【三文日記】2011年12月

      2023/11/06

hills

12/1(mon)

急激に寒くなった。

新宿のバーで男女4人で呑み。

気づけば終電終了、タクシー帰り、運転手さんは道が分からないまま分かったフリして走り続けており、トンチンカンなルートを迷走することで、いたずらに料金メーターが加算される上に時間がかかって仕方ないので、「お金よりも、いままさに失い続けている私の時間をどうしてくれるのでしょうか?」と微笑みを絶やさず優しい声で問うたら、運転手さん「私の勉強代とさせていただきますので、お代はいりません」と、運賃をタダにしてくれた。

12/2(fri)

新宿にあるトリスハイボール専用サーバーがウリのからあげバーに久々に顔を出す。

店のお兄さんが「昨日発売の『BRUTUS』の手みやげ特集で秋元康さんが、この店のからあげを1位に推してくれました!」と喜び顔。

聞くところによると、その店のお兄さんは「渋さ知らズ」系バンドのダンサーとのこと、カウンターを隔てて音楽談義に花が咲く。

12/3(sat)

昼、松坂牛と黒毛和牛の焼肉屋で呑み。

夜、海鮮居酒屋でイカ料理中心に呑み。

深夜、クッキー&チョコとコーヒー。

12/4(sun)

大和田秀樹『なるほど☆ことわざガンダムさん』読了。

大和田秀樹『やっぱり☆ことわざガンダムさん』読了。

左菱虚秋『ガンオタの女(1)』読了。

12/5(mon)

六本木ヒルズ49Fのカンファレンスルームにて「チョイ悪オヤジのJAZZウンチク超入門講座」というお題目で講演。

その後、近所にあるジローラモ氏がデザインしたイタ飯屋にて打ち上げパーティ。

その後、ここ10年以上私が六本木の「隠れ家」として愛用していて、モデルの女の子を連れて行くと、必ずといっていいほど貸しきり状態になってくれる某お食事屋さんにモデルっ子と食事に行ったら、やっぱり貸し切り状態になってくれていてお気に入りメニューを食いまくる。

12/6(tue)

愛弟子と新宿の海鮮居酒屋で呑み。

安彦良和『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 11巻 ―開戦編・前―』読了。

安彦良和『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 12巻 ―開戦編・後―』読了。

12/7(wed)

5年後、10年後の世界、日本を考え、その時の自分を想像することが楽しい。

片岡義男の『味噌汁は朝のブルース』を10数年ぶりに読んでみるが、やはり面白い。

高校から大学にかけては、角川から出ていた背表紙が赤の片岡義男の文庫本をすべて読破したが、何度も読み返して楽しんでいるのは、やはり「味噌汁」と「(人生は)野菜スープと「缶ビール(のロマンス)」だ。

12/8(thu)

養殖ではなく天然鰻丼の昼食。

肝っ玉OLと最近見つけた某バーで呑み。

彼女はギリギリ終電で帰宅し、終電がなくなっていた私はタクシー帰宅。

12/9(fri)

腹減り症候群、しかしグッと我慢。

深夜、スーパーで見つけた価格安めのバーボンのテン・ガロン・ハットを買って飲んでみるが、個人的な好みとはかなり違う味ではあるば、気軽にサクサク飲めるテイストゆえ、気にいった。

石田健『早起きは3億の得』(祥伝社)読了。

12/10(sat)

息子と神保町の「いもや」で天丼。

秋葉に移動しガンプラと工具の買い物。

天ぷら→ガンプラだね。

12/11(sun)

忘年会、というより、某年会、いや、気持ちは棒念会といったほうが良いかな。

結局終電逃しタクシー帰宅。

野澤卓央『一生を変えるほんの小さなコツ』(かんき出版)読了。

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12/11(mon)

沢田健太『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話 知的現場主義の就職活動』読了。

昨今の大学生の学力低下っぷりと、就職活動への取り組みっぷりなどなど、「はい、ごちそうさま!」というぐらい、よーく分かりました。

しかし、だからといって今の若者はこの本に紹介されているようなタイプばかりではなく、数十人に一人は「光る」学生がいるはずだと思うし、そのような原石を見つけ、ある時は育て、ある時は学ばせてもらうことが今後の私の大きなミッションになってくるような気がする。

12/12(tue)

先日、買ってあげた「ターンエーガンダム」のマスターグレードを息子が完成させる。

前々から私が主張していた脚のラインの美しさに関して、息子はピンときていなかったみたいだが、実際に作成していく過程でようやく気付きはじめ、完成させることによって、一見エキセントリックに見えつつも、その実かなり精妙なバランスにより成立しているデザインのMSだということを改めて認識したようだ。

大河原邦夫、カトキハジメ、出渕裕などのメカデザイナーが描き出すMSのデザインの良さは重々認めつつも、いつしかクリシェに陥ってしまっていたことも否めない暗黙の因習を打ち破る工業デザイナーならではのコンセプチャルなデザインは、発表当時は物議を醸したものの、私はシド・ミードの機能的なデザインワークを高く評価している。

12/13(tue)

ジェフ・ダイヤー(著)村上春樹(訳)『バット・ビューティフル』読了。

人によっては「見て書いてきたような嘘」と揶揄する向きもあるかもしれないが、一粒の創作(フィクション)を織り交ぜることによって、それがかえって生き生きとしたジャズマン像を描き出して、読み物として引きつける内容を放っているところにも気づくべきだろう。

モンクを描いた「もしモンクが橋を造っていたら」が切なく、良かった。

12/14(wed)

