雑想 2017年2月

      2023/02/22

網走のアート・ペッパー

アート・ペッパーの魅力は、露骨に訴えかけないところ。

しかし、露骨じゃないからといって、クールなのかというと、そういうわけでもなく、こちらがキャッチできるほど、訴えかけてくるものは具体的で分かりやすい。

でも、「これみよがしな訴えかけ」ではなく、かといって、分かりにくい訴えかけ方でもなく、比較的ストレートではあるんだけれども、チラリとわかりやすく訴えかけてくる。

で、この訴えかけのボルテージなんだけど、年代によって、ずいぶんと変化してきていて、初期のペッパーの訴えかけは、非常にスマート。

さらりと、しかし確実に聴き手の琴線のツボをついてくる。
それが後期になってくると、比較的、大味になってくる。

もちろん、それが悪いというわけではない。
むしろ、己の情動や表現欲求に対して忠実になってきているように感じる。

人間、変化するものだし、だからこそ楽器を通して出てくる内容もずいぶんと変わってくるものだ。

たとえば、《ボディ・アンド・ソウル》。

1957年の『ジ・アート・オブ・ペッパー』と、24年後の1981年に網走で演奏された『アンリリースド』を聴き比べてみると興味深いと思うよ。

どちらも良い。
どちらも素敵なバラード表現だ。

ただ、アルトサックスの表情はずいぶんと異なる。

チラリかストレートか。

もちろん、後期のペッパーだって、あまりにも露骨な表現はしていない。

だけど、初期の演奏と比べると、ずいぶんとストレート、かつ直情的になっているなとは思う。

それが悪いというわけではなく、むしろ、愚直なほどにストレートなスタイルに変わってきているんだなと思わせる点が興味深い。

さて、あなたは、どちらの《ボディ・アンド・ソウル》が好み?

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金正男が毒針で暗殺された in マレーシア

金正男がマレーシアのクアラルンプールの空港で北朝鮮の殺害されたそうです。

毒針で。
2人の女スパイに。

怖っ!

毒針での殺害は共産圏特有の暗殺方法なのだそうで。
銃だと目立つし持ち込みが困難。

それに比べて毒針は、ボールペンとして携帯すれば持ち運びが便利な上に、見つかりにくいというメリットがあるようです。

2人の女スパイは殺害後タクシーで逃走したとのこと。

金正恩とは異母兄弟。

祖父の金日成から可愛がられていたということもあり、金正恩からは常に疎ましい存在であったようです。

以前、日本にも「ディズニーランドに行きたかった」と極秘来日したことでも有名な人ですね。

この暗殺事件に関して、メディアでは「北朝鮮の女スパイ」について、映画『シュリ』の毒針殺人のシーンを放送したり、女スパイのハニートラップの話題になったりと、様々な角度から報道をしています。

もっともハニートラップに関しては北朝鮮に限らず、どこの国でもあることではありますが。

特に、商社など海外で仕事をする人は、必ず上司や先輩から「海外で仕事をする際は、麻薬とハニーとラップ、この2つには気をつけろ!」と言われるようですね。

それでも、ハニートラップに引っかかる男って後をたたないようです。

美女からの誘いって、やっぱり断れない?

いや美女じゃなくても、女性から親しげにされると心が緩んでしまうんでしょうかね。

昔から日本でも美人局(つつもたせ)というものがありましたが、だいたい女の方から男に近づいてくる方がオカシイぐらいの認識を持っておいた方が良いのでしょうね。

女は男が誘うもの。
女は男が口説くもの。
それ以外は怪しい。

それぐらいの認識がちょうど良いのでしょう。

第一、十代の時も二十代の時も、一度も女性の方から告られたり、口説かれたりしたことがない男は、残念ながらモテるタイプの生物として生まれてこなかったんだという自覚を持った方が良いでしょう。

