雑想 2019年7月

      2024/04/25

ひんやりピアノが心地よいポール・ブレイのトリオ

ポール・ブレイのファーストリーダー作『イントロデューシング』!

ベースがチャールス・ミンガスで、
ドラムがアート・ブレイキーというすごい組み合わせ。

ヒンヤリとした触感のブレイのピアノは、

ピタ心地よく、そこはかとなくふりまかれる妖しさは、すでにこの時期からも、ジャズピアノの谷崎潤一郎的芳香を放ち初めていたことが分かります。

コンプリート版も出ているのが嬉しい。

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>>イントロデューシング・ポール・ブレイ/ポール・ブレイ

ボサノバ・シングズ・ユー・アー

相変わらず弾きまくりなところがちょい鼻につくが、ピーターソンのボサ調の《オール・ザ・シングズ・ユー・アー》も悪くない。

それは、《イット・ネヴァー・エンタード・マイ・マインド》も同様。

しかし、パキッとしたピアノに、シャキッとなることも確か。

ソニー・クリス ジャズU.S.A.

ソニー・クリスをなんとなく聴かず嫌いしているハードバップ好きも、これには満足するのではないだろうか。

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ユニバーサル ミュージック (e)

バーニー・ケッセルにケニー・ドリューらがリズムセクションにつき、プラス、オーケストラ。

重量感溢れる演奏を繰り広げています。

それに乗っかって奔放に「歌う」クリス!

なかなか聴きやすい。
そして良いかたちでソニー・クリスのアルトサックスの歌心が浮かび上がってくるのです。

▼収録曲
1. ウィロー・ウィープ・フォー・ミー
2. ジーズ・フーリッシュ・シングス
3. ブルー・フライデイ
4. サンデイ
5. モア・ザン・ユー・ノウ
6. イージー・リヴィング
7. アラバミー・バウンド
8. サムシングス・ガッタ・ギヴ
9. ウェスト・コースト・ブルース
10. クリス・クロス
11. ハムズ・ブルース
12. スイート・ジョージア・ブラウン

朝ドラ『なつぞら』と『スイングジャーナル』

私は毎朝、目覚ましがわりに朝ドラを見ているのですが、現在放映されている『なつぞら』に、ほんのりと、「ジャズネタ」が出てきたので、思わず反応してしまい、動画を3本アップしてしまいました。



時代は昭和30年代。

モダンジャズがかかるとか、ジャズマンが登場するとか、そういうエピソードではないのですが、ザックリとまとめると、ヒロイン(広瀬すず)が引き取られた家で一緒に姉妹のように育った女の子が、北海道から彼氏と駆け落ちして東京にやってきたというエピソード。

その彼氏が、
⇒ジャズが好き
⇒ジャズ喫茶によく言っている
⇒物書き
⇒『スイングジャーナル』に原稿を持ち込んでいる
⇒グレン・ミラーやベニー・グッドマンではなく「モダンジャズ」が好き
⇒(ジョン・)コルトレーンや(レッド・)ガーランドが好き

まあ、その程度の会話に出てくる程度のジャズネタではあるのですが、なんとはなしに反応してしまうのが、哀しい(?)ジャズマニアの性(さが)のようです。

記:2019/07/19

ジ・アウェイクニング アーマッド・ジャマル

アーマッド・ジャマルの表現レンジの広さをたっぷりと味わえる好盤だ。

ひとつは、タッチ。
ダイナミクスの振幅が広く、ワイルド。

そして、選曲。

モードナンバーも軽々とダイナミックに弾きこなしている。

ハンコックの《ドルフィン・ダンス》に、マイルスの《ソー・ホワット》やコルトレーンの《インプレッションズ》のDm7、E♭m7のオーソドックスかつ典型的な構成のモードナンバーをジャズロック調リズムでガンガン弾いてくれている。

さらにオリヴァー・ネルソンの《ストールン・モーメンツ》まで!

