【三文日記】2004年4月

      2022/08/07

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4/1(thu)

息子を連れて新宿の高島屋で催されている海洋堂大博覧会へ行く。

ビールとにぎりと穴子丼の昼飯、書店で大量に本を買い込み、毎朝こつこつと少しずつ製作していた『装甲騎兵ボトムズ』のブルーティッシュ・ドッグが完成間近で最後の仕上げ段階に突入、東海道五十三次ごっこの出来る万歩計を購入、終電一本前の電車にて帰宅。

落合信彦『崖っぷちで踊るヤツ すくむヤツ 逃げるヤツ』読了。

4/2(fri)

定例で行われている出版社関係者のプラモデル&ミリタリー物がだぁ~い好きなオタク集団の濃~い会を新宿のトルコ料理屋にて。

今月の『モデルアート』はソビエトのT-34戦車の特集という、ロシア戦車ファンの私からしてみれば、もうなんというか涎ものの特集なのだが、奇しくも、上記の会にて、私が前々から観たいと思っていたロシア映画『鬼戦車T34』のDVDを貸してもらった。

近代アメリカ戦争史研究会編『ヤンキー ラヴズ ウォー』読了。

4/3(sat)

パークハイアット東京の一室にて来日した『ブラザーフッド』の監督、カン・ジェギュのインタビュー、後、青山ブックセンターで本を買い、タワーレコードでCDを買い、トイザラスでおもちゃを買い、オリオン・モデルズで塗料とスプレーを買った。

四ツ谷の土手で行われていた、先日発売した『JAZZ“名演”ザ・ベストCD』の執筆陣による打ち上げ花見大会に息子を連れて参加、二次会は四ツ谷の「いーぐる」にて、帰りに『装甲騎兵ボトムズ』のクメン編の最終2話と、『仮面ライダークウガ』のゴ・バダー・バとのバイクバトルが発作的に見たくなったのでTSUTAYAでビデオを借りて帰る。

山之口洋『瑠璃の翼』読了。

4/4(sun)

渋谷公会堂にて緊急来日したペ・ヨンジュンの記者会見、カメラマン200人、プレス700人、記者会見の前に行われたファンミーティングに入れずに公会堂の前を取り囲んだファンが約2,000人という大賑わい。

女房&息子とパスタ屋で晩飯。

熊谷正寿『一冊の手帳で夢は必ずかなう』、中谷章宏『一流の遊び人が成功する 一流ホステス100人のホンネ』読了。

4/5(mon)

足がパンパンに張っていたのでフットマッサージ、後、四谷三丁目で打ち合わせ、後、「いーぐる」にて読書&うたた寝。

アルバイト青年を連れて新宿三丁目にて餃子、ニラレバ炒め、唐揚げ、ラーメン。

山本信幸『「キャバクラ」の言語学』読了。

4/6(tue)

銀座で『劇場版 恋人はスナイパー』の試写会、後、HMVでCDを物色。

タワーレコードでCDと本を購入後、Norah嬢と渋谷の静かな和食屋で呑み。

綿矢りさ『蹴りたい背中』読了。

4/7(wed)

古本屋でいらない本を10冊ほど処分し、ショップでCDを数枚購入した後、日暮里にて『ジャズ批評』編集長・原田氏から原稿の依頼&打ち合わせ。

後、女子大生S嬢と御徒町にて海鮮丼、後、一人でコーヒーショップで読書。

Y氏と六本木で呑み、2軒はしご、前後不覚となりタクシーに倒れこむ。

4/8(thu)

毎朝、少しずつ作っていたタカラの1/35ブルーティッシュドッグが完成したので、次はベルゼルガ作りに取りかかる。

渋谷で『永遠のモータウン』の試写会。

四ツ谷『いーぐる』にてNorah嬢と飲み。

4/9(fri)

渋谷でペ・ヨンジュン主演の『スキャンダル』の試写会。

深夜まで仕事、タクシーで帰宅。

中谷彰宏『ドタン場に強くなる50の方法』読了。

4/10(sat)

息子に付き添ってヤマハ音楽教室に行ったが、最近は毎日練習しているらしく、他のお友達よりも課題を弾けるものだから得意げ。

泡盛を飲みたくなったので、女房と息子を連れて近所の居酒屋に行く。

カルロス・ゴーン(著)中川治子(訳)『ルネッサンス 再生への挑戦』読了。

4/11(sun)

休日出勤、後、ものすごく気持ちの良い気候だったので、女子大生H嬢と飯田橋の中華料理屋へ行き麻婆丼、回鍋肉定食、不二家でペコちゃん焼き、後、コーヒーショップ。

昼飯で膨らんだ腹の状態でアメ横のジーンズ屋でウエストが大きめのジーンズを選択&試着し、購入。

15年以上、ジーンズといえばリーヴァイスの「501」しか履かなかい主義の私だったが、今回は「505」のホワイト・スティッチのバージョンにしてみた。

4/12(mon)

