雑想 2015年12月
2023/02/01
ボビー・ハッチャーソン シーラス
硬質なヴァイヴ。
たしかに、ボビー・ハッチャーソンがたたき出すヴィブラフォンの音色、フレーズ、和音には硬質という言葉がよく似合うかもしれない。
しかし、それだけにあらず。
ハッチャーソンのイメージを「硬質だ」とお思いの方は、このアルバムを聴いて、そのような思い込みは心地よく覆されてみましょう!
ハッチャーソンのヴァイヴ、いや、マリンバ。
とても心地よし。
ボビー・ハッチャーソンの暖かな面が浮き出た一枚ともいえましょう。
ヴィブラフォンよりも、マリンバの比率が比較的高し。
トランペットにはウディ・ショウも参加。
なかなか良いですよ♪
ただし、ウディ・ショウがフルパワーで力量発揮の演奏を聴きたい場合は、モントルーのライブのほうが良いでしょうね。
このアルバムも滅茶苦茶素晴らしい。
▼収録曲
1. ローズウッド
2. イーヴン・レイター
3. ロング・オア・ライト
4. ズリ・ダンス
5. シーラス
邪馬臺 さだまさし MC
さだまさしの曲では3本指に入るほど好きなナンバー《邪馬臺》。
さだまさしの父と親交のあった宮崎康平への追悼ソングなのだが、そのエピソードをライヴのMCで語っている動画を発見。
画質は悪いけれども、貴重な映像なのではないかと。
ちなみに、原曲はアルバム『うつろひ』に収録されており、こちらのバージョンは風笛(パンフルート)の音色が鮮烈。
スウィートネス/川上さとみ
個人的には蒼くて黒い、それこそジャケットのイメージそのまんまの『イノセント・アイズ』が好きなんですが、このホワイトなジャケットカラーの『スウィートネス』も素敵だと思っています。
『イノセント・アイズ』にも感じられたパウエルへの心酔っぷりは半端ではないようで《クレオパトラの夢》も取り上げています。
もっとも、単にパウエル・コピーのピアニストというわけではなく、基本的にピアニスト・川上さとみの底流に流れるピアニズム、美意識は、もう少しクラシックにも通ずるエレガントさがあるのではないかと。
この美しく輝く部分を上手にジャズ的色合いに染めているのが、原大力のドラムだと思う。
ご存知、原田力氏といえば、大西順子のデビュー作にして最高傑作(だと個人的には思っている)でもある『WOW』でもドラムを叩いておられる方。
>>WOW/大西順子
やはり、ジャズを「分かっている」人が、シンバル叩けば(後、スネアやハットも)、演奏の色彩がジャズそのものになってしまうという好例でしょう。
もちろん、スルリとフレーズが淀みなく脳の中に滑り込んでくる川上ピアノも「良かぁ~」です。
▼収録曲
1. スウィートネス
2. ダイアモンド・メモリーズ
3. イエスタデイズ
4. シリア
5. アイ・シュッド・ケア
6. トゥー・フェイセス
7. クレオパトラズ・ドリーム
8. グロリオーサ
9. マジェスティック
10. リメンバランセス
記:2015/12/27
シマウマ 気性
なぜ競馬の馬にはシマウマがいないのだろう?
アフリカのサバンナにいけば、うじゃうじゃいるのだから捕獲して手なずければいいのに。
ライオンから逃げるのが得意そうだから、その脚力があれば、けっこう競馬でも大活躍するのでは?
そんな素朴な疑問を抱いた私。
で、シウマウマについてちょこっと調べてみると、ダメなのだそうだ。
人間にはあまりなつかない。
さらに、年をとると(特にオスは)、気性が荒くなるのだそうだ。
年とともに気性が荒くなる。
俺もそうかもしれない。
なんだか最近ちょっとのことで、ムカッとすることが増えてきている。
どうやらシマウマ同様、私も年をとるとともに気性が荒くなってきつつあるのかもしれない。
気を付けなければ。
大判焼き あじまん
大判焼きにはいろいろな呼び方がある。
私は小学生の時、関西にいた頃は周囲は「大判焼き」と呼んでいたように記憶する。
東京に移ると、周囲は「今川焼き」と呼んでいた。
大学生か、社会人になった頃には御座候と呼んでいる人がいることも知った。
たしか、愛知か三重か、西のほう出身の人だった。
さらにもっと西のほう、九州地方出身の人は「回転焼き」と呼んでいる人もいて、最初は何が回転して焼かれているのか、その意味がわからず、大判焼きのことだということを知ったのは少し後になってからのことだった。
さらに「あじまん」。
味自慢の略。
山形出身の人は、なぜか「あじまん」と呼ぶ。
どうやら、地元の「あじまん」という会社が作っているから、その呼び名が定着しているようだ。
「おやき」と呼ぶのは北海道。
長野県にも野沢菜などがはいった「おやき」という名物があり、混同しそうでややこしい。
このように、大判焼き(今川焼き)ひとつとっても地域によってこんなに呼び名に違いがあるのは驚きだ。
タイ焼きの呼び名は、さすがに地域差はないと思うけれど。
この胸のときめきを マッシモ・ファラオ・トリオ
イタリアの人気ピアニスト、マッシモ・ファラオ。
タッチは華麗、そしてロマンティック♪
『この胸のときめきを』。
タイトルもロマンティック♪
▼収録曲
1. この胸のときめきを
2. どうしたの
3. 恋は塩味
4. 愛のくちづけ
5. クワンド
6. 私達のコンチェルト
7. ローマの燈火
8. 真夜中のくちづけ
9. マリネラの歌
10. 君だけを愛して
プラグス・イン カル・ジェイダー
たまーにしか聴かないけど、たまーに聴くと、ほんわかイイ気分になれるんですね。
カル・ジェイダーの作品は、ヴァイヴにコンガという組み合わせが多いので、その涼しいサウンドからは、どうしても夏を連想しがち。
でも、クリスマスシーズンの今にかけても、逆にパーティっぽい気分になれて
「良か良か」な気分なのです(^_^)
ソリッド グラント・グリーン
グラント・グリーンって……、コテコテなジャズファンクな人でしょ?
あるいは、なんか、おんなじフレーズをネットリ&こねこねとしつこく繰り返す人でしょ?
あるいは、なんか演歌チックなギター弾いてたよねぇ~、などなどと感じている硬派なジャズファンがいたとしたら(今時いるのかな?)
このアルバム、『ソリッド』をおすすめしたいですね。
ドラムがエルヴィン、ピアノがマッコイ。
おお、コルトレーン!
が、『クレッセント』を吹き込んだ時期の
彼らリズム隊がバックを務めていて(一番カルテットが“黄金”だった頃じゃん!)、なおかつ、ジョージ・ラッセルの《エズセティック》にもトライ!
おお、リディアン・クロマティック!
とにもかくにもストレート・アヘッドかつ硬派な内容で、うーん!大満足!!
▼収録曲
1. マイナー・リーグ
2. エズセティック
3. グランツ・チューン
4. ソリッド
5. ザ・キッカー
6. 素晴らしき恋人たち