雑想 2009年3月
2023/12/30
今週の「PCMジャズ喫茶」
を聴いていたら、なんと、来週から2時間枠になるという。
寺島さんいわく、「リスナーからの血判状がきて……」とのこと。
へー、血判状がきて番組延長をせまられるほど人気なんだなぁ。
でも、わかる気がする。
なーんか引き込まれちゃうんだよねぇ、ついつい。
失礼ながら、出演者の中に語りのうまい人はいない(笑)。
フツーのラジオ番組に慣れていた私にとっては、はじめて「PCMジャズ喫茶」を聴いたときには、なんだ、この違和感は!と感じたぐらいだから。
それは考えてみれば当たり前のことで、寺島さんも、岩浪さんもアナウンサーでもなければ、DJでもない。
そのようなプロの訓練は受けていないだろうから、当然、滑舌も悪い。
俯きながらブツブツと文句を言うようなおっさん喋りに、ゴモゴモとした通らないトーン。
決してスピーカーの向こう側のリスナーに向けられた喋りではなく、自分の半径1.5m以内のエリアにいる人しか意識していないような喋り。
吉田照美などのラジオ番組のようなノリに慣れた耳からしてみれば、一瞬「なんだこれは!」な違和感を感じること十分でしょう。
しかし、結局は、それが良いのだ。
スピーカーの向こうのリスナーに語りかけるような空気が希薄なぶん、逆にリスナーはいつしか、寺島さんや岩浪さんとジャズの店のテーブル、あるいはカウンターに同席しているような錯覚に陥ってしまう。
しかも、寺島さんはときどき「ムカッ」とくるようなことを平然と言ってのける(笑)。
だから、つい身を乗り出し、いつのまにか、いい年したおっさんたちが“あれいい”“これダメだ”と飽くなく語りあうジャズ談義に耳をそばだててしまっている自分がいるのだ。
そして、流れるジャズにひと安心(休憩)。
音楽が終われば、再びいい年したおっさんたちの“あれいい”“これダメ”なジャズ談義に聴き耳を立てるという、じつは聴く側の気持ちの波にうまくのった流れにのった巧みな番組構造なのかもしれない。
よって、酒が進み、議論も盛り上がってくると、「マスター、もう一杯!」と酒をおかわりして、終電時間ぎりぎりまでカウンターに粘るような気持ちになり、きっと番組1時間じゃものたりなくなってくるのだろう。
そういういリスナーの多さゆえの、来週からは2時間枠、ということになったのかもしれない。
さて、今週火曜日にかかったカンジンのジャズの内容についてですが、……特にいいもん、あんまりねぇ!(笑)
んで、書きません、というか、書けません、だって印象に残ったものあんまりないから覚えてないし、メモってなかったし。
もちろん、BGMとしては極上のものばかりかかってましたよ。
でも、ジャズ的スリルや、ジャズ的ガツーンがなかった。
でもそんな日があってもいいのだ。
彼らの語りのリズムにも、なんとなく慣れてきたから。
さて、2時間枠となった来週からは、1曲ぐらいは、ガツーン!とくる曲がかかるものでしょうか? それとも、延々と語りが続くものなんでしょうか?
ものすごく楽しみというわけでもないが、ぬるーく楽しみに待ってまーす(笑)。
チック・コリア&上原ひろみ『Duet (Bril)』
単なるテクニックの応酬というわけではなく、コリア、ひろみの両者が共同作業で音を紡ぎあげているという姿勢を貫いているところに好感。
▼収録曲
ディスク:1
1. Very Early
2. How Insenitive
3. Deja Vu
4. Fool On The Hill
5. Humpty Dumpy
6. Bolivar Blues
ディスク:2
1. Windows
2. Old Castle
3. Summertime
4. Place To Be
5. Do Mo-Children's Song # 12
6. Concierto de Aranjuez / Span
ジェダイの騎士占い
朝のちょっとした仕事の谷間に、ジェダイの騎士占いなるものをやってみた。
※残念!現在そのサイトは削除されています……。
私のジェダイの騎士度は「アナキン・スカイウォーカー並」とのことです。
引用してみると……。
とても強いフォースを持っているあなた。
しかし、その力の強さにおごり高ぶってはいませんか?
