自らの「せせこましさ」を打ち破る方法

      2021/02/20

読書のススメ

我々は、知らず知らず、自分自身の「狭い間尺」でモノゴトを判断しようとしがちだ。

だから、たとえ素晴らしいものに出会っても、感性の入り口が狭いため、受容することを無意識に拒否し、せっかくの出会いも自ら無駄にしてしまうことが多い。

「せせこましさ」を打ち破る方法、それは、「自分以上」のものに大量に出会うこと、あるいは触れることしかない。

そうすると、私的にいちばんのお勧めは、やっぱり読書なんだよね。

読書はコスパ高いよ。
本、安いですからね。
新刊は高いというのであれば、「BOOK OFF」などの中古屋さんで108円くらいのものを買って読めばよろし。

同じ文字だからといっても、ネットはダメ。

すぐに結論書いてあるので、自らの頭で考えないから。

音楽鑑賞のススメ

次いで、音楽鑑賞かな?

ジャズ、もしくはクラシック。

ポップスでもいいけど、正直、気持ちよくても、あまり脳味噌が働かないんだよね、私の場合。

頭が働かないものは、サボり癖のある脳味噌を鍛えることには繋がらず、「成長」を求めるのであれば、自分の受容感度よりも少しレベルが高く、抽象度の高い音楽のほうが良いと思う。

抽象度の高い音楽とは?

ジャズでいえば、エレクトリック路線に走る直前のアコースティック時代のマイルスの音楽なんか「謎」が多くて、そして刺激も多くてミステリアス。
ミステリアスということは、常にそのことについて思いをめぐらせる、つまり、頭が働き続け、次第に感性の受容感度がアップしてくるんじゃないかと思う。

他にも、セシル・テイラーなどのフリージャズも良いし、ブルーノートの新主流派の人たちのアルバムもいいんだけど、挙げると枚挙に暇がないので、とりあえず、マイルスの5枚を具体的に挙げてみると、
『ライヴ・アット・プラグドニッケル』、『E.S.P.』、『マイルス・スマイルズ』、『ソーサラー』、『ネフェルティティ』
です。

内容に関しては、下にレビューのリンクを貼っておきますので、興味をお持ちの方はお読みになってみてください。

>>コンプリート・ライヴ・アット・ザ・プラグド・ニッケル/マイルス・デイヴィス
>>E.S.P./マイルス・デイヴィス
>>マイルス・スマイルズ/マイルス・デイヴィス
>>ネフェルティティ/マイルス・デイヴィス

分かりやすいメロディのスタンダードばかり演っているピアノトリオや、美人ヴォーカルばかり聴いて脳味噌が呆けているジャズ好きさんも、たまには、そうたまにはで良いので、刺激というかカンフル剤として、謎の多いマイルスクインテットなど如何?

もちろん、その手の音楽ばかり聴いていても休憩にはならないから、べつにそればっかりを聴く必要はなく、自分にとって心地よい音楽を聴くのだって大事なことだと思うけどね。

いずれにしても、自分が受け入れがたい価値を受け入れるためには、自分の間口を広げるしかない。
で、いきなり広げるったって無理。
だから、自分のレベルよりも、少し上のレベルのものを鑑賞しながら、感度を上げていくしかないのです。

感度を上げると、味わえる感動の数や、脳の悦びも増えます。
「人生、楽しんだもの勝ち」と様々な方が仰いますが、たしかにその通りですね。私にとっての「楽しみ」とは「脳の歓び」なのです。

記:2019/05/11

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