雑想 2013年3月
2024/03/06
店員 私語 つけめん屋
飲食店に限らずですが、どんなお店でも、店員が背筋を伸ばしてシャキッとしていると気持ちが良いものですね。
こちらも、心地よい緊張感と安心感を感じることが出来、そのときの気分は悪いものではありません。
特に、カウンターのあるお店だと、カウンター内の店員の腰の切れ味で飲食店の場合は味が変わってくるような気がします。
同じ味のラーメン屋でも、たぶんビシッとカウンター内で調理をしているラーメンのほうが美味しいと思う。
その逆のことが先日ありました。
横浜駅近くにある某有名なつけめん屋さんに行ったんですよ。
混雑するお昼時を過ぎた時間に行ったからということもあり、店内には客が少なかった。
だから、店員の人たちも気分が緩んでいたのかな。なんだか私語が多くて動作が緩慢に見えました。しかも、カウンターの隅っこに座っている私のほうにまで、「50万借金して競馬につぎこんだ」とかなんとかギャンブルの話なんかをしているのが聞こえてくるんですね。
ここのつけめんは嫌いではないのですが、いや、むしろ量が多いのでたまに食べたくなることもあるほどなのですが、出されたつけめんはなんだかあまり美味しいと感じられなかった。
料理って、味そのもの以外にも人の気分や感情による判断基準の要素が大きいものだと改めて感じましたね。
切り干し大根の味噌汁は朝のブルース
お昼前の10時か11時頃になると小腹が減ることが多いんですが、そういうときって、だいたいインスタントラーメンか蕎麦かうどんを茹でて食べることが多いです。
でも、蕎麦やうどんは茹でるのが面倒くさいというか、茹でている間待っているのが面倒くさい。
蕎麦にいたっては湯切りが面倒くさかったりしますし、それ以前に茹で中に吹きこぼれないように火を調整したり水をさしたりするのも面倒だったりします。
なので、最近はお手軽に切り干し大根の味噌汁をぱぱっと1人前を作って食しています。
これ、臓腑にしみるんですよ。
以前、ヘベレケになるまで酔って帰った日に、たまたま切干大根入りの熱々の味噌汁を作ったのですが、その時、五臓六腑に甘く優しくジンワリと染みこんできて、なんとも心地よい気分になりました。
きっと、この感触を身体が覚えていたんでしょうね。
それと、長野名物「おやき」ね。
東京に住んでると、なかなか「おやき」を食べる機会がなく、たまにしか食べないんですが、切り干し大根のおやき、私、結構好きなんですよ。
肝臓に良いのはシジミだし、個人的にはタマネギや豆腐の味噌汁が好きなんだけど、シジミは常にストックするのが面倒だし、タマネギや豆腐はきるのが面倒くさい。
なんかさっきから「面倒くさい」ばかりを連発していますが、そんな面倒くさがりの私でも、ぱぱっと作れるのが切り干し大根の味噌汁。
なにしろ、袋から取り出した切り干し大根を入れるだけなんで、切る手間が省ける。つまり「面倒くさ」くない。
そして、おいしい。
しかも、栄養がある。
カルシウム、カリウムの含有量が、干すことによって増えているんですね。
味噌はもちろん「面倒くさ」くないようにダシ入り味噌を使ってます。
つまり、切り干し大根をいれた水を沸騰させて、沸騰させたら火をとめて味噌を溶かすだけ。
カップ麺の焼き蕎麦を作るよりも簡単で、かつ健康的、栄養もしっかり摂取できるというわけです。
朝に飲んで、じんわり染みてくる切干大根の味噌汁はまさに片岡義男の短編小説じゃないけれども『味噌汁は朝のブルース』。
この本、高校生のときから何度も再読しているけれども、うーむ、深い言葉だな~といまさらながら実感しております。
ついでに、私の愛読書のひとつで同じく片岡義男の『人生は野菜スープ』もすばらしい作品です。
記:2013/03/19
JUJU
ウェイン・ショーターの代表作の1枚、『ジュジュ』は、噛めば噛むほど味が出てくるアルバムだと思う。
噛み方は簡単。楽器ごとに耳の焦点を変えて聴いてみる。
ショーターのテナーはもちろんのこと、マッコイのピアノだけでもご飯3杯はいけますし、エルヴィンのドラムにいたっては、ご飯5杯ぐらいいけちゃうかもしれません。
それぐらいオイシイ箇所が盛りだくさんなのです。
もちろん、いきなりそういう分析的な聴き方をする必要はなく、アルバムの雰囲気や流れが頭の中にインプットされてしまうほど繰り返し聴いた上で、なおかつ楽しみたい人だけトライしてみればいいと思います。
そうすると、また違う発見や面白さがあるんですよ。
記:2013年03月
キャンディ チェット・ベイカー
老いたチェットを侮るなかれ。
たしかに、麻薬でラリパッパー、へろへろ不安定なものも少なくないけれども、このアルバムは別。
特に《キャンディ》。
見よ、この表現力。
不思議な磁力を音にたたえた晩年の傑作です(・∀・)b
Soapsuds Soapsuds Ornette Coleman & Charlie Haden
オーネット・コールマンとチャーリー・ヘイデンのデュオアルバムです。
ここでのオーネットはテナーサックスのみ。
フレーズはいつものオーネットであるにもかかわらず、ソフトで優美なニュアンスを感じるのはアルトとテナーの音域の違いからうける印象の違いもあるのだろうし、あえて、鋭角的なニュアンスを封じ込めまろやかな音世界を構築しようという意図でオーネットはテナーを選択したのかもしれませんね。
聴くたびに、オーネットの懐の深さを垣間見る思いです。
▼収録曲
1. Mary Hartman, Mary Hartman
2. Human Being
3. Soap Suds
4. Sex Spy
5. Some Day
カーリン・アリソン フットプリンツ
な、なんと、
ディジー・ガレスピー、
クリフォード・ブラウン、
ジョン・コルトレーン、
サム・ジョーンズら、ツワモノジャズメン作曲のナンバーに歌詞をつけて歌うカーリン・アリソン。
ゲスト参加のジョン・ヘンドリックス、フランク・ウェスも味わい深い。
( ̄ー ̄)
▼収録曲
1. Something Worth Waiting For (Con Alma)
2. All You Need To Say (Never Say Yes)
3. Lightning (Lazy Bird)
4. A Long Way To Go (Equinox)
5. Strollin
6. I Found The Turnaround (The Turnaround)
7. Follow The Footprints (Footprints)
8. Life Is A Groove (Jordu)
9. A Tree And Me
10. I Cant Say (Teaneck)
11. But I Was Cool
12. Give Me A Break (Unit 7)
13. Everybodys Boppin
フォトグラフ 木住野佳子
木住野佳子のセカンドリーダー作。
ベースのマーク・ジョンソンが好サポート。
しっとりした音感を楽しみたい人におススメ(・∀・)b
▼収録曲
1. ナイト・アンド・デイ
2. スカボロ・フェア
3. デザート・アイランド
4. オール・ブルース
5. ロンギング・フォー・ユー
6. アローン・トゥゲザー
7. フォトグラフ
8. 不思議の国のアリス
9. オン・グリーン・ドルフィン・ストリート
10. ラヴ・ダンス
11. Jズ・ワルツ
12. オータム