先週の呑み過ぎがたたってか、それとも歩き過ぎがたたってか、身体が微妙にダルくて早起きならず。

四ツ谷のカプリチョーザにて阪神大好き編集嬢とランチバイキング。

新橋にて『世界の中心で、愛をさけぶ』の試写会。

4/13(tue)

日暮里へ行き、ジャズ批評の原田氏に会い、後、御徒町はアメ横の服屋で春物の上着を買い、武骨ラーメン、コーヒー屋で読書。

東銀座にて『風音』の試写会、後、会社に戻り徹夜で仕事、今なお続行中(そろそろ朝飯に行きたい)。

小泉文夫『音のなかの文化 対談集』読了。

4/14(wed)

京橋にて『テッセラクト』の試写会。

夕方、一端家に帰り、ディーガに録画が貯まっている番組のいくつかをチェック、未見DVDと未聴CDを軽くチェック、風呂に入ったり、晩飯を食べたり。

再び編集部に戻り、徹夜で仕事。

4/15(thu)

本日より、渋谷の宮益坂のファーストキッチンにて、「ザ・ハンバーガー」という500円ぐらいする本格的ハンバーガー(オーダーしてから出てくるまでに13分かかる)が試験販売されるというので、女子大生J嬢と食べに行き、夕方、一端帰宅、風呂と録画したTVのチェック。

夜、編集部に戻り再び仕事、夜中に腹が減ったので近くの居酒屋にて、チゲ鍋をつつきながら一人酒、後仕事に戻り、朝まで仕事。

辰巳渚『なぜ安アパートに住んでポルシェに乗るのか~ミステリアス・マーケット考現学』読了。

4/16(fri)

午前中に一端自宅へ戻り、風呂に入り、息子と遊び、録画した番組をチェックした後、再び出社、後、渋谷へ行き「タワーレコード」を物色、本を買い、コーヒー屋で読書。

前日と同じく、会社近くの安居酒屋で焼酎とチゲ鍋で一人酒、後、徹夜で仕事。

大町陽一郎『クラシック音楽を楽しもう!』読了。

4/17(sat)

仕事終了、午後に帰宅、少し就寝後、昼飯、後「シロクマを見たい」と前々から言っていた息子の希望をかなえるため、女房&息子と上野動物園へ行くも、閉園時間を過ぎていたので(上野動物園は4時以降は入園出来ないことを忘れていた)、動物園周辺で遊ぶ。

いつの間にか帽子とゴーグルを暑さで脱ぎ、道端のどこかに落としていた息子、見つけるまで戻ってくるなと上野近辺を探させているうちに行方不明になり、どうも根津か千駄木のほうまで探しに行ったらしく、根津の商店街の店や消防署などに息子の特徴を教え、見かけたら連絡してもらうようお願いをし、通りがかりのパトカーに事情を話し乗せてもらい「迷い人捜査」をしてもらっているところ、花屋から息子捕獲&保護の連絡があり、迷子になった自覚のあまり無い息子と無事再会した。

帰りに近所の中華料理屋で餃子、雲呑、レバニラ炒めの晩飯、ウーロン茶を頼んだ息子に間違えてウーロン杯を出した店に文句をつけて料金をまけてもらう。

4/18(sun)

午前と午後でベース教室。

翌日の早朝締め切りの『ジャズ批評別冊~ジャズ・ウエスト・コースト』に掲載予定の原稿を書く。

暖かい陽気、喉が乾き、冷たい白ワインが飲みたくなったので、女房&息子とイタ飯屋で晩飯。

4/19(mon)

本日早朝締め切りの『ジャズ批評別冊~ジャズ・ウエスト・コースト』、朝一番に見直して、無事入稿。

東銀座にて『天国の本屋~恋火』の試写会。

水天宮のイタ飯屋で飲み、したたかに酔っ払う。

4/20(tue)

有楽町にて『誰も知らない』の試写会。

新橋にて『ワイルド・レンジ』の試写会。

昼飯は、ラーメン&焼肉丼、夕飯はかき揚げ蕎麦、晩飯はハンバーグ弁当、夜食はイカ焼きソバ。

4/21(wed)

京橋にて『白くまになりたかった子ども』の試写会。

有楽町にて『フォーチュン・クッキー』の試写会。

昼飯は野菜コロッケカレー、夕飯はもり蕎麦とかき揚げ丼定食、晩飯はNorah嬢とスペイン風酒屋で飲み。

4/22(thu)

大手町で打ち合わせ、京橋にて『プリンス&プリンセス』の試写会、午前3時の打ち合わせを経て、朝4時半にタクシーで帰宅。

朝飯はゆで卵と醤油ラーメン、ブランチはサーモン&クリームチーズのサンドとコーヒー、昼飯は野菜カレー、晩飯はビールとジャンボ餃子とご飯とオロチョンラーメン大盛り。

小泉文夫『空想音楽大学』、ジェリー・ミンチントン(著)・弓場隆(訳)『うまくいっている人の考え方<発展編>』読了。

4/23(fri)

