雑想 2008年10月

      2022/12/13

雨やまないかな 煙

今日は、ずっと雨が降っているから、というわけでもないが、なんというか、バリー・ハリスの『プレミナード』を2回ほど聴いていた。

ジャケ写がいいムード。

で、1曲目の《マイ・ハート・ストゥッド・スティル》のムードもダークになり過ぎず、パウエルほど乾いてもいず、非常に良い按配。

晴れないかなぁ、と窓からぼーっと顔を出して、タバコの煙をふあ~っと吐き出したときに、バリー・ハリスの『プレミナード』が思い浮かんだ(笑)。

ゴードンのプレイが際立つフィリージョーのリーダー作

フィリー・ジョー・ジョーンズの『フィリー・ミニヨン』。

悠然としたデクスター・ゴードンのテナーのプレイは、やはり何度聴いても良い。

たとえ、それが彼のリーダー作ではなくとも、だ。

大股歩きな吹奏。
太い音を堂々と空気中に1音1音置いてゆくかのようなプレイ。

特に2曲目が顕著。

たっぷりとゴードンの吹奏を楽しめる。

いや、アドリブが終盤にさしかかると、

「え~?もう終わりなんすか?」

という飢餓感に襲われること確実。

更けた夜、饐えたジャズクラブの雰囲気が濃厚に漂う曲想そのものも、ゴードンのテナーの音色、スタイルにぴったりとマッチしている。

12分の以上という長めな演奏にもかかわらず、まったく飽きのくる瞬間がないのも頷ける。

リーダーのフィリー・ジョーのドラミングも素早いオカズを幾重にも盛り込むシャープな内容ゆえ、このスピード感が、さらにゴードンのドッシリと安定したテナーのプレイを際立たせているのだ。

ドラマーのリーダーでありながらも、前面に出て派手なドラムソロを繰り広げるわけでもなく、ひたすら存在感のあるサポートに徹したフィリー・ジョー・ジョーンズの好盤だ。

トニー・グレイ チェイシング・シャドウズ

ギタリストのジョン・マクラフリンの甥のベーシスト、トニー・グレイ。

ピアニスト、上原ひろみバンドでの活躍でも脚光を浴びる彼のソロアルバム。

もちろん上原ひろみも参加し、ドラムスにはマーティン・ヴァリホラも参加している。

▼参加ミュージシャン
トニー・グレイ (b)
上原ひろみ (p)
リオーネル・ルエケ (g)
グレゴア・マレット (harm)
クリス・デイヴ、マーティン・ヴァリホラ(ds)

▼収録曲
1. Chasing Shadows
2. Walking In Walking Out
3. Guiding Light
4. No Mans Land
5. Don't Look For Love
6. Peace Of Mind
7. Dark Within
8. One Of Those Lives
9. Where Does It End

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丸の内サディスティック 土濃塚隆一郎

先ほど、「高野 雲の快楽ジャズ通信~What Is This Thing Called Jazz?」の収録終了。

いま、TFMの建物の中でこれを書いているんだけれども、本日は、これからPCに触れる時間がなさそうなので、軽く記録ということで。

本日の収録は、ゲストにフリューゲルホーン奏者の土濃塚隆一郎さんがいらっしゃいました。

初対面なのに、まるで長年つきあっている仲良し友達のように会話がはずんだので面白かった。

その大きな理由は、二人とも椎名林檎ファンだということ。

林檎ちゃん、林檎ちゃん、林檎ちゃん、林檎ちゃんと、2人で、ジャズやフリューゲルホーンの話はそっちのけで、林檎ちゃん話をしていたという(笑)。

しかも、彼の最新アルバム『トップ・ギア』からも何曲かかけつつ、トランペットとフリューゲルホーンの違いなど、ミュージシャンならではの解説をしてもらいました。

このニューアルバムの曲目を見ると、私がもっとも好きな林檎ちゃんの曲、《丸の内サディスティック》を演奏しているではないかっ!!!!!!!!!!!!!!!!!

もちろん、番組内ではかけさせてもらいましたよ。

それどころか、途中までフリューゲルホーンとベースで演奏したりもしたという(笑)。

これを機会にジャズファンの方も椎名林檎も聴いてみてください(笑)。

名曲中の名曲は『無罪モラトリアム』というアルバムに収録されています。

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前回の橋本一子さんのときもそうだったけれども、なんか、最近の私のノリというか番組のノリが、「友達同士の雑談」みたいな感じになっているけど、これでいいのだろうか?

「はい、それこそが私の理想としていたスタイルです」とディレクター嬢。

はい、じゃあその路線でいきます(笑)。

さて、これから、一子さんのライブを見に新宿へ急行しまっす!!

土濃塚隆一郎氏は、椎名林檎が大好きなナイスガイだったのだ!

直感

40年以上生きていたので、そろそろ経験値も少しずつ溜まってきているだろう、なんて少々奢っている私。

だから、物事を決める時は、直感を信じてもいいのかな、なんて最近思いはじめている。

なぜなら、考えの遡上に載せる少ない情報よりも、無意識に体積された知識と経験量の方が圧倒的に多いと思っているから。

とはいえ、直感に頼りすぎても、その直感の癖のようなものもあると思っている上に、直感の盲点というものもあるはずだから、そこらへんとの兼ね合いはどうしようかだなんて考えている今日この頃。

熱中できるものがなくなると元気がなくなる性質

cat

夜帰宅したら、また息子風邪ひいたらしく、かよわい声でノド痛い、咳ゴホゴホ状態で、布団でグッタリでした。

元気だせよ~と、録画済みの「サラリーマン金太郎」と「ギラギラ」を見せたら、少し元気になった。

熱中するものがなかったり夢中になれるものがなくなるととたんに元気がなくなるのがうちの息子の特徴。

そのへんは、親の私によく似てます。

私の場合は、まあ年の功でつまらないときも面白いものを探そうとする意思と技術のようなものはあるけれども、息子にはまだないみたいね。

教えても仕方ないから、自分で考えなさいってことだね。

記:2008/10/26(from「趣味?ジャズと子育てです」)

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