雑想 2019年2月

      2024/02/18

テラシマ円盤堂

寺島vs後藤バトル再び?!

すいません、少々、いや、かなり煽ってます。盛ってます。

『寺島靖国 テラシマ円盤堂: 曰く因縁、音のよいJAZZ CDご紹介』の巻頭対談。

ジャズ喫茶『メグ』のマスター・寺島靖国氏と、ジャズ喫茶『いーぐる』のマスター・後藤雅洋氏による、お店で流すオーディオ、ジャズに関しての対談は、オーディオマニアのみならず、ジャズ喫茶好きにもそそる対談なのではないかと思います。

かつての講談社『名演!モダンジャズ』で見られた火花散る(?!)応酬はなく、終始なごやかなムードでジャズ喫茶マスターのお二人の対談が進んでいきます。

寺島さん
⇒自分の趣味を店の音に反映させる

後藤さん
⇒お客さんのことを考えてオーディオをチューニングしている

などなど、
お二人の信条は正反対なんだけど、互いに「それはそれでいいんじゃない?」と認め合っているところが、歳月の経過を感じますね(笑)。

後藤さんのお客さんが求めるジャズの音に対しての基準は明確。

相反するブルーノートとECM両レーベルの音源を両方とも良い音で鳴らす。

様々なところでお書きになられていることではありますが、これ、なかなか難しいことのハズ。

なのに、たしかに「いーぐる」のJBLが放つ音は、両レーベルともに良い音なんだよな~。

かつてのバトル対談(?)本。

ジャズと昭和特集のジャズ批評

『ジャズ批評』の2019年1月号(No.207)の特集は、「ジャズと昭和」。

かなり以前のジャズ批評誌の記事が再録されていたり、ジャズ喫茶全盛期を謳歌された方々からの寄稿もふんだんにあり読みごたえ充分!

巻頭カラーの「松坂妃呂子の遺したもの」では、昨年お亡くなりになられた故・松坂さん(ジャズ批評発行人)が赤入れした油井正一氏と、植草甚一氏による直筆の原稿用紙が公開されています。

真面目さと大らかさの漂う字体の油井氏の文字、升目いっぱいに大きな文字の植草氏の文字。

文体と肉筆文字のイメージが一致していて、これはなかなか興味深いと思いました。

ファイヤー・クラッカー コンピューター・ゲーム・サーカスのテーマ カヴァー

アレンジも音色も趣味が良いカヴァーだと思う。

US盤ではなく、日本盤のほうを元にしているのもセンスの良さが感じられる。

ただ、それよりも、冒頭の《コンピューター・ゲーム・サーカスのテーマ》のヴィジュアルと、新型(?)のアープ・オデッセイのデザインに目が奪われてしまう。

クロード・ウィリアムソン ソング・フォー・マイ・ファーザー

シルヴァーの《ソング・フォー・マイ・ファーザー》のみならず、有名スタンダードが目白押し。
落ち着いた気分で聴ける端正なピアノ。

会話や読書のBGMとして大音量より小音量のBGMで聴きたい。

ときどき聴き覚えのあるフレーズにハッとなったりニヤッとしながら。

▼収録曲
1. マイ・ロマンス
2. アローン・トゥゲザー
3. ソング・フォー・マイ・ファーザー
4. ゼア・ウィル・ネヴァー・ビー・アナザー・ユー
5. ラヴァー・マン
6. ワーク・ソング
7. イージー・リヴィング
8. フィーリン・ファイン

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アイデアの煮詰め方

ガリレオ(福山雅治)は、マジックなどでホワイトボードやガラス板に数式を書き連ねてゆき、事件の真相に近づいていく。

私の場合は、ボールペンでノートや紙に殴り書きをすることで、アイデアを発展させていくことが多い。

しかし、中小企業の社長的おっさん体質の人は、ひたすら人を「壁」に見立て、アイデアというボールの壁打ちをすることによって、相手の反応(頷きや表情)を見ながら、さらに自分の考えの焦点を絞ってゆく。
だいたい飲み屋やキャバクラで(苦笑)。

人それぞれアイデアの煮詰め方は違うにしても、3番目の人につかまって「壁」の役割になった人はご愁傷様である。

バイス 2019年4月5日公開!

about

本年度アカデミー賞、まだかの超絶★大本命
2018年、No.1!
ゴールデン・グローブ賞 主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)にクリスッチャン・ベール受賞

まさかの実話!!
米史上、最強で最凶なチェイニー副大統領!

