雑想 2016年7月

      2023/12/30

ハンク・モブレー・クインテット ベース・オン・ボールズ

『ハンク・モブレー・クインテット』収録の隠れ名演。

それは、《ベース・オン・ボールズ》。

「ベース・オン~」というと、『ベース・オン・トップ』のポール・チェンバースを思い浮かべちゃうかもしれないけど、

ここでベースを弾いているのは、チェンバースの従兄弟でもあるベーシスト、ダグ・ワトキンス。

2人ともハード・バップを代表するベーシストですが、少し前ノリなチェンバースに対して、ワトキンスのノリは、重く後ろに引っ張るような感じ。

ずいぶんと2人のビート感は違います。

このワトキンスの重く粘るベースからはじまる《ベース・オン・ボールズ》。

これ、ハードバップが好きな人にとってはたまらんイントロなんじゃないかと思います。

『ハンク・モブレー・クインテット』は、ハンク・モブレイの初リーダー作。

編成は、ワンホーン・カルテットです。

これにケニー・ドーハムが加われば、当時のジャズ・メッセンジャーズの面子が揃いますね。

モブレイさん、アドリブでは、おいしいフレーズを連発してくれています。

一回聴いただけでは、なかなかビシッと伝わってこないかもしれないけど、

聴けば聴くほどに味が出てくるアルバムなので、何度でも聴いて欲しいですね。

もちろん、何回聴いても飽きません。

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ジャズ・スペクタキュラー

フランキー・レインとバック・クレイトンの『ジャズ・スペクタキュラー』。

ジョン・コルトレーンに影響を与えたというビッグ・ニック・ニコラスも参加しています。

バック・クレイトンといえば、ベイシー楽団の花形トランペッター。

カウント・ベイシー好きにとっては垂涎の内容であることは間違いないんですが、普段ビッグバンドに馴染みのない方もこのCD再発を機会に聴いてみてはいかが?

▼収録曲
1. スポージン
2. 星降るアラバマ
3. アンティル・ザ・リアル・シング・カムズ・アロング
4. マイ・オールド・フレーム
5. ユー・キャン・ディペンド・オン・ミー
6. ザット・オールド・フィーリング
7. テイキング・ア・チャンス・オン・ラヴ
8. イフ・ユー・ワー・マイン
9. ベイビー・ベイビー・オール・ザ・タイム
10. ローゼズ・オブ・ピカデリー
11. ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ

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昔ガンプラ ゲルググ in ヨドバシカメラ ホビー館


1/60 MS-14S シャア専用ゲルググ (機動戦士ガンダム)

ゲルググ!

そういえば、最近ご無沙汰です。

新宿のヨドバシカメラのホビー館、レジ前に積まれていた量産型ゲルググとシャア専用ゲルググ。

このキットの箱を見たら、久々にゲルググ作りたくなってきました。

ただし、このゲルググではなく、やっぱりHGかなぁ。

昔作ったゲルググは、肩のアーマーは固定で動かなかったんだけど、今のゲルググは動くんですよね。
それだけでも嬉しい。

しかも、HGで出ている1/144の量産型のゲルググは、普通のゲルググとゲルググキャノンのコンバーチブル。
それも嬉しい。


HGUC 1/144 MS-14A/C 量産型ゲルググ/ゲルググキャノン

ただ、気になることがひとつ。

アマゾンのレビューを読むと、ABS樹脂製のパーツが多く、塗装にはあまり向いていないとの評がいくつか。

塗料をガバガバ塗り重ねる私のスタイルには厳しいプラモかもしれません。

でも、見た感じ、スタイルはかなり良いと思うので、無塗装で作ってもいいかもな。

それとも、細かいことは四の五の言わず、「男は黙って1/60!」ってことでしょうかね。

記:2016/07/14

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ジョー・ベック Django

ジョー・ベックのギターと、アリ・リャーソンのフルートが美しく絡み、溶け合います。

《スペイン》、《ジャンゴ》、《ナルディス》、《ダニー・ボーイ》など名曲揃い。

▼収録曲
1. People Make The World Go 'Round
2. Laura
3. Django
4. Carioca Blue
5. When I Fall In Love
6. Spain
7. Come Together/Alone Together
8. Tenderly
9. Hobo
10. It Takes Two
11. O Barquinho
12. Nardis
13. Danny Boy

ヨーロッパ・ライヴ エリック・ジョンソン

ライヴとは思えぬほどの高密度かつハイクオリティな演奏群。
音質もグー!(・∀・)b

エリック・ジョンソンに興味がない人でも、コルトレーン好きであれば、彼が奏でる《ミスターP.C.》は必聴!

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Introducing カール・パーキンス

ピアニスト、カール・パーキンス唯一のリーダー作は、『イントロデューシング』というアルバム。

パキパキッ!
サクサクッ!

歯切れの良い心地よいピアノです。

このサクッとした雰囲気、ウエストコースト・ジャズそのものです。

というか、ウエスト・コースト・ジャズに感じるカラリと晴れて湿度少ないテイストって、じつはカール・パーキンスのピアノのテイストそのものだったんではないかと思ってしますほど。

アート・ペッパーを何枚か聴いている人は、「あ、このピアノ聴いたことある!」となるはずだと思います。

それぐらい、このピアノのタッチは、ちょっと聴いただけでも彼とわかるほどの個性なんだけど、だからといって、奇をてらったエキセントリックさはなく、オーソドックスなアプローチではあります。

カール・パーキンスにしか出せない独特なテイスト。

これ、好きな人と嫌いな人とハッキリ分かれるんじゃないかと。

アート・ペッパーのような管楽器のソロの後のピアノソロとは違い、こちらのアルバムは、ピアノトリオだから、最初から最後までサクッ!サクッ!としたピアノの音色の集中砲火。

しかも、それが13曲も続くわけですから、最初の数曲はいいけれど、だんだん食傷気味になってくる人もなかにはいるのではないかと。

そんな余計な心配をしてしまうほど、彼のピアノのパキッ!パキッとしたアタックは、かなり個性的ではあるんですね。

でも、この歯切れの良いピアノを支えるのが、粘りと重さが心地よいリロイ・ヴィネガーのベースだから、音のバランス的には丁度よいのではないかと。

ローレンス・マラブルのドラムは、どちらかというとシャキシャキと歯切れの良いタイプだから、パーキンスとの相性は抜群。

夜にお酒を飲みながら聴くのもいいけど、個人的には、朝にコーヒーや紅茶を飲みながら、眠たい頭をシャキッとさせるのに向いていると思う。

で、快活でアタックの強いピアノからは、「今日も一日頑張るぞ」的なパワーをもらえるんじゃないかと思うのです。

あっ、でも《ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ》は夜かな?

テーマのアプローチ、特にパラリンパラリンと奏でられる分散和音の音の粒と響きが、これまたパーキンス流。

こんなに湿度が低いくせにロマンティックなバラードを弾けるのはパーキンスしかいない!

……そう思います。

地味だけど、語りたいポイントがたくさんある面白いアルバムですね。

▼収録曲
1. WAY CROSS TOWN
2. YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS
3. THE LADY IS A TRAMP
4. MARBLEHEAD
5. WOODYN YOU
6. WESTSIDE (AKA MIA)
7. JUST FRIENDS
8. IT COULD HAPPEN TO YOU
9. WHY DO I CARE
10. LILACS in the Rain
11. CARL’S BLUES
12. WESTSIDE (AKA MIA) (ALT)
13. MEMORIES

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