雑想 2015年9月
2024/03/25
クリエイション キース・ジャレット
キース・ジャレット70歳。
最近のピアノソロライヴの「いいとこどり」集大成。
クリエイション。
「いいとこどり」。
つまり、選曲は、キース自身です。
あいかわらず美しいピアノの音色、旋律は、
よりいっそう磨かれてきている、
というよりは、すでに悟りの境地?
個人的には『ケルン・コンサート』よりも好きですね。
◎収録曲
1. パートI (2014年6月25日トロント、ロイ・トムソン・ホール)
2. パートII (2014年5月9日東京、紀尾井ホール)
3. パートIII (2014年7月4日パリ、サル・プレイエル)
4. パートIV (2014年7月11日ローマ、オーディトリアム・パルコ・デッラ・ムジカ)
5. パートV (2014年5月9日東京、紀尾井ホール)
6. パートVI (2014年5月6日東京、Bunkamuraオーチャードホール)
7. パートVII (2014年7月11日ローマ、オーディトリアム・パルコ・デッラ・ムジカ)
8. パートVIII (2014年7月11日ローマ、オーディトリアム・パルコ・デッラ・ムジカ)
9. パートIX (2014年4月30日東京、Bunkamuraオーチャードホール)
記:2015/09/25
ジャコ・パストリアス ベスト・インプロヴィゼーション
タイトルに偽りあり。
とまでは言いたくはないですが、必ずしもベストなプレイばかりとは言えないところが、このオムニバス盤の正直な中身。
ジャコ・マニアであれば、既に持っているであろう晩年のパフォーマンスの音源のいくつからを再編集したもので、
初心者
⇒もっと絶頂期のジャコを聴いて欲しいマニア→既聴のものばかりの可能性あり
ということで、入門者&マニアにお勧めはできませんが、ジャコの名つくものなら、とりあえず所有しておきたいというマニアの方にはお勧めできるかもしれません。
▼収録曲
1. ティーン・タウン
2. ドナ・リー
3. ブラック・マーケット
4. コンティニューム
5. シュトゥットガルト・アリア2
6. オネストリー・パート5
7. テレサ
8. ブロードウェイ・ブルース
晩年のジャコなら、私はコレが好き。
テテ・モントリュー 1977年オランダでのライブ
テテ・モントリューの『シークレット・ラヴ』。
1977年、オランダでのライヴ盤です。
ベースがサム・ジョーンズ、
ドラムスがビリー・ヒギンズ。
もうリズムセクションだけでも最高ですね。
しかも「地味渋(じみしぶ)」で、いぶし銀な安定リズム職人の2人。
スティープルチェイスのニールス・ペデルセンとアルバート・ヒースのリズムセクションとは、ひと味もふた味も違う。
テテの疾走感あふれる「お手々」は、時折、「なんでこのタイミングでこの加速、そしてこのフレーズ?!」というようなドッキリ感があるのですが、安定したピアノから時折匂い立つ、不穏な粒子というか、フレーズがこれまたタマランのです。
もちろん、ほんの一瞬なんですが。
滑らかでありながらも、ちらりとギラリ。
これがテテ・ピアノの真骨頂でしょう。
▼収録曲
1. シークレット・ラヴ
2. エアジン
3. コンファメーション
4. フォア
5. 星影のステラ
記:2015/09/17
クリス・ポッター ケニー・ワーナー
クリポタが、かつてのジャズの先生だったケニー・ワーナー(ピアノ)と共演。
テナーのほか、ソプラノやバスクラも吹くクリポタ。
心温まる音の会話、と、一言でまとめたいところですが、その根底には、かなり高度な音楽性が秘められてもいるのです。
《エピストロフィ》に《ジャイアント・ステップス》といったモンクやコルトレーンの難曲もサラリとユニークな解釈で楽しませてくれます。
▼収録曲
1. Hibiscus
2. Boulevard Of Broken Time
3. Istanbul (Not Constantinople)
4. Sail Away
5. Tala
6. September Song
7. The New Left (And We Have Our Own Talk Show Host)
8. Epistrophy
9. Hey Reggie
10. Giant Steps
Jazz at the College of the Pacific 1 デイヴ・ブルーベック
デイヴ・ブルーベックが、かつて学んでいた大学で演奏をしたライブの模様が収録されています。
ブルーベック・カルテットの演奏に熱狂する学生たちの様子がリアルに封じ込められています。
ブルーベックのゴツゴツしたピアノとマイルドなデスモンドのアルトの相反しつつも心地良いサウンドキャラクターの融合はあいかわらず見事。
▼収録曲
