雑想 2017年11月
2024/03/03
ファーザー・エクスプロレーションズ ホレス・シルヴァー
ホレス・シルヴァーの5枚目のリーダー作。
『未来への探求』と題されたこの作品は、シルヴァーの意欲作でもあるけれども、だからといって決して頭でっかちや難解なものではない。
いつものように親しみやすいシルヴァー節を楽しめると同時に、従来のアルバムよりは少しだけ新しい要素も感じ取れるというバランスの良い仕上がりとなっている。
前作同様、アート・ファーマーが良い働きをしている。
ゼルフィカールと宇宙戦艦ヤマト in ヨドバシHOBBY館
ちょっと前だけど、ヨドバシ新宿HOBBY館に積まれていたYSX-24RD/NE ゼルフィカールです。
月面への反攻作戦に投入されたバーゼラルドの強化型FA「YSX-24RD/NE ゼルフィカール/NE」っすね。
かっちょえぇ!!
隣に積んであったヤマト(改装型)にも目を奪われてしまう。
かっちょえぇ!!
作りたい作りたい、でも、我慢我慢。
記:2017/11/28
ダイアル・S・フォー・ソニー ソニー・クラーク
ブルーノート1570番のソニー・クラークの初リーダー作『ダイアル・S・フォー・ソニー』。
西海岸からニューヨークにやってきたソニー・クラーク。
26歳の誕生日に吹き込まれたアルバムが、これ。
クラークのことをいたく気に入ったアルフレッド・ライオンは、以後、いくたびのセッションに彼をピアニストと起用し、レコーディングを重ねることになる。
チュニジアの夜 バリー・ハリス
バリー・ハリスが、1976年東京で披露したライヴ演奏の《チュニジアの夜》を聴くと、バド・パウエルの『アメイジング・バド・パウエル vol.2』とそっくりなアプローチなんだよね。
これ聴くと、より一層バリー・ハリスの「パウエル愛」が伝わってくる。
テーマの部分に関しては、一瞬、リマスターされたパウエルの《チュニジア》と思ってしまう瞬間すらある(ちょっと大げさか)。
しかし、テーマの処理はパウエルバージョン的ではあるけれども、しかし、アドリブパートになると、やはりピアニストとしての資質の違いが出てきますね。
強引に時間のなかにピアノをねじ込んでいくパウエルと、あくまで端正に音を丁寧に置いていくハリス。パウエルのように弾きたい憧れはありつつも、そこまで暴力的にはなれない根っこが紳士なハリス。
両ピアニストの資質の違いが、こういうところにもあらわれている。
ちなみに、この時のピアノトリオのベーシストはサム・ジョーンズ、ドラマーは、リロイ・ウィリアムス。
良いサポートをしています。
But Beautiful ビル・エヴァンス スタン・ゲッツ
スタン・ゲッツもビル・エヴァンスも、一見ダンディでいながらも、その実、かなり変人というか、トンデモない人だったりする。
彼らが演奏も同様。
一聴、良質なジャズでありながらも、音の奥に潜む「野獣性」は常人離れしていることはなはだし。
だからこそ、、、
彼らは時代を超えて第一級のジャズマンとしての存在感を死後もなお放ち続けているのでしょう。
『バット・ビューティフル』。
未聴の方は、聴きやんせ。(・∀・)b
▼収録曲
1. Grandfather's Waltz
2. Stan's Blues
3. But Beautiful
4. Emily
5. Lover Man
6. Funkallero
7. The Peacocks
8. You And The Night And The Music
9. See-Saw
10. The Two Lonely People
ヘレン・メリル ビル・エヴァンス
クリフォード・ブラウンと共演した《ユード・ビー・ソー・ナイス~》がはいってる盤もいいけど、個人的には、こちらのほうが、よりヘレン・メリル“らしさ”が出ていると思います。
ビル・エヴァンスとの共演盤。
歌唱は、どこまでも自然体です。
▼収録曲
1. バイ・バイ・ブラックバード
2. ホエン・ザ・サン・カムズ・アウト
3. アイ・リメンバー・ユー
4. 朝日の如くさわやかに
5. ディアリー・ビラヴド
6. サマータイム
7. オール・オブ・ユー
8. アイ・シー・ユア・フェイス・ビフォア・ミー
9. レット・ミー・ラヴ・ユー
10. ザ・ニアネス・オブ・ユー
11. ジス・タイム・ザ・ドリームズ・オン・ミー
12. ジャスト・イマジン
デトロイト 2018年1月26日 TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
about
本年度アカデミー賞最有力!
