カフェモンマルトル

text:高野雲

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female[フィーメイル]/試写レポート

      2016/02/16

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female

先日、試写会で鑑賞してきた『female[フィーメイル]』は、『Jam Films』の女性版といった趣き。

“女性”と“エロス”がテーマとなっている。

姫野カオルコや小池真理子などの女流作家5人が、この映画用に書き下ろした作品が、5本の短編(どれもが約20分前後の長さ)として集められた企画映画だ。

パンフレットやポスターのビジュアルには、桃を喰ふ長谷川京子のアップが使用されていることからも分かるとおり、おそらくは、長谷川京子主演の「桃」のハイライトが、この映画の売りのシーンの一つなのだろう。

ビチャビチャ、ぐちゅぐちゅと音を立て、売れた桃の汁を吸い、舌を使って果実の表面をなぞり、規則的にゆっくりと口を大開きにして果肉を喰らい、口をすぼめて、ついばむかのように桃を喰ふ長谷川京子はセクシーといえばセクシーだが、淡白なエロさでもあり、個人的にはそれほどそそられるものではなかった。

エロさというよりも、その姿はひたすら美しいといったほうが適切。

もっとも、ファンからしてみれば、長谷川京子が「ああいうシーン」をやったということ自体が価値なのかもしれない。

エロさでゆくならば、長谷川京子演ずる森岡淳子というOLの中学時代を演じた野村恵理の体当たりエロシーンは、なかなかの見もだった。

独身教師とさんざん「いやらしいこと」に耽ける様は、生唾ごっくんの熱演。

池内博之はミスキャストな感じがした。

どう見ても、山梨県の田舎で桃を育てる農夫には見えないもんなぁ。

ま、セクシーか否かは別としても、長谷川京子はやはり美しいし、美しく撮られた作品と感じた。

そのほか、大塚ちひろの「太陽の見える場所まで」、
高岡早紀主演の「夜の舌先」、
大塚寧々主演の「女神のかかと」、
石田えり主演の「玉虫」がセットとなって上映される。

以下、『female [フィーメイル]』の主なデータです。

「桃」
  原作:姫野カオルコ
  監督:公園兄弟(真辺克彦&鴨 義信)
  出演:長谷川京子、野村恵理、池内博之 ほか

「太陽の見える場所まで」
  原作:室井佑月
  監督:廣木隆一
  脚本:及川章太郎
  出演:大塚ちひろ、石井苗子、片桐はいり

「夜の舌先」
  原作:唯川 恵
  監督・脚本:松尾スズキ
  出演:高岡早紀、近藤公園 ほか

「女神のかかと」
  原作:乃南アサ
  監督・脚本:西川美和
  出演:大塚寧々、森田直幸 ほか

「玉虫」
  原作:玉虫
  監督・脚本:塚本晋也
  出演:石田えり、加藤 亮、小林 薫 ほか

観た日:2004/02/28

記:2004/03/01

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