kitsune-udon

   

この曲(というか音、というかノイズ?)は、1988年に録音したものです。

現在は2015年ですから、かれこれ27年も前に録音したものだったんですね。

自分の中では、まだこれを録音してから10年も経っていないように感じているんですが、それだけ私の精神的な成長が遅いということなのでしょう。

27年分の精神的成長を遂げることもなく、まだ10年にも満たないほどの成長の手応えしか感じていないんでしょうね。

ま、それはどうでもいいことなんですが、この《kitsune-udon》という曲というか音というかノイズは、以前紹介した《耐熱電動遊園庭》の姉妹曲です。

>>耐熱電動遊園庭

なぜ姉妹曲なのかというと、同じサンプリング音源を使っているから。

YMOの『テクノデリック』の《ニュー・タンズ(新舞踊)》の音源を使っているのですよ。

テクノデリックテクノデリック

《耐熱電動遊園庭》で使ったリズム音源は《ニュー・タンズ(新舞踊)》のリズムなのですが、この音源がメモリーされているキーボードの上のほうの鍵盤を押していたらクルクルせわしないリズムになり、これがなかなか面白い感じだったので、適当に押したり、押すのをやめたりして、まずはテープ式のMTR(マルチトラッカー)に録音しました。

で、これにあわせて、適当にメロディを即興で弾いて重ねたのですが、このの音は私の声です。

サンプリングができるキーボードに付属しているマイクに向かって、「きつねうどんだよ……あ〜、……(ゲップ)」と、発作的にワケのわからないことを喋り、それをキーボードに記憶させて弾いています。

なぜ、きつねうどんかというと、特に深い意味はないのですが、きっとその時は、きつねどん兵衛か赤いきつね」でも食べたかったのでしょう。

キーボードを長押しすると「きつねうどんだよ……あ〜、……(ゲップ)」と最後まで音が出るのですが、長押しせずに鍵盤から指を離すと、「ぱ〜」という人を食ったような声になるのです。

これを連続させると、「ぱ〜ぱやぱ〜や」と、なんだかヘンなスキャットみたいな声になるので、これは面白い!と気分よくキーボードを奏でて完成!

たぶん完成まで30分もかかっていないと思います。

音で遊ぶのって楽しいな〜。

ん? 「音」で遊ぶのって「楽」しい?

あ、だから「音楽」なんだ。

いや、音楽というよりも、やっぱり音というかノイズだなこりゃ……。

記:2015/10/03

 - 創作