今、最もオスカーに近いこの作品は、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』チームが再集結した、アダム・マッケイ監督最新作。

田舎の電気工から「事実上の大統領」に上り詰め、ジョージ・W・ブッシュ政権でアメリカ史上最も権力を持った副大統領と言われ、9・11後のアメリカをイラク戦争へと導いたとされるディック・チェイニーを描いた社会派エンタテインメントドラマ。

監督からの熱いラブコールを受け、副大統領を演じたのはカメレオン俳優クリスチャン・ベール。

これまでも数々の作品で肉体改造を行ってきた彼ではあるが、もはや、本人の識別不能なぐらいに、肉体面では体重を20kg増量し、髪を剃り、眉毛を脱色するなどしてチェイニー役にトライ。

精神面でも「この役のインスピレーションは悪魔から授かった」と語るほどにチェイニーになりきり、20~70代を見事に演じきる。

妻役には、『メッセージ』のエイミー・アダムス、ラムズフェルド国防長官役に『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』のスティーヴ・カレル、そして、去年『スリー・ビルボード』でアカデミー賞助演男優賞に輝いたサム・ロックウェルがブッシュ大統領を熱演。

2001年9.11以降のリアルなアメリカ政治の裏側を超豪華キャストと型破りな演出でブラック・ユーモアたっぷりに描き出す。

監督が「トランプ大統領よりも悪だ」と語る、アメリカを操った影の権力者、チェイニー副大統領をどう描くのか?

エンドロール最後まで、注意してご覧ください。

story

1960年代半ば、酒癖の悪い青年だったチェイニーは、後に妻となる恋人リンに叱責されたことをきっかけに政界の道へと進み、型破りな下院議員ドナルド・ラムズフェルドの下で政治の裏表を学んでいく。

やがて権力の虜になり、頭角を現すチェイニーは、大統領首席補佐官、国務長官を歴任し、ジョージ・W・ブッシュ政権で副大統領の座に就くが……。

data

監督:アダム・マッケイ
製作:ブラッド・ピット、デデ・ガードナー、ジェレミー・クレイマー、ウィル・フェレル、アダム・マッケイ、ケビン・メシック
製作総指揮:ミーガン・エリソン、チェルシー・バーナード、ジリアン・ロングネッカー、ロビン・ホーリー、ジェフ・ワックスマン
脚本:アダム・マッケイ
撮影:グレイグ・フレイザー
美術:パトリス・バーメット
衣装:スーザン・マシスン
編集ハンク・コーウィン
音楽:ニコラス・ブリテル
特殊メイク:グレッグ・キャノン
キャスト:クリスチャン・ベール、エイミー・アダムス、スティーブ・カレル、サム・ロックウェル、タイラー・ペリー、アリソン・ピル、リリー・レーブ、リサ・ゲイ・ハミルトン、ジェシー・プレモンス、ジャスティン・カーク、エディ・マーサン、シェー・ウィガム、ビル・キャンプ、ドン・マクマナス
原題:Vice
製作年:2018年
製作国:アメリカ
配給:ロングライド
上映時間:132分
映倫区分:G
受賞歴:第91回 アカデミー賞(2019年)、第76回 ゴールデングローブ賞(2019年)

ドナルドバード 名盤

ドナルド・バードの名盤というと『フュエゴ』のオレンジ色のジャケットを思い浮かべる方が多いと思うのですが、私は「隠れ名盤」として、赤いジャケットの『キャット・ウォーク』を挙げたいですね。
デューク・ピアソンが曲を作り、バードがトランペットを吹く。
この2人の素敵な関係が生み出すゴキゲンサウンドが好きなのです。
(ハーフ・ノート・カフェなんかもイイですよね♪)

▼収録曲
1. Say You're Mine
2. Duke's Mixture
3. Each Time I Think Of You
4. The Cat Walk
5. Cute
6. Hello Bright Sunflower

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Blue Note
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『ジャズ批評 208号』発売!「マイベスト」に書いています。

『ジャズ批評 208号』が発売されました。
毎年恒例の「マイベスト」。
今年も書かせていただきました。
2018年のベスト5枚。
一枚だけネタバレで紹介すると、これは多くの方々も取り上げているので、いいかな?ということで、『ミュージカル・プロフェット : ジ・エクスパンデッド・1963 ニューヨーク・スタジオ・セッションズ』です。

ピンクの表紙が珍しい『ジャズ批評』の最新号、ご興味のある方、是非お読みになってください。

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