アナキンは誰にも負けない強い力を持っていながらも、自分をコントロールすることができず、ついには暗黒面に落ちてダース・ベイダーとなってしまう身です。
せっかくいい素質を持っているのですから、もっと真面目に精進するように心がけてくださいね。
あなたにぴったりのジェダイアイテム:エア・スピーダーダークフォース度 100%
青臭い度 54%
説教度 6%
パワーフォース度 100%
ジャバザハットなつもりだっがのが、ダースベーダー一歩手前ってか……。
記:2009/03/01
もしも義経にケータイがあったなら
「あー、もしもし、兄ちゃん? オレオレ。海が荒れちゃってよー。梶原がビビって出港したくねえって言ってるんだ」
か、軽い(笑)。
でも、この手の本、嫌いじゃないです。
梶原景時に再評価のスポットを当てているところが新しいですね。
彼の視点からみると、たしかに、義経は滅茶苦茶で波茶滅茶な後先考えないヤンチャ大将だったかが分かりますわ(笑)。
記:2009/03/02
トップページ、リニューアルしました!
今日も寒いですね。3月ですから、もうすぐ春です。
もうちょっとの辛抱です。
さて、私のホームページ、カフェ・モンマルトルのトップページをリニューアルしました。
アートディレクターは、前回と同様、大阪の青空株式会社の清水柾行氏。
前回のデザインはすごく気に入っていたので、けっこう長く使っていたんだけども、今回は、「もう少しだけ“オフィシャル感”を強くしてちょ」とだけディレクション。
あとは、我々にしか分からない“感覚言語”での会話で、「ロシア構成主義的20%減のハプスブルグ度3滴、80年代的キッチュないかがわしさ微量」とか、「トランペットでいえば、ハバードよりもジョニー・コールズ」みたいな、はたから見ればわけのわからんニュアンスの伝達がピッタリと伝わり、イメージ通りの仕上がりになりました。
今回のリニューアルの目玉は、ページ内検索をつけたことかな。
どうも10年近くHPをやっていると、自分が過去に何を書いたのか、いつどこに書いたのかの記憶が曖昧になってしまうんです。
そんなわけで、デザイン初期の段階にはついていなかった検索ボックスを
デザインをHTML化してくださったプログラマーの方にお願いして、無理やり埋め込んでみました。
今、いろいろな言葉、ミュージシャンの名前とか、エッチな言葉(笑)などを入力して、「お~、そういえば、こんなことも過去に書いていたっけなぁ」なんていいながら遊んでいるところです。
しばらくはこのトップページでいこうかと思います。
記:2009/03/02
●追記
現在は、レンタルサーバーを変え、ワードプレスを使用したサイトになっていますので、かつてのトップページのデザインではありませんです……。
明日のライヴの《リコーダ・ミー》
うぉぉお、明日はライブだぁ!
全然練習してねぇ、だから、だから、あまり告知はしてなかったのだよん。
勿論、ジャズの演奏だから、出たとこ勝負の醍醐味も大きいのだけれどもね。
でも、一応、決まった時間の枠内に、どの曲をどうやるかっていう、ある意味演出的な作りこみみたいなことはしたいじゃないですか?
というか、曲が。えーと、明日やる曲なんだっけ?(@w@)
お、そうそう、あれと、これと、それと…、
まてよ、《リコーダ・ミー》も確かやるような気がしたな。
でも、この曲、滅茶苦茶速いバージョンから、ジャズロックのバージョン、モーダルなアプローチから、ジャズボッサなアプローチと、毎回スタジオで合わす度に違うアプローチで演奏したいたなぁ。
明日はどのヴァージョンでやるんだったっけな?