朝は2時間だけ睡眠、息子と遊び、息子を保育園に連れてゆき、午後の会議の資料を集め、HPの原稿とメルマガの原稿のデータ原稿を途中まで作成し、昨日アマゾンより届けられていたCDの新譜10枚のうちの2枚だけ耳を通して出社する。

午後から長い会議、のち、大手町にて取材。

本日の食事は、ご飯と味噌汁と納豆と麻婆茄子の晩飯のみ、酒は飲まず。

4/24(sat)

開店直後の近所のヘアサロンで髪をカットして、息子を音楽教室へ連れてゆき、今日はクラスコンサート。

音楽教室が終わったら、息子とうどん屋で昼飯、一緒に上野動物園へ行って、パンダとシロクマとサルを見て、御徒町の薬屋さんのショーウインドウにいる生きているシマヘビを見物した後、お茶ノ水の中古楽器屋へ行き18万円という格安で売られていたスタインバーガーを試奏(買わず)、楽器屋を5軒ハシゴしベースの教則本を探し、レンタルビデオ屋で『新造人間キャシャーン』のアニメの古いほうのバージョンを借りて帰宅。

女房が同窓会なので夜は留守番、カレーとレバニラ炒めの両方を同時に喰いたくなったので、レバニラカレーを作り、息子と一緒に『クレヨンしんちゃん』を見ながら食べた。

4/25(sun)

終日自宅にてベース教室、午前中に日本男児、午後に大和撫子、夕方にブラックアメリカンにと、それぞれ教える。

小泉文夫の本に、尺八や三味線などの伝統楽器の製作や演奏は、外国人のほうが熱心に取り組み、かつ質問をしてくるので、ついつい色々なことを調子にのって教えてしまい、結局日本人よりも外国人のほうが伝統文化の深い部分をマスターしてしまうとケースが多いといったことが書かれていたが、今日のレッスンではなるほどと思うことがあり、件のジェームス・ジェマーソンに似た黒人が、あまりに熱心にチューニングやピッチのことについて熱心に聞いてくるので、ついついピタゴラスの音階の話や、中国や日本などの古来の数学者や音楽家が試みた音階分割の話、さらには行き着くところの西洋平均律の“平均”がいかに便利で合理的なシステムなのかということと、逆にその限界にについての話(ピタゴラス・カンマ)から始まり、西洋平均律に基づいた音階のほかにも世界には様々な音階やピッチについての考え方があり、その発想は(リズムも同様だが)、民族によって数学的で合理的な考え方と、感覚的なニュアンスを大事にする民族と大きく二つに分かれるといったことなどを、私の拙い英語力の限界を超えた話を延々と実技のレッスンをそっちのけで講義してしまった(もちろんベースは日本の伝統楽器ではないが、生徒の熱心さと、ポイントを突いた質問にのせられて、ついつい“こんなことまで教える必要はないだろうな”と思っているところまで教えてしまったということで、小泉文夫の話を思い出した、ということ)。

晩飯は女房&息子と中華料理。

4/26(mon)

某脚本家様と新橋にて『キューティハニー』の試写会。

新宿御苑近くにて打ち合わせ。

英会話教室、先日頼んでおいたグランド・マスター・フラッシュのラップの歌詞を聞き取り、タイプしてくれた先生様に感謝。

4/27(tue)

健康診断、レントゲンでは撮影係のミスで2度X線を浴び、バリウム検診でも担当の手際の悪さゆえ、2度発泡剤を飲まされた。

Norah嬢、脚本家様、天才即興吟遊詩人と軍鶏料理屋で飲み。

帰りの電車で寝てしまい8駅ほど乗り過ごし、タクシーで帰宅。

4/28(wed)

早朝、東小金井の大学構内にて打ち合わせ、吉祥寺に行きラーメンの昼飯、本を数冊、CD数枚買い、新橋へ移動。

新橋にて『十三通目の手紙』の試写会、なかなか知的で大人な映画で楽しめた。

小泉文夫『日本の音』、香山リカ『ぷちナショナリズム症候群~若者たちのニッポン主義』読了。

4/29(thu)

午前中のみ休日出勤。

午後は息子とフジミの1/24スケール「Honda NSXツインリング もてぎセーフティカー」を作った(無塗装)。

気持ちの良い天気の1日だった。

4/30(fri)

昼は東銀座にて『メダリオン』の試写会、夜はNorah嬢と渋谷の創作料理の居酒屋にて飲み。

1st『アナザー・マインド』に次いで発売された上原ひろみのセカンドアルバム『ブレイン』を聴くが、キッチュなシンセの音使いから、これでもかというほどテクニックに圧倒される内容で、個人的には《イフ》の「はじめシットリ、中パッパ」のギャップにはまった。

福田和也『悪の読書術』読了。

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