【三文日記】1999年5月
2024/09/19
5/1(sat)
義妹の結婚式(臨月の為、女房は不参加)。
式は神田カトリック教会、披露宴はソニービル地下の「マキシム・ド・パリ」、私はほんのちょっとピアノでブルースを弾いたら、店の人にやんんわりと止められた。
金子大栄『歎異抄』(岩波文庫 青318-2/岩波書店) 読了。
5/2(sun)
紀伊國屋ホールでの爆笑問題のライブで一日中現場。
終了後、一人タクシーで六本木に移動して、いつもの店で「一人お疲れさま」飲み。
島森路子『広告のヒロインたち』(岩波新書)読了。
5/3(mon)
C君と、会社のアルバイト君がわが家に遊びに来る。
C君のキーボードに合わせて「変態中國風味即興演奏」に興じる。
晩飯はいつもの「ジェットカレー」、辛さを大幅に落として振る舞う。
5/4(tue)
新ページ立ち上げのため、終日資料調べ。
先日遊びに来た青少年1が携帯を忘れたので、夕方取りにやってくる。
一緒に近所の和食レストランで飲んだくれ。
5/5(wed)
渋谷で飲み。
その後、六本木で飲み。
深夜にベースでスケール練習、大音量で。
5/6(thu)
連休中よりセロニアス・モンク漬けの日々。
いくら聴いてもモンクは飽きない。
女房の病因の検査、異常無し。
5/7(fri)
少しぐらいなら動いても良いそうなので、久々に女房をよく行くイタ飯屋へ連れて行く。
店長に「あなたのような酒と料理のセレクションをしてくれる客が少ないので、本当に嬉しいです」とオダテられ、いい気になってイタリアワイン3本飲み比べコース。
酔ったぜ、酔ったぜ、気持ち良い。
5/8(sat)
バックステージでジャムセッションの日だが、どうしても行く気になれず、サボる。
いくつになってもブルースとベンチャーズだけでは飽きる上に刺激が無い。
小谷野敦『もてない男 恋愛論を越えて』(ちくま新書/筑摩書房)読了。
5/9(sun)
晴れていて気分が良かったので、終日女房と家の中を大掃除。
掃除しながらアップした「宇多田とだんご」に対する思わぬ反響の大きさに驚く。
参考:「宇多田」と「だんご」
村上春樹+安西水丸『新版・象工場のハッピーエンド』読了。
5/10(mon)
ピアノの練習を毎日することにする(おそらく三日、いや、30日坊主ぐらいで終わりそうな予感もするが)。
取り敢えずのテーマ曲はモンクの《ラウンド・ミッドナイト》。
テレビを見ながら、ベースを適当弾き。
break
5/11(tue)
渋谷で飲み。
その後、六本木で飲み。
深夜にベースでスケール練習、大音量で。
5/12(wed)
夜の10時を境に、俺の中での攻撃的な衝動が最高潮に達する。
疲れ、不満、ストレス、鬱積した気持ちなどは全くない上に、むしろこの時間になると体力がみなぎってくるし、まるで仕事中にエネルギーが充電されている感すらあるのに、年に数回、このどうしようもない衝動が芽生える。
今のところ、この衝動はうまく飼い慣らしてはいるつもりだが……。
5/13(thu)
ひと息つく暇も無く、一日が終わってゆく。
忙しさという粒子を喰って生きている今日この頃(そして私のエネルギーを燃焼させる内燃機関は妄想上では波動エンジン)。
頭が冴える、身体中にエネルギーが溜まる、食欲と睡眠時間が減る。
5/14(fri)
隣の局の女営業部隊を引き連れて、高円寺文庫センターの開店10周年記念パーティに出席。
うちの女営業部隊と店長とで、二次会。
内館牧子の『週末婚』の録画を見て、露骨ではあるが女の醜い部分をあぶり出すのがうまいと感心する反面、これくらいのことって誰でもあるよなーと思ってもみたりした。
5/15(sat)
女房と元全日空ホテル厨房勤務のシェフが営むイタ飯屋で晩飯。
スペインの何とかというワインと鰹の洋風たたき等。
