雑想 2015年3月
2023/11/05
フォーク&青春の歌
ギターが置いてある飲み屋でよく見かける本。
一冊あると話のタネと演奏のタネになるんですよね。
で、私の場合は知らない歌のほうが多いんだけど、ベースでの伴奏を頼まれる。
⇒コード進行見ながら無難にルート中心に弾く
だいたいこんな流れになることが多いです。
おかげで、歌手名を知らないまま、なんとなくメロディや雰囲気だけを覚えている曲がたくさんあります。
高柳昌行 三里塚
これは凄い!
孤高のギタリスト高柳昌行、成田、三里塚での演奏。
観客の野次やブーイングまでもが収録されている。
1971年。
激動の日本のヒリヒリとした空気がこのディスクに封じ込められている。
《ラ・グリマ》の、激しく、純度の高過ぎる演奏に、言葉を失うしかない……。
▼収録曲
1. La Grima (涙)
グリフィン&パウエル
音は悪いけど、バド・パウエルの『ストレート・ノー・チェイサー』。
とにかくグリフィンのテナーがかっとんでいてエキサイティング!
衰退期のパウエルもグリフィンに煽られてか、比較的元気。
うん、こういう演奏は元気が出る。
パウエルも元気をもらったのかもしれませんね。
ファンタジー・イン・サクラ 妹尾美里
現在東京では、桜、綺麗に咲いてます。
昼間に、近所の公園をぶらぶら歩きながら、のんびり桜見物をしている今日このごろです。
桜といえば、おもいだす曲が、妹尾美里さんの《ファンタジー・イン・サクラ》。
「和」のテイストを感じさせつつも、どこか攻撃的なウッドベースのリフ。
まるで邦画のワンシーンを観ているような、ノスタルジックな旋律。
ラストの粒立ちの美しいピアノの高音部でポロリ~ン、ポロリ~ン!と奏でられる旋律は、まるで、ひらひらと舞う桜の花びらのようです。
儚いんだけど情熱的。
この季節、失恋した時に聴いたら、永遠に立ち直れないじゃないかと思うくらい、ドラマチックすぎるぐらいベタな楽曲なんですが、ベタな感触に陥る前の「寸止め」が効いているのは、一にも二にも、芯が強い、美しいピアノの音色にあるのでしょう。
一人センチメンタルな気分に浸りたい方には、ピアニスト 妹尾美里さんの『ローズバッド』収録の《ファンタジー・イン・サクラ》をおすすめします!
記:2015/03/31
Dependent And Happy リカルド・ヴィラロボス
持続する脳内快感の波。
ジャーマンテクノの雄。
▼収録曲
1. Mochnochich
2. Timemorf
3. Grumax
4. Ferenc
5. I'm Counting
6. Put Your Lips
7. Samma
8. Tu Actitud
9. Zuipox
10. Koito
ヴィブラート ポール・ギルバート
まさに天才。
天才ならではののびやかさ。
だから、
⇒聴きやすい(・∀・)b
スラップ・ベース・レッスン 動画
フレーズ以前に、右手・左手のコンビネーションから生み出されるリズムの重要性を再認識させてくれる優良動画だと思う。
サム、ミュート、サム、プル。
執拗にこのコンビネーションを練習し、体内に刷り込むことによって、いかに広がりが生まれるのかが親切な説明でよく伝わってくる。
フレディ・キング・イズ・ア・ブルース・マスター
こってりブルースをがっつりと堪能!
▼収録曲
1. プレイ・イット・クール
2. ザット・ウィル・ネヴァー・ドゥ
3. イッツ・トゥー・レイト
4. ブルー・シャドウズ
5. トゥデイ・アイ・シング・ザ・ブルース
6. ゲット・アウト・オブ・マイ・ライフ・ウーマン
7. ハイダウェイ
8. ファンキー
9. ホット・トマト
10. ワイド・オープン
11. スウィート・シング
12. レット・ミー・ダウン・イージー
なんだこれくしょん
かつて日本のテクノ少年たちが、ジューシィー・フルーツのイリヤのアンドロイドチックなヴォーカルに耳をくすぐられました。
それと同質の心地良さが、きゃりぱみゅにはあるんですよね(たぶん)。
大阪物語 池脇千鶴
冒頭の池脇千鶴の独白から、グッと引き込まれてしまう。
やわらかな大阪イントネーションが染みてくる。
この映画、何度観たことか。
真心ブラザーズに尾崎豊。
選曲も素晴らしい。
真心ブラザーズは名前こそ知ってはいたけれど、まったく興味がなかったし、尾崎豊はどちらかという嫌いな部類だったはずなのに、この映画のおかげで、両方好きになっちまったじゃないの(曲限定でだけど)。
うなぎ さばき方
鮮やか!
見る度に惚れ惚れとしてしまうほどのプロの技!
Melvin Rhyne Jeannine
メルヴィン・ラインの《ジーニー》のキーは、おそらくBフラット。
デューク・ピアソンのオリジナルキーも良いけれども、こちらのGmで始まる調も個人的には好みです。
ジャイアント・ステップス ジャズベース
これは凄い!
ジャズベースで、ジョン・コルトレーンの《ジャイアント・ステップス》のテナーサックスソロを完コピ。
しかも、軽々やすやすと余裕で弾いているように見える。
私にはこのレベルに到達するのは一生無理だろうなぁ。
レイ・ブライアントの手相
レイ・ブライアントの『アローン・アット・モントルー』は、ピアノ一台の演奏で、観客を盛り上げ、会場が興奮の坩堝と化す過程がリアルに体感できるので、たまに聴くと、「やっぱり、ブライアントは無名時代からスゴかったんだなぁ」と感心することしきりです。
ジャケットでブライアントは大きく手のひらを見せていますよね?
だから、手相がよく見えるのですが、彼の手相を見ると、私の手相とそっくりなんですよ。
特に左手が。
彼と私の手相は、生命線と頭脳線が離れているんですよね。
多くの人はくっついていることが多いみたいですが、たまに、離れている人がいるのだそうです。
この2つの線が離れていると以前やっていたテレビでは、「KY線」と解説されていて、空気が読めないマイペースの人が多い、……のだそうです。
AKBのメンバーにこのタイプの手相が多いという解説でしたね。
昔、台湾に行ったときに、なぜかタクシーの運転手さんに見てもらったときは、「知識に対して貪欲」「水商売に向いている」と言われましたけど……。
(・◇・。)?
あと、その上にある感情線の長さと傾き方も、レイ・ブライアントの手相と私の手相はそっくり。
だから、演奏の内容ももちろん素晴らしいのですが、それ以外の「手相」という点においても、このアルバムには親近感を抱いているんですよ。