雑想 2008年8月

      2022/12/07

cooker_fun

クーラーあたり過ぎで咳ごほごほ

子どもって、いや、うちの息子だけにかぎってのことなのかもしれないけど、クーラーに弱いね。

ほんと、クーラーに当たりっぱなしだと、夜中に苦しそうな咳をしまくるんだよね。

昨日の夜もそうだった。

一昨日の夜もそうだった。

で、昨日は、咳で調子悪く、一日中家で寝ていたのだそうな。

しかし、夜は祭りだ、祭りだーで、近所の友達と公園で飛び回っていたそうな。

で、夜、咳ごほごほ。

たぶん原因はクーラーだと思うけど。

クーラーなくても昔の人は夏は「暑い、暑い」といいながら過ごしていたんだから、同じ人間なんだからクーラーなしで夏をしのぐことは可能ですよね、現代人でも。

しかし、現代日本は、少なくとも東京にある施設では、クーラーが一日中まったくかかっていない場所を探すほうが難しいですよね。

ま、クーラーあるほうが便利で快適といえば快適なのですが、当たりすぎは逆に体に悪いよね。

なんとかならないかとも少し思うのですが、東京に住んでいる以上は、もう進化するしかない!

そう、クーラーに耐性のある体質になるしかないのですね。

それが嫌なら田舎に引っ越すとか?

まあ、それはないな。

息子よ、クーラーに強くなるのだあ〜!

どうやって?

知らない。┐(´д`)┌

記:2008/08/09 11:22

ラヴァリー~恋人のように~ カサンドラ・ウィルソン

カサンドラの新譜、夏の今はいいけど、冬に聴くと自殺したくなるかもしれない?!

ディープかつ蒼黒く空間を滲ませる磁力を放つカサンドラ・ウィルソンの新譜は、スタンダード集だ。

20年前(もうそんな経つんだ!)に発表された『ブルー・スカイ』でもスタンダードをカサンドラ色に見事に染めあげていたが、今回は、さらにバージョンアップされた感がある。

《黒いオルフェ》や、《キャラバン》での沈み込む黒さは、想定内。

しかし、《セント・ジェームズ病院》も、ここまで蒼黒く底なしの世界に染め上げちゃったんだ! というところは想定外だった。

いやはや、ディープ!

妖しくグッとくるうねりを提供しているパーカッションのレカン・ババロラも、このアルバムの中での貢献度は高い。

カサンドラの妖艶さに、うねりの妖艶さが相乗効果で増幅され、深淵なる闇の世界を形作っている。

トランペッターのニコラス・ペイトンも参加、また、ベースはレジナルド・ヴィールと、メンバーもまた強力な実力者揃いだ。

暑い夏の深夜に聴くと、気持ちをクールダウン出来、落ち着いてグラスを傾けられるが、さて、これからめぐってくる秋や冬にこれを聴いたらどうなるだろう?

なんだか、絶望の底なし沼に突き落とされるようで、怖い(笑)。

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マイルスじるし

今、細野さんの新刊 『文福茶釜』を読んでいるんだけど、その中の、興味深い一節。

「(中略)チャップリンなんか見ると、シルエットが大事だったでしょ。コメディアンは特にね。今はしゃべりの時代になっちゃったから、もう誰もシルエットを持ってないじゃない。最後に持っていたのって多分マイケル・ジャクソンだと思うんだけど、ぼくはそういうシルエットにも憧れたんだ」

シルエットといえば、ジャズで考えてみると、サッチモ、モンク、コルトレーン、ピーターソンなどなど、ジャズの巨人と呼ばれている人たちは、音とともに独自のシルエットも持っていた人が多かった気がする。

しかし、そのシルエットがキマり、アイコンの機能を果たしたのは、なんといっても、マイルス・デイヴィスだろう。

『いつか王子様が」のジャケットの右上の赤いシルエット。
このアイコンは、おそらく多くの人が見覚えがあるい違いない。

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また、『スケッチズ・オブ・スペイン』の左の黒いシルエットも印象深い。

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これらのアイコンは、コロムビア時代のジャケットから使われ始めているんだけれども、もしかしたら、コロムビアの宣伝部は、マイルスのアイコン化に、かなりの予算と時間を費やしたのかもしれないね。

だって、使われ方が戦略的だもの。

少し前のソニーのアイボみたい。

アイボの場合は、ソニーの企業ロゴとして広告に使用されていたが、マイルスのこのシルエットは、マイルス印のコーポレート・アイデンティティ、いや、ミュージシャンズ・アイデンティティのような機能を果たすコミュニケーションアイコンとして、コロムビアから発売されるマイルスのアルバムジャケットに実に効果的に配されていた。

まるでブランドロゴのように。

このマークがついているレコードは品質保証、
……じゃなくて、内容のクオリティも保障しますよ、と言わんばかりに。

もっとも、内容はたしかに抜群のクオリティだけども。

私がぱっと思いつくジャケット上にレイアウトされたアイコンは、上記2枚だけれども、それ以外にも、マイルスのCDのビニールパックに貼られるプレゼントの応募シールなどにも使われていた。

右向き、左向きとひっくり返して使えるところも便利だよね(笑)。

こうしたところからも、マイルスの存在は突出していた、という見方もできるが、それ以上に、マイルスの“売り出され方”は他のジャズと比べても突出していた、ということが読み取れる。

いちジャズマンとしての技量、存在感はもちろんのことだが、それに付随するタレント性、カリスマ性がより一層増してきたのもこの時期。

このカリスマ性は、マイルス独力によるセルフ・ブランディングだけでは成し得なかったことだと思う。

音楽性の高さと、高度な売り出され方が幸福な融合を遂げていたこの時期のマイルス。

やっぱり、『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』、『マイルストーンズ』、『カインド・オブ・ブルー』も含め、初期コロンビアのマイルスの諸作は、分かりやすく・かつ・奥行きのあるものばかりだ。

個人的には、後年のエレクトリック・マイルスや、それ以前のプレスティッジ、ブルーノートの時期のマイルスのほうを日常的に聴いているけれども、エンターテインメント性と芸術性が絶妙なバランスで溶け合っていた、
“マイルスじるし”のアルバムは、誰もが認めざるを得ない、すぐれた“プロダクツ”だと思うのだ。

やっぱり私としても、自分の好みはさておいて、マイルス初心者にお勧めしてハズレの無さそうなアルバムは、やっぱりこのヘンだと思ってますから。

このような、マイルスの音楽以外にも、彼のファッションや、時代への切り込み方、受けいられ方などなど、鋭く興味深い考察は、

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にも、たっぷり書かれているので、興味のある方は一読をオススメしたい。

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