雑想 2014年10月

      2022/11/09

ミンガス・ムーズ チャールス・ミンガス

先日、奄美大島在住の「音のソムリエ」高良俊礼さんの
ツイッターを見ていたら、

あなたがときめく4文字を教えてください
⇒ミンガス

これには笑ってしまいましたね。

でも、その気持ち、すっごいよくわかる。
だって、私もときめくかもしれない。

ミンガスといえば……

私は神保町のカレー屋「エチオピア」にたまに行くのですが、私が行くと、なぜか必ずといっていいほど、ミンガスがかかってるんですよ。

それも『タウンホール』率が非常に高くて(前回は『リーンカネーション・オブ・ア・ラヴ・バード』でしたが)、私が行く時間帯は「ミンガス時間帯」なのかもしれません。

で、ミンガスがかかっていると、なぜか非常にときめく。

ちなみに、少し昔ですが、このことをジャズ喫茶「いーぐる」での「納涼ジャズ特集」のようなイベントで話したら、後からジャズ評論家の八田真行氏からは、「私が行くとはビル・エヴァンスばかりですけどねぇ」と言われちゃいましたが、人によって違うのかな。私の時はミンガスばかり。

それはそうと、カレー屋さんじゃなくてもミンガスを聴くと、いや、時には「みんがす」という4文字を思い浮かべるだけでなぜかときめいてしまう私は、ミンガスの真面目なファンというわけでもないのですが(大好きなドルフィー経由でミンガスもたくさん聴くようになった)それでも、「み・ん・が・す」という4文字を思い浮かべるだけで、なぜか、ニンマリしてしまう体質になってしまっているということは、少しずつ我が血肉が濃ゆ~くて、鬱陶すぃ~いジャズ体質に変化きちゃっているということでしょう。

ニンマリといえば、『ミンガス・ムーズ』のジャケット。

満面の笑みのミンガス。

見ているだけで、ニンマリしてきませんか?

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アヴェック・ユー 妹尾美里

妹尾美里さんの4枚目『アヴェック・ユー』。

再びピアノトリオのアルバムです。

で……、

よりピアノのタッチが繊細になった感あり。

ベーゼンドルファーのフラグシップ・モデル
モデル290インペリアルを弾いていることにも関係ある?!

冒頭の3秒後から、あのメロディ、響きで、すでに美里ワールドに引き込まれます。

個人的には、ベースもピアノも単音連打中心の《Partire》が気に入ってます。

この単音ゴリ押し(?)メロディは、アルバム『コンテンポラリー・リーダーズ』にて《アイヴ・ファウンド・ア・ニュー・ベイビー》を打っ飛ばしたソニー・ロリンズも仰け反る?!

あえて旋律をシンプルにすることによって、繊細な音色のニュアンスを表現しようとしたのでしょう。

ピアノのタッチの美しさが際立っています。

デビュー・アルバム『ローズ・バッド』以来、メロディメイキングのセンスは、変わることなく「美里節」。

ファンなら、一聴すれば、すぐにピンとくることでしょう。

ただ、個人的な好みを言えば、アルバムを出すごとに、1stの『ローズバッド』で感じられた重厚さがアルバムを発表するごとに、少しずつポップかつライトになってきちゃっているような気が。

イメージとしては、

酒→→→紅茶

夜→→→昼

新宿→→→丸の内

と、聴きたいシチュエーションが変化してきているというか。

ヘンな喩えになっちゃうかもしれないけど……、

華麗な夜の蝶が、いつのまにか、可憐で気品のある若奥様になっちゃってました、……って感じ??

1枚目から通しで聴くと、自身の揺るぎないスタイルを形成&確立してゆく過程として聴くこともできるので、「暗」の部分より「明」のパーセンテージがアップし、かつ透明感を増しつつある現在のピアノが美里さんの等身大の現在の「音」なんでしょうけど、たまぁ〜にでいいので、『ローズ・バッド』の《バタフライ》のような、優雅で攻撃的で、そして、まぎれもなく「妹尾美里デビュー!」を高らかに宣言するかのような前へ前へと出てくるような勢いあふれる、時に狂おしくむせかえるようなロマンスを感じさせるような、そんな情熱的な演奏もして欲しいにゃ〜と思うのはアタシだけですか?

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とはいえ、4枚目の『アヴェック・ユー』、いずれにしても、ピアノ好き、特にジャズファンでなくても(ジャズファンではないほうが?)気軽に楽しく親しめるアルバムではることは間違いありません。

妹尾美里の『avec U』。

ネコ好きな可愛い女子たちにたくさん聴いてもらいたいアルバムです。
▼収録曲
1. Viva Allevi
2. Partire
3. Licorne
4. plic ploc
5. U
6. Sommeiller
7. Ballon
8. Pavo
9. しろつめ草
10. Utango
11. Multicolore

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ザ・ジャズ・メッセンジャーズ+5

とにかくジャケットがカッコいいのです。

もちろん既存の写真で、見覚えのあるものばかりではあるのだけれども、こういう並べ方されると、なんというか、新鮮っす。

そうそう、やっぱりこのムード、このテイストがジャズなんだよ~。

そう思わずにはいられません。

あ、もちろん演奏も。

なんといっても、《ニカの夢》の初演がはいっているのが要注目ですね。

▼収録曲
1. インフラ・レエ
2. ニカズ・ドリーム
3. イッツ・ユー・オア・ノー・ワン
4. エカロー
5. キャロルズ・インタールード
6. 恋路の果て
7. ハンクス・シンフォニー
8. ワイアード - O
9. イル・ウィンド
10. レイト・ショウ
11. デシフェリング・ザ・メッセージ
12. キャロルズ・インタールード

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“ニカ夢ファン”必聴っすね!

あと、写真のダグ・ワトキンス、なんだか痩せたミンガスみたいですね。

ジョー・パス ギターソロ バラード

ジョー・パスの『Unforgettable』が似合う季節になってきました。

ギター1本。
しかもガットギター。

さらにバラード中心。

美しく深い音色と旋律が、すっと耳に優しくはいりこんでくるんですよね。

ジョー・パスは素晴らしいテクニックの持ち主ですが、そのようなことは感じさせない優しくうっとりとさせてくれるギターを弾いてくれます。

嗚呼、しみじみと秋の夜。

ジョー・パスが染みてきます。

▼収録曲
1. My Romance
2. The Very Thought Of You
3. I Cover The Waterfront
4. Isn't It Romantic?
5. Walkin' My Baby Back Home
6. Autumn Leaves
7. 'Round Midnight
8. I Should Care
9. Unforgettable
10. Don't Worry 'Bout Me
11. Spring Is Here
12. Moonlight In Vermont
13. April In Paris
14. Stardust
15. You'll Never Know
16. After You've Gone
17. I Can't Believe You're In Love With Me

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