雑想 2003年4月
2022/08/15
菊川怜の頬
菊川怜のチャームポイントは、ホッペタだと思う。
私は毎朝、息子を預けに保育園へ行っているが、その時に気がついた。
保育園の教室の前に着くと、息子と同じクラスの女の子たちが私のところに寄ってきたり、柱の物陰からじーっと私のことを観察したりしている。
また、小さい声でハニカミながら自分の名前を“ちゃん付け”で自己紹介する子もいる。
なんとも可愛いらしい限りで、女の子の子供もいいもんだなぁと思いつつも、彼女ら全員に共通する可愛さを発見した。
発見なんて言うと大袈裟だが、要するに、ホッペタだ。
幼児の女の子のホッペタはみんな、“ぷっくぅ”として、なんだかとても可愛らしい。
思わず人差し指で突いてみたくなるほどのまん丸さ加減。まるで不二家のペコちゃんだ。
この“ぷっくぅ”とした幼児の頬の面影が菊川怜には残っている。
一見シャープそうな顔つきだし、時折「きっ!」としたキツイ目つきもするが、この「きっ!」と、ホッペタの無防備な「ぷっく~」のギャップがなんともいえずアンバランスで良い。
彼女の魅力は、プロポーションでも、学歴でも、厚めの上唇でもない。
一にも二にも、「ぷっく~」としたホッペタなのだと私は思っている。
追記
長谷川京子のシャープで涼しい目許と、その真下にある頬の微妙な「ぷっくぅ」具合の対比も、私は大好きだ。
特に、2年ほど前のファッション誌の表紙(たしか『spring』)を飾った、笑顔の彼女の真正面を捉えた顔の輪郭は、700系新幹線を真正面からみたようなふくらみ具合だった。
新幹線ファンや曲線フェチにはたまらない輪郭なのではないだろうか。
トミー・フラナガン バラッズ・アンド・ブルース
エンヤのトミフラはどれもいいが、たまに『バラッズ&ブルース』を聴くと、やっぱ、トミフラってうまいな~と溜め息がもれてしまう。
うまいというのは、ピアノの技術はもちろんのこと、表現力と、足し算引き算のバランス感覚とか、だね。
▼収録曲
1. ブルー・トゥエンティ
2. スクラップル・フロム・ジ・アップル
3. ウィズ・マリス・トゥワーズ・ノン
4. ブルース・フォー・サーカ
5. スター・アイズ
6. ゼイ・セイ・イッツ・スプリング
7. バークス・ワークス
8. フィフティ・トゥエンティ・ワン (日本盤ボーナス・トラック)
9. トゥワード・ノン (日本盤ボーナス・トラック)
灰色の巨人 江戸川乱歩
ピストルを突きつけられても、
「はっはっは、キミの拳銃から、すでに弾は抜いておいたよ、おとなしく観念したまえ」
というような、あまりにも根回しと準備が良すぎる明智探偵のスバラシすぎる事件解決方と高笑いを、なぜだか発作的に久々に味わいた(笑)。
ライヴ・イン・ニューヨーク1971 ポール・デスモンド
やっぱ、いいねぇ、
デスモンドのアルト♪~( ̄。 ̄ )ボー
▼収録曲
1. Greensleeves
2. You Go To My Head
3. Blue Dove
4. Jesus Christ Superstar
5. Here's That Rainy Day
6. East Of The Sun
7. Bag's New Groove
8. Don't Stop This Train
9. Blues In B
10. Blues In A Minor
11. Blues In C Minor
12. Alexander's Fugue
13. Minor Love
14. Legendary People
アート・ファーマー トミフラトリオ
アート・ファーマーが、トミフラ率いるスーパー・ジャズ・トリオで客演したカタチの作品。
企画モノならではの選曲ではあるが、そのあたりは互いに名手ならではの聴かせる技の持ち主、落ち着いてじっくりと聴ける内容となっている。
▼収録曲
1. Au Privave
2. Blame It on My Youth
3. My Heart Skips a Beat
4. Here's That Rainy Day
5. Stablemates
6. It Might as Well Be Spring
7. From Dream to Dream
8. Autumn Leaves
9. Walk Soft
10. Indian Summer
アート・ペッパーのエキサイティング未発表音源
アート・ペッパーのエキサイティング未発表音源。
タイトル通り、1980年に行われたロンドンでのライブ音源だ。
まず、結論から言ってしまえば、後期ペッパーを代表する名演だといっても過言ではないということ。
特に、エキサイティングに煽りまくるカール・バーネットのドラムが、こちらのマインドにビシバシと迫ってきて気持ちがイイ。
加えて、ミルチョ・レビエフのピアノも、まるでペッパーに挑みかかるかのごとき勢い。
白熱、という言葉が相応しく、まさに、彼らはロンドンの観衆の前で闘っている。音で。
また、単にエキサイティングなだけではない。
ミッシェル・ルグラン作曲の《おもいでの夏》は、懐の深いバラード演奏で、原曲の魅力を増幅すると同時に、晩年の演奏によっては妙に力の入り過ぎたペッパーに、多少辟易していた私も、う~む、こういうバラードの演奏にこそ、彼の本音が出ているんじゃないかな?と思ってしまう。
そういう意味えは、《星影のステラ》も絶品。
ミディアムテンポ、アップテンポの演奏はエキサイティングに、スローテンポのバラードは、深~い一面をのぞかせる、
いままで、なんで陽の目を見なかったの?
な、
名演奏集だ。
これは、買いだ!