【三文日記】1999年9月
2022/10/10
9/1(wed)
代官山のスタジオで終日撮影。
渋谷のタワーレコードでCDを大量に買い込む。
今日も暑いねえ。
9/2(thu)
過去にCM制作で何度かおつき合いをさせていただいた代理店が、総力を結集して(笑)この「カフェ・モンマルトル」のトップページのバナーを制作して下さっている(感謝)。
本日アップしたトップのバナーは取りあえずの試作案。
再度ディレクションし、もっとカッコよくリニューアルするけんのう(カッコイイといっても、あくまで俺の趣味でのカッコ良さですけどね)。
9/3(fri)
打ち合わせの帰りにお茶の水のディスク・ユニオンにて最近発売されたセシル・テイラーのジミー・ライオンズらとの共演盤他、数枚を購入。
現在進行中のCMのラフ編集を見るも出来は今ふたつ。
オンライン編集は月曜日だが、果たしてこの調子で大丈夫か?
9/4(sat)
息子の首がいまだ座らず、女房は滅多に外出が出来ないため、外食もここのところまったく無し、行き着けの数店には随分とご無沙汰をしてしまっている。
とはいえ、気分転換も必要なので、首が曲がらないよう慎重に息子を抱き、女房と一緒に近所のショッピングセンターを散策するも、重くなった息子を抱えて長時間歩いたため、肩と腰が辛い。
別冊宝島『自殺したいひとびと』読了。
9/5(sun)
終日パソコンと格闘。
ネットではなくて、ある文章をひたすらテキストに書きなぐる。
風が秋らしくなってきた。
9/6(mon)
懸念していたオフライン編集も、スタジオでのオンライン編集とMAの出来具合いを見て心配が吹っ飛んだ。
叩き台とする要素もある程度つくりこまないと、あるいはクライアントの想像力のレベルに合わせた見せかたをしないとダメ、その点今回の代理店のプレゼン手法はあまり感心しできず、なぜなら結局もっとも無難な案を採用されるのがオチで、制作側がもっとも意欲に燃えるオススメ案は対象外になってしまうからだ。
中山康樹『音楽中心生活』読了。
9/7(tue)
夜、渋谷のセンター街とハチ公口を結ぶ横断歩道をぼんやり歩いていたら「雲さん!」という声が。
声の主は、最近よく週末のバックステージで歌っているD嬢で、あんなに人の多い雑踏の中、よく俺のことが分かったなと思った(デカイからか?)。
C君と居酒屋で飲み。
9/8(wed)
取引先の美人営業マンが大阪転勤の挨拶に来社。
息子が生まれて今日で100日目、もっとこの世に存在していたような気もするが。
太宰治『無趣味』読了。
9/9(thu)
「信長の野望~烈風録」が今日発売された(Mac版は24日)。
「将星録」が出た時も三日三晩不眠不休で天下統一に勤しんでいたこともあるくらいの「野望マニア」なので、今回のバージョンを手にいれたら恐らくネットどころではなくなるだろう。
C君と渋谷で飲み。
9/10(fri)
ここのところ平均家庭滞在時間が8時間を切る自分としては、たまには家族の面倒をみなければと余計な気をきかして多少体調が悪かったことも手伝って早々に退社、なんと8時過ぎには家に着いてしまった。
そして、そういう時に限ってK嬢から飲みの誘いの電話がかかってきて、くそー早く帰らずに飲みに行きたかったぜぇ俺のばかばかばか、てなもんだ。
京極夏彦『巷説百物語』読了。
9/11(sat)
終日息子と遊ぶ。
いつもよりゴキゲンだったそうだが、「ニャンまげ」のCDをかけたら突然怒りはじめ、俺にバタバタ蹴りの応酬、あわててワーグナーに変えたらニコニコとゴキゲン。
なんて赤ん坊だ。
9/12(sun)
休日出勤。
打ち合わせ、外出、立ち会い、と自席で処理すべき業務が滞っていたため、また小一時間ほど自席についても電話の嵐で作業中断の連続、このような作業は電話も来客もない静かな休日に自分のペースでまとめて処理してしまった方が早い。
ページの作成、着々と。
9/13(mon)
掲示板のログ、誤って全部削除してしまった。
書きこんでくれたみなさん、すいません。
