私にとっての「生きがい」とは?

      2019/05/11

gohan

すごくシンプルな「私の生きがい」

「生きがい」ってなんだろう?

そんなこと、今まで真剣に考えてみたことはないのだけれども、先日、ラーメン屋でボンヤリとラジオを聞いていたら、たまたまそういう内容の会話がパーソナリティとゲストの間で交わされていたので、これを機会にラーメンを食べながら自分なりに考えてみた。

そこで気がついたのだが、私にとっての生きがいはシンプルこの上ないということ。

無理矢理短い言葉に凝縮すると、
「ものごとが予想通りに行った喜び」あるいは「予想以上のクリティカルヒット。その時のサプライズの喜び」なんじゃないかと。

私は、自分が予想したことが実現した瞬間が嬉しいんですね。

それは単に「こうなるんじゃないかな?」と漠然と予想したことが当たった場合も嬉しいし、自分なりに計画を立てて実行したことがうまく行った時も嬉しい。

「これをこうすると、こうなるだろう」というような目論見がまんまと成功した時の快感も良いのですが、それ以上に、あれこれ考えて実行したら、予想以上の成果を収めた時はもっと嬉しいですね。

いずれも、脳から快感物質が出ている実感がある。
これが私にとっての喜びなんだろうな、と。

もちろん、毎回毎回うまくいくわけではないけれども(むしろ、予想が外れることのほうが多い)、日々移り変わる興味や関心ごとについて考えたり取り組んだりしている中で、その中で思い浮かべることの1つでも2つでも「意図通り」になったり、「予想以上の成果」が出続ける限り、私にとっては「生きているって楽しいな」と思い続けながら年を重ねていけると思う。

だから、私の場合の生きがいとは、「仕事」とか「ジャズ」とか「飲食」といった特定の狭い分野に括れないし、括ることが出来ないんですよ。あれこれと様々な分野で生きがいを(=喜び)見出しているんじゃないかと。

たとえば、初めて入った店で、出てきた料理が予想以上に美味しかった時も喜びだ。こんな小さなことにもそれなりに小さな喜びを見出したりしているんですよ。

プラモの場合も、作りながら、何色に塗ろうかとか、どう仕上げようかとかいろいろと考えながら組み立ているわけなんだけれども、思った通りに仕上がったときは嬉しいし、それ以上の仕上がりになるとより一層嬉しい。さらに予想だにしていなかったハプニングが起き、それがよい結果につながった時はもっと嬉しい。

ジャズ鑑賞のように「受け身」的なものでさえ、予想を上回る演奏に出会ったり、予期せぬほどの素晴らしいフレーズを発見した時も嬉しい。

仕事だって、ダメ元で考えた企画が通った時の喜びも何ものにも代えがたいし、男女関係においてもダメもとで誘ってみたらOKだった時も嬉しい。

どうやら私の場合、予想や準備は悲観的だけれども、一度足を踏み出した後の行動は楽観的。そしてあまり成果は期待していないのだけれども、「10」の予想が「11」や「15」になった時に嬉しさを感じるタイプの人間なのかもしれない。

だからと言って、競馬や宝くじなどはやらないけれどもね。
予想や目論見が的中(or実現)した時の喜びの「報酬」は、どうやらお金には求めないタイプの性格なようです。

記:1999/04/05

追記

では、具体的に自分のこれまでの人生を振り返ってみて、「予想通り」に物事が実現したケースと、「予想以上」に物事が実現した代表的なことを書いてみようと思います。

結婚・家・子ども

「25歳で結婚して、30歳前後で家を買い、父親になる」。
これ、高校生の時から大雑把な人生計画として漠然と考えていたことなんですが、現実は、「27歳で結婚し、29歳で家を買い、30歳で父親」になりました。
少しズレてはいるけれども、ほぼ予想通り。

ネットに1000記事以上書く

サイトやブログを始めた頃は、本当に恐る恐るだったので、いつまで続くかまったく考えてはいなかったのですが、とにかく1000個は記事を書こうと思ってました。
そして、多分、自分だったら1000記事ぐらいは書けるネタはあると思うから、いつかは達成することはできるだろうと予想はしていました。
しかし、今では、管理している幾つかのサイトとブログの記事数を合計すれば、1万弱の記事数になっており、発行しているメルマガの数を足せば、確実に1万は突破していると思います。
予想以上の結果となっていますが、これは「継続は力なり」の結果でしょう。

ジャズ番組のパーソナリティ

これはクリティカルヒットですね。
ジャズを聴き始めた頃は、とにかく周囲のジャズマニアが怖くて怖くて。様々な深い知識と含蓄がありそうで、こういう人たちと対等に喋るのは一生無理だろうなと思っていたものです。で、サイトを立ち上げたりして、少しずつジャズを「文章で語る」ことを細々と続けているうちに、なんとかジャズマニアの方々とは、なんとか対等に話せるようになれてきたかな?と思い始めた矢先に、FM局の1時間のジャズ番組を2年間させていただくことが出来た。ジャズについて人並みに語れるようになれればいいなという思いが、それ以上のカタチとして実現したクリティカルヒットでしたね。

息子の成長

親として、自分の子どもは、元気にスクスクと育って欲しいと誰しもが思うことでしょう。
私も例外ではなく、とにかく自分の息子は「いじめ」や「非モテ」、さらには「身体上のコンプレックス」とは無縁の状態で育って欲しいと常々思っていました。小学校に上がったあたりから、日々の生活ぶりや友だちの多さ、誰とでも積極的にコミュニケーションを取る姿などを見るにつけ、「ああ、こいつは中学、高校になっても大丈夫だろうな」と漠然とした確信ともったものです。
で、今現在高校生ですが、特に大きな病気をしたこともなく、身長はもう少しで私を追い越しそうな勢い、さらに女性との交友関係もドイツ、中国、イラク、ウクライナ、日本etc.とワールドワイドに広く、さらに男友達のグループとも楽しく青春を満喫しているようで、忙しい日々を送っています。
そこまで対人関係に恵まれた高校生になるとは予想していなかったので、ある意味クリティカルヒットかもしれません。

本を書く/読者にサインをする

出版社の社員として、八重洲ブックセンターや丸善などで行われる自社本の著者サイン会にはサクラとしてよく並んだものですが、その度に「いいなぁ、今度は自分も著者になってサインをする人になりたいな」と思ったものです。
で、先日、2冊目の本を出させていただいた際、学生時代からお世話になっているお店で出版イベントを催してくださり、その時に、自分の本にサインをすることができました。行列にはならなかったけど、「将来こうなるといいな」と思い描いていた風景は、ほぼ実現しました。

小さなことは、まだまだ無数にあるのですが、とりあえず、パッと思い浮かんだ代表的なものを記してみました。

記:2016/11/16

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