カフェ・モンマルトル

高野雲の雑記帳。音楽・映画・読書・模型。

雑想 2004年9月

      2023/01/11

スープ・ライヴ/大友良英、ビル・ラズウェル、芳垣安洋ほか

鬼才・大友良英に、鬼才・ビル・ラズウェルに芳垣安洋が参加したライブ。

さらにゲストに、菊地成孔や勝井祐二も参加しているという、刺激的ギザギザ音世界曼荼羅全開です。

驚愕の2枚組の『スープ・ライヴ』、本日2004年9月17日発売。

スープ・ライブスープ・ライブ
▼収録曲
disc 1
1. chikin
2. corn
3. onion
4. eel

disc 2
1. pea
2. clam
3. truffe

記:2004/09/02

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ジャズというシステム

映画は好きでも嫌いでも無いメディアだったのだが、今年になってから、狂ったように映画を観まくっている。

もう150本ぐらいは観たのかな?

その中で、何が印象に残っているのかというと、今パッと思いついたものを3つ並べると、

『誰も知らない』
『珈琲時光』
『リバイバル・ブルース』

なんだよね。

奇しくも、この3点の共通点は、即興の要素が強いということ。

もちろん、このシーンはこういうシチュエーションで、といった枠組みや設定はあるのだけれども、セリフや演技の細かいところなどは、アドリブ。

だからこそ、枠組みを作る監督の手腕が問われる。

枠組みの強度が強ければ強いほど(縛りの強さじゃなく)、枠組みの中で演じる役者のアドリブが生きてくる。

なんだ、それってジャズと同じじゃん。

特に、ブルーノートのアルフレッド・ライオンの手法。

強度な骨組みを築きつつも、演奏におけるジャズマンの最大限の自由をも保証した。

作為性を出さない作為。

周到に計算されたであろうハプニング。

たとえば、ジャズ・メッセンジャーズの名盤『バードランドの夜』。

A Night at Birdland, Vol.1A Night at Birdland, Vol.1

ライブの熱気を録音したい。

だから、ライブハウスに2週間、グループを出演させた。

ライブをかねたリハーサル。

素晴らしい枠組み作りだ。

2週間演奏させ、機が熟した時点で、録音した。

結果、演奏のまとまり具合、ライブの熱気、勢い、偶発的なハプニング、これらすべての要素が渾然一体となって2枚のレコードにパッケージングされた。

他のアルバムも、レコーディング前には必ずジャズマンにリハーサルをさせ、リハーサルにもギャラを支払った。

このような枠組み作り、システム作りを経て、生まれたレコードたち。

だから、いまだブルーノートの諸作品は、時代の風雪に耐えて生き残っている。

……と、ここまで書いて、気がついた。

私はジャズが好きというよりは、ジャズという構造、ジャズというシステムが好きなのだな、ということ。

最初から最後まで、即興オンリーでもなければ、徹頭徹尾コントロールされているわけでもない。基本的な枠組みと、枠組みの中で精一杯なされる表現。

クリエイターが最大限の表現を爆発させるためには、制約と自由のバランス加減が重要なのだ。

なんでもいいから自由にやってください、と言われたって、どんなベテランでも困ってしまうと思う。

しかし、これだけは必ず守ってもらうけども、あとは自由にやってください。

こう言われたほうが、少なくともプロは表現意欲に燃えるはずだ。

システムと非システムの狭間を自由に行き来できる人こそ、なにごとにおいても達人になれる。

また、この自由と非自由の枠組みを巧みに築き上げられる人こそ、一流のプロデューサーなのだと思う。

記:2004/09/09

アイ,ロボット/試写レポート

『スパイダーマン2』もそうだったが、この映画も、予告編が面白い。

劇場で予告編を見てからというものの、これはきっと面白い映画に違いないと 期待に胸を膨らませていた。

そして、実際に鑑賞したら、こちらの予想以上だった。

予想以上に丁寧に、しっかりと作り上げられていた。

こちらの予想より、もう少し深い内容だった。

ロボットのプログラムにエラーがあったために、ロボット軍団が人間に反乱を起こす話なのかなと勝手に想像していた私。

まったくの間違いではないが、実際のストーリーは、もう少し複雑。

アクションだけではなく、謎解きやサスペンスの要素も混入されている。

ウィル・スミスをはじめとした、登場人物も丁寧に、しっかりと描かれている。

うちの息子も予告編を観て、観に行きたいと言っているが、ちょっと5歳の子供には、 話の筋を追うには難しい内容かもしれない。

ただ、リアルなロボットや、未来の車のデザイン(先日、六本木ヒルズに飾ってあったね)、ロボットとの戦闘シーンなどは、観れば興奮するとは思うが。

基本的には、ロボットとかSFとかといった映画ではなく、シリアスな人間ドラマだ。

ウィル・スミスがかっこいい。

俺がベースを教えている、黒人の兄ちゃんみたい(笑)。

ブリジット・モイナハンも美しい。知的。素敵。

あとは、実際にご覧になって楽しんでください。

製作年 : 2004年
製作国 : アメリカ
監督:アレックス・プロヤス
出演:ウィル・スミス、ブリジット・モイナハン、ジェームズ・クロムウェル ほか
観た日:2004/09/01

記:2004/09/10

クリス・ボッティ/ホェン・アイ・フォール・イン・ラヴ

甘いマスクに、甘い旋律。

しかし、実力はかなりのもの。

たしかにムーディな演奏だが、「単なるムードジャズ」と侮るなかれ。

本日2004年9月28日発売のクリス・ボッティ『ホェン・アイ・フォール・イン・ラヴ』です。

男の色気、都会の哀愁。

ジャズ知らずの人も、お気軽にどうぞ!

▼収録曲
1. When I Fall In Love
2. What'll I Do?
3. No Ordinary Love
4. My Romance
5. Let's Fall In Love
6. Cinema Paradiso
7. Someone To Watch Over Me
8. La Belle Dame Sans Regrets
9. Nearness Of You
10. How Love Should Be
11. Make Someone Happy
12. One For My Baby
13. Time To Say Goodbye (Con te Partiro)

記:2004/09/28

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