竹村光繁『宇多田ヒカルの作り方』読了。
9/14(tue)
渋谷のタワーレコード、HMV。
仲人様と久々に飲み。
空想漫画研究所『巨大ロボット読本』読了。
9/15(wed)
勝新太郎の『兵隊やくざ』を観る、面白い。
やはり喧嘩は技以前に体力だということを再認識し、腕立て100回・腹筋300回、俺もまだまだいけるぜと思いつつも明日の筋肉痛が怖い。
久々に女房と息子を連れ、イタ飯屋の「perbene」に行き、オマール海老のグリルなどを喰い、「RAMARO」というアルコール47度のグラッパを指につけて息子の口に含ませたら、大喜びで歯が生えていたらこちらの指が千切れそうなくらい強い力で噛むわ吸うわで、全く何て赤ん坊なんだ(それ以前になんて親か、か)。
9/16(thu)
K嬢と六本木で、おでん。
でんでん。
徹夜で でん。
9/17(fri)
昨日の"でん"により、家には戻らず六本木より出社、一睡もせず。
昨日より涼しく急に涼しくなってきた。
息子、自分の顔面をよく引っ掻く、傷だらけ。
9/18(sat)
女房の友人4人が息子を見に家に遊びに来る。
夜は、バックステージでブルトン・アプレゲール・テケレッツのライブを演る。
今回は二人編成で、私はピアノ担当。
9/19(sun)
バックステージを2時過ぎに追い出され、G嬢&D嬢とで朝までやっている安居酒屋で時間を潰す。
家に帰った瞬間、全身の力が抜け、汗が滝のように滴り落ちる。
熱を測ると39度8分、どうりでフラフラなわけだ、終日蒲団の中。
9/20(mon)
欠勤。
病院で注射を打ってもらい、多少熱は引いた。
はやる気持ちと、節々の痛む身体との折り合いがいまだつかずにいる。
9/21(tue)
熱が下がらず欠勤。
10月に発売予定の某作家の初校ゲラ、原稿用紙約900枚分を寝床で一気に読み倒す。
面白かったが不満に残る点も多少ある。
9/22(wed)
出勤。
突発的な処理に追われ午前0時過ぎに帰宅、飯が旨い。
山川健一『マッキントッシュ・ハイ』読了。
9/23(thu)
A嬢、H嬢、大阪からK氏が我が家を来訪。
息子と遊んだもらったり、ビデオ観たり。
風邪はほとんど直った。
9/24(fri)
台湾の地震といい、台風18号といい凄い天災。
小さな事が一々積み重なって、10時過ぎまで残業。
明日も休日か、何かヘンな気分。
9/25(sat)
近所の美容院で髪カット。
猫も杓子も「カリスマ」ブームの話で盛り上がる。
メールの設定をいじっていたら、一時繋がらなくなってしまい、冷や汗。
9/26(sun)
日記猿人にこのページを登録してみる。
俺の母親、息子を見に来て長居。
いつものイタ飯屋に女房と息子、ネピーオーロと烏賊墨パスタなど。
9/27(mon)
息子、グズグズうるさい。
何回聴いても素晴しい、マイルスの《バイ・バイ・ブラックバード》のレッド・ガ-ランドのイントロを譜面を見ながらさわりだけ練習してみる。
水木しげる『新装版・ねぼけ人生』読了。
9/28(tue)
会社で一日中パソコン、家に帰ってもネットでモニターと睨めっこの生活が続いているので、眼球の奥が痛い。
ブルーノートのハンク・モブリーやマクリーンなどの「いかにも」なハードバップの演奏を連続して何時間もかけて疲れをほぐす。
バミューダに行った妹よりものすごくカッコ悪いデザインのハガキが届く。
9/29(wed)
六本木の居酒屋でC君と飲み。
めずらしく、六本木「バックステージ」には行かなかった。
彼は若いくせに、勢いと勘で生きている俺より老成しているような気がする。
9/30(thu)
仕事から帰って来て「メシ」と「風呂」の時間を除いたまったくの自由時間というのはせいぜい2時間が限界か。
その間にHPを更新したり、楽器を弾いたり、チャットをしたりと、濃縮された2時間を過ごしている。
1時に帰れば3時に就寝、3時に帰れば5時に就寝と、要するに睡眠時間が犠牲になってしまう生活が充実しているのかどうかは分からないが、特に今の生活に不満はない。