1. All The Things You Are
2. Laura
3. Lullaby In Rhythm
4. I'll Never Smile Again
5. I Remember You
6. For All We Know
Show Stopper Jamaaladeen Tacuma
今や懐かしのボディの形、スタインバーガーのベース。
スタインバーガーといえばすぐに思い出すのが、ジャマラディーン・タクマ。
80年代後半に彼が発表した骨太ファンクが『ショウ・ストッパー』。
彼のベースは骨太でシンプルで分かりやすい。
今の耳で聴くと、ちょっとイナたいところもあるんだけれども、太くてエモーショナルなサウンドはじゅんぶんに楽しめる。
▼収録曲
1. Sunk In The Funk
2. Rhythm Box
3. From Me To You
4. Animated Creation
5. The Bird Of Paradise
6. Show Stopper
7. Tacuma Song
8. From The Land Of Sand
9. Sophisticated Us
<シダー・ウォルトン・トリオ/h2>
最近CD化されたシダー・ウォルトンのトリオ、アルバムタイトルは、そのまま『シダー・ウォルトン』。
ドラムスがビリー・ヒギンスで、ベースがデヴィッド・ウィリアムス。
オーソドックスかつ堅実なリズムセクションですね。
ジャケットは、あまりそそらないデザインかもしれませんが、シダー・ウォルトンの丁寧で妥協のない職人気質なピアノっぷりはどの曲もハズレがありません。
しばらく店頭に並び、売り切れたらそのまま品切れ、少し経つとアマゾンで高値がつくという流れを辿りそう……。
ですので、見つけたら「即買い」パターンの復刻新譜でしょうね。
▼収録曲
1. サード・ストリート・ブルース
2. マジカル・レディ
3. ショート・カミングス
4. ヴォイセズ・ディープ・ウィズィン
5. アイル・レット・ユー・ノウ
6. ブリ-カー・ストリート・テーマ
記:2015/09/20
盲目のピアニスト、クリス・アンダーソン
ハンコックファン必聴!
あのハービー・ハンコックに影響を与えたといわれている盲目のピアニスト、クリス・アンダーソン。
シカゴを拠点に活動していて、クリフォード・ブラウンやマックス・ローチとも共演したこともあるそうですが、知ってた?
( ̄ー ̄?)
音源が少ないため、なかなか聞く機会がなかったという人!
2枚のアルバムのカップリングCDが出ています(・∀・)b
▼収録曲
・My Romance
1. Wrap Your Troubles in Dreams
2. So in Love
3. You Stepped Out of a Dream
4. Soon
5. Monica
6. A Fellow Needs a Girl
7. I Could Write a Book
8. My Romance
9. Love Letters
・Inverted Image
10. Inverted Images
11. Lullaby of the Leaves
12. My Funny Valentine
13. See You Saturday
14. Dancing in the Dark
15. Only One16. I Hear a Rhapsody
17. You'd Be So Nice to Come Home To
ヒューストン・パーソン ジャスト・ビトウィーン・フレンズ
ヒューストン・パーソン、けっこう好きなんですよね。
ソウル、リズム&ブルース系のナンバーをブロウするのが得意な彼ですが、では、誰もが知るスタンダードナンバーを彼がテナーで吹くと?
それも《ダーン・ザット・ドリーム》や、《アローン・トゥゲザー》のようなバラードを。
そのこたえが『ジャスト・ビトウィーン・フレンズ』。
「ジャスト・フレンズ」じゃないよ。
結論から言うと、良い!です。
息をたっぷり吹き込んで、情感もたっぷり吹き込んで。
ロン・カーターとのベースのデュオなんですが、ギターかピアノがはいれば、もっと渋くて聴きごたえのある内容になるのになぁと思うのは、贅沢過ぎ?
▼収録曲
1. How Deep Is The Ocean
2. You've Changed
3. Blueberry Hill
4. Darn That Dream
5. Meditation
6. Lover Man(Oh Where Can You Be?)
7. Lover Come Back To Me
8. Polka Dots And Moonbeams
9. Always
10. Alone Together
記:2015/09/29