先日読んだ『バット・ビューティフル』の著者、ジェフ・ダイヤーのブルーズに関しての記述が興味深い。

ミンガスがドルフィーに見出したブルーズと、ブルーズを必要としなかったチェット。

同じジャズとはいえ、黒人ジャズマンと白人ミュージシャンとでは、まったくもって異なるブルーズなるものは、音楽様式を越えたある種の呪縛なのかもしれない。

12/15(thu)

息子が日々買ってきたり借りてきたりしているAKB48のCDがプレイヤーの脇に山積されていて頭がクラクラする。

しかも日が経つにつれCDの山が少しずつ高くなってきている。

「イナズマイレブン」や「ペンギンの問題」など、コロコロコミック作品にフォーカスしていた1年少し前の消費行動傾向から、最近はもっぱら涼宮ハルヒなどのラノベとAKB関連のものへと消費対象が移行している気がするが、とりあえず親父としては口うるさくジャズ聴け、ブルース聴け、クラシック聴けなどとは言わずに傍観、静観する日々。

12/16(fri)

AFS(ポーラー・ベア)の製作が遅々として進まない。

理由のひとつに、私が大の苦手とするフィギュアの塗装が挙げられる。

通称“ゴリオ”としてマシーネンのマニアからは親しまれている黒人兵のフィギュアなのだが、非常に良い造形ゆえに、かえって筆が遠ざかるのだ。

12/17(sat)

夕方よりモデル女史と飲みの予定。

……だったはずが、出かける前に部屋を掃除していたら、腰がギクッとなり歩くのが辛い場外に。

泣く泣くキャンセル電話を入れ、夕方から深夜まで自宅でボーッとして過ごす。

12/18(sun)

腰の調子、なんとなく回復。

家の中でダラダラとブログやホームページの痒いところをいじりながら暇つぶし。

息子が作ったMGの「Ez-9」で遊ぶが、この“亜流ガンダム”は、バランスといい、崩しの妙味といい、本当によく考えられたデザインと、それをよく理解したうえでの造形だと感嘆することしきり。

12/19(mon)

息子はガンプラと同時に数か月前から料理にも熱中している。

簡単に作れるケーキやら、ジャガイモやニンジンなどを蒸らして作る温野菜サラダなどを勝手に作って勝手に食べている。

プラモも料理も、何かを作るということを通して格好な勉強の息抜きにもなり、また双方とも段取りが重要だという共通点があり、最近は寝る前に翌日の行動計画をA4の紙に書きなぐってから布団にもぐりこむ息子にとって、行動計画を考えることと、それを粛々とこなしてゆく行為が楽しいのではないかと思う。

12/20(tue)

イカの塩辛がむしょうに食べたくなり、スーパーで買ってくる。

日本酒とともにテレビを見ながら、旨い!

この身体が欲する傾向の変化、年をとったんですかね。

12/21(wed)

白取春彦(翻訳)『超訳 ニーチェの言葉』読了。

息子に奨められて読んでみた。

薦めた息子は、クラスの友達から勧められたのだそうだ。

12/22(thu)

字幕なしで『アイアン・ジャイアント』を観る。

息子が幼児の頃によく観せていたアニメだが、非常によく出来た素晴らしい作品だと思う。

何気にハリー・コニックJr.も声優として参加しているところがミソ。

12/23(fri)

『装甲騎兵ボトムズ』の「幻影編」、途中までしか観ていないことに気づき、あわてて残りの3話を観てしまう。

かつてリアルタイムで本編を観ていた私のようなファン(最低野郎)にとっては、同窓会的なノリで良いのだろうが、これを初めて観る人にとってはどう感じるのかは微妙なところだ。

グラフィックは良かったが、ストーリー的には生煮え感が否めず、次回作に期待といったところか。

12/24(sat)

息子と神保町に行き、次いで秋葉原。

ガンダムエクシアを買ってあげる。

家でパーティ。

12/25(sun)

先日買ったエクシア、息子は早くも組み上げる。

イメージよりもかなりの細身のボディに驚く。

私は、かつて製作中のドムの指の部品がポロポロと崩壊したことと、グフカスタムの脚部が豪快に割れたトラウマがあるゆえマスターグレードよりもハイグレード派なのだが、息子はハイグレードよりもマスターグレードのほうが作りやすいし、作っていて楽しいという。

12/26(mon)

広東麺のカップラーメンに一味とうがらしの粉末と片栗粉、そして刻み野菜を入れてみる。

おお、なんとなくだが「中本」の蒙古タンメンに近い味だぞ。

深夜、激辛ラーメンを発作的に食べたくなった際の応急処置としては良いかもしれない。

12/27(tue)

本日発売の『Arms MAGAZINE』2012年02月号が良い。

何が良いのかというと、特集ではなく表紙。

NMB48の山本彩のミリタリー姿が、本業のステージ衣装などより、何十倍も素敵なのである。

Arms MAGAZINE 2012年 02月号

12/28(wed)

いかが食いたくなる。

よって、新宿のイカの旨い居酒屋で呑み。

終電逃しタクシー帰宅。

12/29(thu)

『戦闘妖精雪風』のDVDをレンタルして観る。

グラフィック、SEともに素晴らしい仕上がりだが、クール過ぎるストーリーのダイナミクスと、登場人物の営みには妙にコンプレッサーがかかっているきらいがある。

よくも悪くも原作からの本質剥離的作品といえよう。

12/30(fri)

息子が『ガンダムZZ』が、これまで観たガンダムシリーズの中では一番面白いという。

そんなもんかなと思い、久々に第8話までを改めて観直す。

大好きなロボットアニメの『戦闘メカ ザブングル』を思い出した。

12/31(sat)

某所に年末の挨拶にお伺いしたら、重箱三段で二十数万円のおせちをいただくことが出来ました。

今年もおしまい。

とはいえ翌日の元旦も、今年の大晦日の連続でしかない。

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