ま、いいや、これも出たとこ勝負、それもジャズの醍醐味のひとつだからね。
それにしても《リコーダ・ミー》はいい曲だよなぁ。
ジョーヘンの『ページ・ワン』ってアルバム、私、あまり好きじゃなかったんですよ。
冒頭の《ブルー・ボサ》が人気曲だけれども、まぁ確かに曲はいいんだけどさ、演奏がいまいちに感じていたんだよね。妙に大人しいというか、スカスカとしたサウンドテイストが微妙に寂しい隙間風。
他の曲も似たような印象の連続。
そんな中で、《ブルー・ボサ》のメロディをひっくり返したような《リコーダ・ミー》は、「おっ!」と身を乗り出したしまった。
演奏は相変わらず微妙に大人しい隙間風ではあるんだけれども、パッと聴き妙なメロディが非常に魅力的。
気になるから何度でも頭の中で反芻してしまうようなメロディラインなのだ。
たとえるなら、飛行機の前傾翼(カーナード翼)のようなパッと見たときに感じる違和感、そして次の瞬間に沸き起こる興味。そんな味のあるメロディなのだ。
で、演奏する者にとってはイジリ甲斐のある曲でもあるんだよね。
先述したとおり、様々なリズムとの親和性が高い。そのうえ、カッチリとした符割となっているメロディも、要所要所をフェイクさせるだけで、随分と変わった印象になる。コード進行も非常に魅力的だ。
だから、ベースで伴奏をしながら、フロントはいったいどんな旋律を奏でるのだろう、と興味津々なのだ。
ベースを弾く楽しさと、ベースを弾きながら音を聴く楽しさの両方が《リコーダ・ミー》では満たされる。
ま、どのバージョンで演奏するのかは分からないけれども、明日はせいぜい頑張りまする(仕事を抜け出してライブに出る予定なので、うまく脱出できるか、それがポイントだ)。
山中千尋の新作
『スイングジャーナル』や『ジャズライフ』などの雑誌、および、何人かの「聞いたよ」
って人からの評判は、なかなか良いようですが、実際のところどうなんでしょう?
買おうか買うまいか迷っている私に、どなたか率直な感想をお聞かせください。
ちなみに、私は、最初に聴いた『マドリゲル』が最高だと思っている奴です(笑)。
最初に見たものを「お母さん」と思ってしまう鳥みたいなもんです(笑)。
記:2009/03/12
中山康樹 禁煙本
“日本一のマイルス者”の中山康樹氏の新刊は、なんと「禁煙」!!
「クワタを聴け!」が出たときも驚いたが、今度は、音楽以外の切り口。
新境地開拓か!?
いまのこところ禁煙する予定はないのだが、内容、とても気になる。
要チェック本の1冊だ。
2009/03/13
JAZZ 名曲入門!
私の「紙デビュー作」の別冊宝島『JAZZ“名曲”入門!』が書籍化されました。
もっとも、活字デビュー本といっても、私は「いちライター」お手伝いをしただけで、この本の監修と代表的著者は、後藤雅洋、中山康樹、村井康司の3氏。
内容は、ほとんど同じなのですが、巻頭に芥川賞作家・平野啓一郎氏のインタビューが追加されています。
彼は、小川隆夫氏との対談集『TALKIN'』を読めばわかるとおり、JAZZに関しての造詣がかなり深く、加えて作家ならではの鋭い切り口と目線をもった方です。
よって、短いながらも、なかなか的を得た意見を読むことが出来るので、昔の本を持っている人も、買い直そう(笑)!
表紙は、「いーぐる」の入り口に下っていく階段のフォトをブルーノート超の2色分解にした色調。なかなかカッコいいです。
見慣れた場所なはずなのに、「なんだ、この写真、いーぐるの階段のところじゃん!」
と気づくのに3秒かかりました(笑)。
そんなわけで、100の名曲、340枚のアルバムがたっぷりと紹介された『JAZZ“名曲”入門!』をとくとお楽しみあれ!
ザウィヌル様、ご冥福をお祈りもうしあげます
昨日は、最近の、異常に気持ちの良い楽園的エスニックフュージョンとでもいうべき、『ダイアレクツ』を聴いていた。
今晩は、酒でも飲みながら、マイルスの『イン・ア・サイレント・ウェイ』でも聴こうかな。
記:2009/03/14
『やっぱり弾きたい!!ジャズ・ピアノ』発売!