『ハート・ロッカー』『ゼロ・ダーク・サーティ』のキャスリン・ビグロー監督最新作の『DETROIT BASED ON A TRUE STORY』。
1967年、デトロイト暴動勃発。
街が戦場と化すなかで起きた“衝撃の一夜”……
女性初のオスカー賞受賞となった『ハート・ロッカー』で、観客をイラクの戦場に、続く『ゼロ・ダーク・サーティ』でビンラディンのアジトに潜入させたキャスリン・ビグロー監督の最新作は、アメリカ史上最大の暴動《デトロイト暴動》の最中に起きた衝撃の位置やの事件を描く。
出演はジョン・ボイエガ『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』、アンソニー・マッキー『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』。そして、悪徳警官を冷徹に演じオスカー賞受賞が期待されるウィル・ポールター『レヴェナント:蘇りし者』ほか豪華キャストが集結。
ビグロー監督がアメリカ近現代史を語る上で忘れることができない暴動事件の渦中にあなたを誘う!
story
1967年夏のミシガン州デトロイト。
デトロイト暴動は、捜査中の警官が黒人少年を殴ったことがきっかけで発生した大規模な暴動で、5日間で38人が死亡、1000人以上が負傷した。
暴動発生から2日目の夜、アルジェ・モーテルでの出来事。
ミシガン州兵隊集結地付近で銃声の通報が入り、デトロイト警察をはじめ、ミシガン州警察、ミシガン陸軍州兵、地元の警備隊が、ピストルの捜索、押収のためアルジェ・モーテルの別館に乗り込む。
その中の数人の警察官が捜査手順を無視し、宿泊客たちを脅迫。誰彼構わずに不当な尋問を強制的に始め、自白を強要する不当な尋問を展開、やがて「死のゲーム」へと変貌していく。
data
監督:キャスリン・ビグロー
製作:ミーガン・エリソン、キャスリン・ビグロー、マシュー・バドマン、マーク・ボール、コリン・ウィルソン
製作総指揮:グレッグ・シャピロ、ヒューゴ・リンドグレン
脚本:マーク・ボール
撮影:バリー・アクロイド
美術:ジェレミー・ヒンドル
衣装:フランシン・ジェイミソン=タンチャック
編集:ウィリアム・ゴールデンバーグ
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
音楽監修:ジョージ・ドレイコリアス、ランドール・ポスター
キャスト:ジョン・ボヤーガ、ウィル・ポールター、ジャック・レイナー、ベン・オトゥール、オースティン・エベール、ジョン・クラシンスキー、アルジー・スミス、アンソニー・マッキー、ジェイソン・ミッチェル、ジェイコブ・ラティモア、ハンナ・マリー、ケイトリン・デバー、ネイサン・デイビス・Jr.、ペイトン・アレックス・スミスリー、マルコム・デビッド・ケリー
原題:Detroit
製作年:2017年
製作国:アメリカ
配給:ロングライド
上映時間:143分
映倫区分:G
記:2017/11/21
Get Down ソウライヴ
『Get Down』は、ソウライヴのデビューアルバム。
個人的には、ソウライヴの諸作の中では、このアルバムにもっとも愛着を感じている。
その理由のひとつとして、昔のブルーノートのジャケットを彷彿とさせるジャケットデザインだということも大きいのかもしれない。
で、中身の音楽も、このジャケット通りなのだから、なおさらグー。
彼らの最初期の演奏から放たれるノリ、勢いが心地よく封じ込められている。
▼収録曲
1. So Live!
2. Uncle Junior
3. Rudy's Way
4. Cash's Dream
5. Turn It Out
6. Brother Soul
7. Right On