それぐらいの意識で冷静に自分を把握しておかないと、十代の時も二十代の時もモテたことがなかったオトコが30代や40代になって急にモテるなんてこと、絶対ないから。

もし、向こうから接近してきたら「何かある」と思う方が健全だと思います。

しかし、やっぱり引っかかってしまうかもしれないと思う人は、日頃から女友達や彼女やセフレを何人か作っておけば良いのです。

ポイントは複数人数で。

そうすれば、そういう女性たちのケアが忙しいので、新しい女性が寄ってきたとしても、忙しさと出費が増えるだけなので、まともに相手をしようなんて気分になりませんから。

記:2017/02/16

オパス・デ・バップ スタン・ゲッツ

オパス・デ・バップ!?

ふ~ん、こんなアルバムもあったのね。

調べてみたら、メンツがスゴい。

▼パーソネル
スタン・ゲッツ
ハンク・ジョーンズ
カーリー・ラッセル
マックス・ローチ
ソニー・スティット
ケニー・ドーハム
バド・パウエル
アル・ホール

▼収録曲
01. オパス・デ・バップ
02. ランニング・ウォーター
03. ドント・ウォリー・バウト・ミー
04. アンド・ジ・エンジェルス・スウィング
05. フールズ・ファンシー
06. ビ・バップ・イン・パステル
07. レイズ・アイディア
08. ボンベイ
09. EB・パブ
10. ゴーイン・トゥ・ミントンズ
11. ファット・ガール
12. アイス・フリーゼズ・レッド

録音年:1946年7月31日、8月23日、1947年1月29日

……知らなかった。w(゚ロ゚;w

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ポートフォリオ・オブ・アーマッド・ジャマル

この間。
シンプルで美しく力強いタッチ。

なるほど、このセンス、この音をマイルスが欲しがったんだなということが十分に伝わってくる、1958年、ワシントン D.C.、スポットライトクラブでのライヴ演奏。

曲が多いので、その日の気分で好きなナンバーをチョイスすると良い。

▼収録曲
1.ジス・キャント・ビー・ラヴ
2.枯葉
3.アーマッド・ブルース
4.オールド・デヴィル・ムーン
5.セレリタス
6.イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー
7.アイヴィー
8.テイター・パイ
9.レッツ・フォール・イン・ラヴ
10.アキ&ウケタイ(ブラザー&シスター)
11.ユー・ドント・ノー・ホワット・ラヴ・イズ
12.時さえ忘れて
13.ソー・ビーツ・マイ・ハート・フォー・ユー
14. ギャル・イン・キャリコ
15.アワ・デライト

ケニー・バロン チャーリー・ヘイデン

その昔、青山の「ブルーノート」にケニー・バロンとチャーリー・ヘイデンのデュオを聴きに行ったことがあるのですが、演奏は、「こっちのほうが、全然いいやん!」と思いました。

やっぱりハコの大きさの問題とか、その日の気分とか、いろいろな要素が演奏内容を左右するんでしょうね。

このアルバムのライブ会場「イリジウム」というところは、どのようなクラブなのかは分かりませんが、おそらく、青山のあブルーノートよりは狭い会場だったのではないかと。

少なくともステージは。デュオのような演奏の場合、演奏者同士の距離は近ければ近いほどいいと思うのです。

演奏の新密度、一体感。
こうしたものは、演奏者の距離が離れれば離れるほど、薄まっていくように思います。

そういえば「ブルーノート」でのライブは、ヘイデンがステージの真ん中でウッドベースを弾き、ステージ向かって左側のグランドピアノをバロンは弾いていました。

アイコンタクトなど取りようもないですね。

とにもかくにも、この作品が放つ緊密かつ濃密な音空間は、
深い!

▼収録曲
1. Twilight Song
2. For Heaven's Sake
3. Spring Is Here
4. Body And Soul
5. You Don't Know What Love Is
6. Waltz For Ruth
7. The Very Thought Of You

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