今週発売される、『やっぱり弾きたい!ジャズピアノ』。
ジャズピアノに興味のある人、これからジャズピアノを始めてみようと思っている人には最適な本です。
この本(雑誌?)のジャズピアノの歴史、ピアニストのスタイルのところを執筆しておりますので、
是非、ごらんになってください。
書店ではなく楽器屋さんの店頭に並ぶそうです。
発売はヤマハから。
記:2009/03/14
電気マイルスの海は広く深い
明日の音聴き会の選曲を今見直しているところなのだけれども、かなり偏った選曲だということは否めない。
しかし、それはそれで仕方なし。
ひとくちに電気マイルスとはいっても、かなり広範な領域があり、それはまるで、インド洋と北極海とベーリング海と東シナ海ぐらいの違いもあり、同じ海とひとくちにいっても、海の色、気候、印象、肌触りはまったく違うわけであり、それらの全部を2時間半程度の中でかけるのは到底無理。
くわえて、演奏時間が30分を越す曲もザラにあるわけだから、さらに輪をかけて難しいということもある。
とりあえず、明日の私は、エーゲ海の海の水をバケツですくい、これもまた電気マイルスの一部には違いありませんぐらいなことしか言えないのだろうし、それでも、そのいっぱいのバケツから広大なマイルス大海の予感を感じ取ってもらえれば、それはそれでひとつの試みとしての成功なのだと思う。
とりあえず、『オン・ザ・コーナー』はかけようかと思っています。
記:2009/03/14
仕事ができる人のアイデアマラソン企画術/樋口健夫
私が編集したアイデアマラソン研究所所長・樋口健夫さんの新刊、いよいよ発売です。
仕事の肝は、なんといっても企画力。
企画力の「ある・なし」が、ビジネスマンの能力と評価を大きく左右する要因であると同時に、今後、ますます求められる能力が「企画力」だと思います。
会社勤めのビジネスマンから、これから社会にはばたかんとする学生さんまで、是非ご一読ください。
記:2009/03/17
音楽は自由にする/坂本龍一
普通に読むと、あっという間に読み終わりそうなのが怖いので、意識的にじっくりゆっくりと読んでいる教授の自伝。
面白いっす。
しかし、もう少しで終わりそうなので、ああ勿体ないなんていいながら、さらにチビチビと。
記:2009/03/21
仮面ライダー ディエンド
すでにおもちゃ売り場で販売が始まっている仮面ライダー、ディエンド。
あまりにでっぱり過ぎた、顔の四角、肩周りの四角がおもちゃっぽくて個人的にはイマイチ。
でも、ユニークなデザインだと思います。
少なくともディケイドよりは好きですな。
配色は、もろウイングマン(笑)。
記:2009/03/25
タロット占いで「吊られた男」
HAPPYコーディネイターのみさきのゑさんと対談してきました。
彼女はタロットカードの占い師でもあるので、「いま、ボクがやってるラジオ放送について」を占ってもらいました。
現状は、「ソードを持ったプリンスのカード」。
絵の中で剣を振り回して霧を払う王子の絵。
この絵のように、現在まさに試行錯誤中というのが現状だそうです。
暗中模索のニュアンスではありますが、あれこれとトライを重ね、自分自身についていろいろと考えている時期でもあるので、決して悪いという意味ではないとのこと。
つづいて、現状のアドバイスは、ハングドマン。
吊られた男ですね。
動かないほうがいい、このままのほうがベスト。
吊られた男は、自己犠牲の精神、人のために~という意味もあるので、
決して苦しみを意味するカードではないのだとか。
たしかに、4~5種類のタロットカードの絵柄を見せてもらいましたが、
いずれも吊られた男の姿は、苦しみとは無縁の平然とした顔や、喜んでいる顔もありました。
で、3枚目のカードは、えーと、何だっけ?(笑)
2枚目のハングドマンの話が印象深かったので、忘れてしまいました(アホ)
よりよい方向を模索しつつも、今の「場所」にとどまり力を蓄える。
これが、まさに今の私の課題なようです。
▼のゑさんのブログ
http://ameblo.jp/misakinoe/
タロットは、その起源や解釈など、読めば読むほど奥深く楽しいものであります。
記:2009/03/27
佐々木恭子さん『特ダネ!』卒業
いやぁ~、今日は珍しく『特ダネ!』を最後まで見ちゃいましたですよ。
なぜなら、佐々木恭子アナが出産のため、本日で番組卒業だから(涙)。
小倉さんの隣で、やわらかくも絶妙なる存在感を誇っていた恭子たん(?)の姿が見れなくなるのは誠に残念であります。
いやはや寂しいです。
でも、元気な赤ちゃんを産んで欲しいであります。
▼番組中の佐々木恭子特集でも、彼女のガイアナ取材の模様がプレイバックされていました。
記:2009/03/27
きらりんレボリューション最終回
なんだかんだで、毎週見ていた『きらりんレボリューション』ですが、というか、なんだかんだで、第1話から結局全話見てしまった『きらりんレボリューション』ですが、先日最終回。
終わってまったです。
残念であります。
村西事務所の社長じゃないけど、涙がドバー!です(涙)。
▼1歳の姪っ子がもう少し大きくなったら買ってあげて一緒に遊ぼうと思っていたのだけど……
記:2009/03/29