雑想 2005年8月

      2024/02/21

レミニシン ジジ・グライス

なにげ優良ジャズマンによる、なにげ名盤。

ジジ・グライスの『レミニシン』。

くつろいだ気分でジャズを聴こうと思った際、さて、どのアルバムを聴こうか?と悩むことはありませんか?

ウェス参加をかければハズレなし、あるいは、ミルト・ジャクソン参加のものをかければ間違いなし、……など、人によって選択基準があるとは思いますが、その中の一枚に、これを加えては如何?

大ハズシすること、あり得ません。

▼収録曲
1. ブルー・ライツ
2. キャラヴァン
3. レミニシン
4. イエスタデイズ
5. ジー・ブルース・ジー
6. チュニジアの夜
7. ディアリー・ビラヴド
8. A列車で行こう

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ドリフティング ウォルター・ノリス

ウォルター・ノリスとジョージ・ムラーツのデュオです。

考えてみたら、二人ともサド・メル楽団出身だね。

ノリスのピアノを伸びやかに支えるムラーツのベース、やっぱ、いいね。

▼収録曲
1. Drifting
2. A Child Is Born
3. Nota Cambiata
4. Spacemaker
5. Spring Can Really Hang You Up The Most
6. Rose Waltz
7. Thumbs Up
8. Synchronicity
9. Spacemaker
10. Drifting

エンジェル・アイズ デューク・ピアソン

「幻の」というと大袈裟かもしれませんけど、多くのジャズファンはあまり耳にしていないことが予想されるデューク・ピアソンのピアノ・トリオです。

メロディアスなナンバーが、次々と奏でられていきます。

ただし、単にキャッチーで甘い演奏に終始しないところが、アレンジャーとしても秀逸な才能を発揮したピアソンならではの料理技が冴えているところ。

じっくりと「聴かせる」ポイントをわきまえたピアノを奏でています。

ジャケットだけで「なーんか軽そうなB級ピアノトリオかなぁ?」などと敬遠せずに、コクのある演奏を味わってみよう!

▼収録曲
1.Bags' Groove
2.Le Carrousel
3.Angel Eyes
4.I'm an Old Cowhand from the Rio Grande
5.Jeannine
6.Say You're Mine
7.Exodus

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東京大学のアルバート・アイラー 歴史編

菊地成孔・大谷能生の『東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編』!

ジャズ史をひととおり知ってる人も、知らぬ人も、軽い気持ちでグングン読んでいこう!

ま、正直、授業の前フリがウザいところも散見されるけど、まあウザイと感じた場合、章の最初の半ページほどは、飛ばして読めばどうということはない♪

政治も文学もそうだけど、歴史を体系的に俯瞰すると一気に面白くなりだすことって多いんだよね。

ジャズの歴史も、きっとそう。

少なくとも私は、油井先生の本などを読んでジャズの歴史の流れをなんとなく掴んでからのほうが、ジャズが俄然おもしろくなりだしたから。

東大での講義をテープ起こししたこの本は(といっても、後でかなり加筆編集しまくったという話も聞いていますが)、油井先生の本に比べれば、かなりポップ。

だから、軽い気分でさっと読めてしまい、そしてボンヤリとかもしれないけれども、ジャズの歴史と、各歴史の要所要所のイメージが少なくともボンヤリと把握することが出来るので、なかなか軽やかな知的興奮を味わうことが出来るのです。

ジェームス・カーター 初リーダー作

ジェームス・カーターの傑作は、デビュー作の『JC オン・ザ・セット』と、2枚目の『ジュラシック・クラシックス』に尽きると思うのです。

勢い、ユーモアセンス、ハチャメチャさ。

正直、上記2枚を通り過ぎるごとに、作品のクオリティは高まってきているのかもしれませんが、それに反比例するかのように勢いが削がれてしまってきているような気がするのです。

ハッチャケっぷりが楽しいデビュー作です。

▼収録曲
1. JC On The Set
2. Baby Girl Blues
3. Worried And Blue
4. Blues For A Nomadic Princess
5. Caravan
6. Hour Of Parting
7. Lunatic
8. Sophisticated Lady

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雨にキッスの花束を 今井美樹

今井美樹の《雨にキッスの花束を》は、1990年に発売された曲だけど、そしてアニメに使用された曲だけど(『YAWARA!』2代目オープニング主題歌)、歌詞も曲調も完全に80年代バブルの世界観、というか、恋愛ドラマの世界観ですな。

⇒スクランブル交差点のど真ん中で突然のプロポーズ

んもう!突然で強引なんだからん!
でも好きよン!

交通事故と紙一重なシチュエーションは、なんとなく『101回目のプロポーズ』を思い出した。

当時の女子が恋愛や結婚に抱いていた願望か?

ちなみに作曲者はKAN。
ちょうど《愛は勝つ》が発表された年の曲でもある。
底抜けハッピーメロディメイカーの力が存分に発揮されていますな。

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Soulville ベン・ウェブスター

タフで優しい男が奏でるバラードは、まさに絵に描いたようなハードボイルド
( ー`дー´)キリッ

トレンチコート、バーのカウンター、バーボン、タフで優しく、一言が重い。

あまりにベタ過ぎるハードボイルドのアイコンが、恥ずかしげもなくピッタリと当てはまってしまうのが、ベン・ウェブスターの代表作『ソウル・ヴィル』なのです。

▼収録曲
1. Soulville
2. Late Date
3. Time On My Hands
4. Lover Come Back To Me
5. Where Are You?
6. Makin' Whoopee
7. Ill Wind
8. Who
9. Boogie Woogie
10. Roses Of Picardy

ジャンゴ ベースライン

改めて《ジャンゴ》のサビの箇所のベースラインは凄いなと思う。

ソロ奏者が頑張れば頑張るほど(MJQの場合はヴァイブorピアノ)、ベースラインが浮き彫りになってくるのだから。

物哀しいAメロから雰囲気一転!というニュアンスが色濃く出るのも、あのベースラインあってこそ。

恐るべしパーシー・ヒース!
(ベースライン考えたのはジョン・ルイスかもしれないけど)

▼収録曲
1. Django
2. One Bass Hit
3. La Ronde Suite
4. The Queen's Fancy
5. Delaunay's Dilemma
6. Autumn In New York
7. But Not For Me
8. Milano

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