マイルスが欲しがったピアニスト、しかしマイルスのオファーを断り、仕方なく(?)マイルスはレッド・ガーランドを雇った。

このようなエピソードを念頭に入れてしまうと、ガーランド的なピアニストだと思ってしまいがちだが、ガーランドよりもカルシウム強度は少なくとも10倍は高い骨太なピアニストだということがよく分かる。

特に、けっこう攻撃的な《ウェイヴ》がカルシウムたっぷりだ。
マッコイ風ペンタフレーズが出てきたり、タイトルどおりジャマルは「覚醒」したのか?!

1970年録音。

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ペル・センプレ、テテ テテ・モントリュー

『ペル・センプレ、テテ』に収録されている《テテズ・ブルース》は、かなりモンクを意識していますな。

というか、タイトルは《テテズ・ブルース》となっているけど、あきらかにモンクの曲《ブルース・ファイヴ・スポット》やろ(笑)。

ぼよよんベースが、いまひとつムードぶち壊しなのだが、まあ許容範囲かな。

ちなみに、per sempre はイタリア語で「永遠に」という意味。
つまり、「テテよ、永遠に」という意味で、これは亡くなる数か月前に録音されたという理由もあるのだろう。

▼収録曲
1. In Walked Bud
2. Ask Me Now
3. Well,You Needn't
4. Piano Solo-April In Paris-Sweet&Lovely
5. Bass Solo-Eronel
6. Tete's Blues
7. Rhythm-A-Ning
8. Balada
9. Misterioso
10. Naima
11. I Want To Talk About You
12. Some Other Blues

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アオシマのプチデコトラ「鬼雷砲」

アオシマ(アオシマ文化教材)のプチデコトラシリーズの「6」、鬼雷砲(きらいほう)。
デコレーションされたタンクローリーですね。

たまには、こういうのもイイですね。

アオシマといえば、私が小学校低学年の頃に、「アトランジャー」が流行りました。

このアトランジャーのプラモは、小学館の学習雑誌(『小学1年生』など)の広告に毎月載っていたような気が。
そして、友達の誕生会のプレゼントの人気アイテムのひとつでしたね、アトランジャーは。

当時、分割されたアトランジャーの乗り物が500円だったので、お手軽価格だったのです。

アオシマのB級感漂うテイストが、なんともいえず良いんですよね。
ウサンくさい(?)ヤマトシリーズなんかも、B級心をくすぐってくれました。

そして、デコトラ。

デコトラもアオシマらしい題材というか着眼点ですね。

いつか作ろう作ろうと思って、結局押入れの中に「死蔵」されていたアオシマのデコトラプラモを作ってみました。

箱の中はこんな感じ。

箱の裏に作り方が印刷されています。

シンプルなパーツ構成ですね。

タイヤに差し込むシャフトは、トンカチでトントンと叩いて押し込みます。

そして、30分ほどでさくっと完成。

上から見たところ。

合わせ目は消していません。

後ろから見たところ。

シールは厚手のテカテカステッカーなので、手軽にペタペタ貼れます。

連結器の構造が大雑把なので、後部のシャーシとの接続がいまひとつ。すぐにポロリなところが残念。

でも、気軽に作れて、まあまあカッコいいので、暇つぶしには最適なミニデコトラなのであります。

シールを貼るごとに、どんどんイメージが変わってゆき、その過程が楽しかったですね。

塗装しようかと思ったけど、このまままのほうが、味わいがあるような気がするので、無塗装のまま「完成!」ということで。

記:2019/07/22

ファイヤー・クラッカー 1979年 ヴェニュー

ビヨン、ビヨンした細野さんのシンセベースがカッコいい。

派手で煌びやかな演奏ですね~。

このテンポで、鍵盤でベースラインを弾くのって結構難しい。

このヴェーニューのライブの演奏では、細野さん、時折高音域のノートも混ぜて弾いているけど、これがまたなかなか良いんだよね。

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