別冊宝島『どうぶつ謎解き・読本』読了。
5/16(sun)
終日、セロニアス・モンクのデータ・サイト「Monkのページ」の立ち上げ準備。
近所のスーパーでゼットンのソフビを買う。
姫野カオルコ『整形美女』読了。
5/17(mon)
残業12時まで。
帰ってきたらメールの嵐でレス打ち2時間。
本当はビデオのダビングせなあかんのだが、眠いのでもう寝る。
5/18(tue)
ネットでやり取りをしている女性2名に送るビデオの編集。
目がくるくる痛くなった上に、自分の音速絶叫曼陀羅声が脳髄を破壊する。
佐々木良一『インターネットセキュリティ入門』読了。
5/19(wed)
渋谷の「雪月花」で地酒、白魚の天婦羅など。
和装ながらも80年代のハイテク観を連想させる内装のこの店は割に好きで、折りにふれてよく行く。
1年前、テクノ・ジャズと名打って「雪月花」という曲を打ち込んだことがあるが、このときのイメージは「Logic System」。
5/20(thu)
マイルスの『On The Corner』をかけるごとに女房の腹の中の赤ん坊が踊る。
6月の大仕掛け、ほぼ終了。
アウトプットばかり、ネタの仕込みも必要、ただし時間がない。
break
5/21(fri)
会社を代休。
近所の公園やショッピングセンターをぶらぶら散歩。
天気が良くて気分が良い。
5/22(sat)
祖父49日の法事。
新宿で行われた『ベルセルク』好きが集まるオフ会に出席。
いくつか店をハシゴして、やっぱり朝まで飲んだくれ。
5/23(sun)
夕方まで寝る。
女房とイタ飯屋で、仔牛のカツレツ、帆立とトマトとバジルのパスタなど。
ベランダに出れば、噎せ返さんばかりの潮の香り、夏だ。
5/24(mon)
仕事は相変わらず、忙しい。
涼しい夜と、しっとりと雨の香り、かけっぱなしのCDは相変わらずモンク。
高根正昭『創造の方法学』 (講談社現代新書)読了。
5/25(tue)
六本木の「味源」で激辛鉄火鍋ラーメン。
その後いつもの店。
客は俺一人、マスター若かりし日(バブルの時代)の投資・お金儲けのお話しを聞く。
5/26(wed)
昔から大好きな、来日した時のモンク・カルテットの映像(TBSのスタジオでの演奏)を見ながらページの更新作業。
真剣にピアノと遊んでいるモンク。
パフォーマンスの随所に見え隠れしてしまう強固で完璧な構造、興味の尽きないピアニストだ。
5/27(thu)
気分が良かったので昼下がりに英国大使館の前を「にゃんにゃん、にゃにゃにゃにゃ、にゃんにゃんにゃにゃにゃにゃ、ねこにゃんにゃん」と鼻歌を歌いながら歩いていたら、近くにいた外人からヘンな目で見られた。
ちょっと恥ずかしかったのか、仕事中に何度もそのことを思い出した。
その恥ずかしさを自分の中で誤魔化すために、仕事中に「ジェットだ、銀河だ、らんらんらん」と小声で歌って、周囲からへんな目で見られた。
5/28(fri)
仕事中、机の引き出しに指をしたたかに挟み、小指を切る。
幸い深い傷ではなかったが、血がぼろぼろと流れ、白い机とピンクのワイシャツが赤く染まって面白かった。
宝島社文庫『新・ヤクザという生き方』読了。
5/29(sat)
バックステージでブルトン・アプレゲール・テケレッツのライブ。
C君が家まで来てくれ機材運搬を手伝ってくれた、感謝。
昨日の指の傷が演奏中パカッと開き流血、ただし大した量ではなかった。
5/30(sun)
不覚にも、先日(というか今日)の疲れで夕方まで寝てしまう。
女房の好きな「鰹のたたき」をおよそ1キロ買い、二人で平らげてしまう。
身体の芯までビール漬け、いい気分。
5/31(mon)
A嬢とお茶の水の「魚河岸日本一」で、寿司&飲み。
カラオケ長時間で、ベロンベロン。
騒ぐのが嫌いな俺としては、カラオケは今年で3回目。