 Green Tea Farm
オリジナル:上原ひろみ
作詞・作曲:上原ひろみ
15 いい日旅立ち
オリジナル:山口百恵
作詞・作曲:谷村新司
ワンナイト・イン・トーキョー チェット・ベイカー
チェット・ベイカー氏、日本公演だからといって手を抜いてません。
だからといって、シャカリキになっているわけでもなく。
汗をかかずに感動させてしまう磁力を晩年のチェット・ベイカーは持っていたのです。
記:2010/11/28
ザヴィヌルのルーツはアコーディオン
私はもともとアコーディオンを弾いていた。アコーディオンは自分の思いのままに、すぐにちがったサウンドを作り出せる楽器だ。いろんな音を押すボタンがあり、私にとってはそれが最初のシンセサイザーだったんだ。7歳のときに、アコーディオンに少し手を加えたこともある。ビリヤードのテーブルに貼るためのフェルトが椅子に置いてあったのをカフェから盗んできて、それを両側のサウンドボードのなかに二重に重ねて貼ったんだ。コードとキーの両方にね。なんと《ブラック・マーケット》でこのときと同じサウンドを使っていたんだ! 私はピアノよりもアコーディオンのほうが好きだった。だが使い方と見た目が気に入らなくてね。カッコよくないだろ? それにアコーディオンがシンセサイザーの原型だとすると、教会にあるパイプ・オルガンはシンセサイザーの曽曽祖父みたいなものさ。(ブライアン・グラサー『ザヴィヌル~ウェザー・リポートを作った男』より)