雑想 2019年3月
2023/03/06
コニー・ハン クライム・ゾーン
う~ん、攻撃的、挑発的。
ピアノの明瞭な粒立ちと
思い切りの良い潔さ。
ハンコックやジョーヘンなどの新主流派が大好きなんだな~という想いは滅茶苦茶伝わってきます。
フレディ・ハバードの曲も取り上げてますしね。
このアルバムでは、エレピも弾いて大活躍。
とにかく、音のエッジが立ちまくっていてもう大変。
ピアニスト、コニー・ハン。
何をそんなに怒ってるの?ってくらいガンガンやってくれちゃっていまやってくれちゃっています。
これが気持ち良いといえば気持ち良い。
ただ、どの演奏もアプローチが一本調子という感じがしなくもありません。
若さと気負いゆえかと思いますが。
これからが楽しみの新進気鋭のピアニストです。
岐路 選択肢
迷った時は、「正しい・正しくない」を基準にするよりも、
「楽しい・楽しくない」を基準にするが吉。
少なくとも私の場合は。
もちろん、「正しい・正しくない」を基準にする人は立派だ。素晴らしい。
私はそのような人物になれそうもない。
しかし、体面やプライドを優先した挙句、重荷とプレッシャーを背負うことになり、やること多し、ストトレス過多、それが原因で心⇒身体を蝕むことも視野に入れなければならないと思う。
少なくとも、私の周囲に鍵っての話かもしれないが、「立派」な「ヒーロー」、あるいは「ヒロイン」は、過剰なストレスゆえか、健康を害したり、入院したり、それが原因で休職あるいはリタイアしたり、最悪、植物人間といっても差し支えない状態になったり、オレンジ色の電車に飛び込んだりもした。
その一方で、「楽」にこだわる私は、風邪をひいたり、尿管結石になったり、ギックリ腰になったりもするが、とりあえず、現時点においては、極度に身体を壊して入院をしたことはない。
スティール・カシードラルズ デヴィッド・シルヴィアン
『ブリリアント・トゥリーズ』や『ゴーン・トゥ・アース』の頃のデビシル(デヴィッド・シルヴィアン)好きにはたまらん逸品。
1985年。
作曲は坂本龍一。
ロバート・フリップやケニー・ホイーラーも参加しとるねん。
エフェクトには土屋昌巳も参加。
リタ・ライス ピム・ヤコブス
オランダのシンガーリタ・ライス。
ハスキーさと潤いの両方の成分が含まれたなんともいえない歌声、、、
いいですね~( ̄0 ̄)
この『アワ・フェイヴァリット・ソングス』は、ピアノが、夫のピム・ヤコブス。
彼女の歌声をくるむようなピアノも、また良いのです。
オランダのシンガーといえば、日本ではアン・バートンが人気ですが、リタ・ライスもいいですよ(・∀・)b
あっという間の38分。
私たち夫婦が好きな歌♪
▼収録曲
1. ヴァーモントの月
2. マイ・ファニー・ヴァレンタイン
3. ラヴァー・マン
4. 眠そうな二人
5. あなたのそばに
6. 恋に落ちた時
7. こんなにも雨の日
8. イン・ザ・ウィー・スモール・アワーズ
9. いつかどこかで
10. 春が来たのに
ビル・エヴァンス ジャック・ディジョネット
ビル・エヴァンスの『アット・モントルー・ジャズ・フェスティヴァル』は、ジャック・ディジョネットの「攻め」のドラミングが、ピアノトリオのカンフル剤となっている。
音質は好みではないけど、突っ込み気味のエディ・ゴメスのベースもここではいい効果を出していると思う。
ギャラなどの関係で、ディジョネットの参加は一瞬で終わってしまったが、もし、ビル・エヴァンスのトリオのレギュラー・ドラマーが
ジャック・ディジョネットだったら……。
もっとスリリングなピアノトリオの作品がたくさん生まれていたんだろうな。
▼収録曲
1. イントロダクション|ワン・フォー・ヘレン
2. ア・スリーピング・ビー
3. 伯爵の母
4. ナーディス
5. 愛するポーギー
6. あなたの口づけ
7. エンブレイサブル・ユー
8. いつか王子様が
9. ウォーキン・アップ
10. クワイエット・ナウ (ボーナス・トラック)
トラスト・イン・ブルー 大森明
アルトサックス奏者・大森明とエルヴィン・ジョーンズの共演。
当然二人の演奏は素晴らしいのですが、板橋文夫のピアノ、鈴木良雄のベースの手堅さも見逃すな!
1988年に録音されたニッポンジャズです。
知る人ぞ知る、隠れた傑作♪
ザ・トランスブッカー・アーヴィン
真夜中に、これを低いボリュームで聴くと良いですよ。
覚醒40%、まどろみ60%の境地。
ボリュームを上げて昼に聴けば、また違った迫力のあるモードジャズなのですが、ボリュームを落とした状態で耳にはいってくるアーヴィンのテナーサックスは、まるで子守唄のよう。
ラリー・グレナディア ザ・グリーナーズ
ECMから出たラリー・グレナディアがベース1本で勝負に出たソロベースアルバム『ザ・グリーナーズ』。
ベース1本のみで演奏されたアルバムって、ベース弾いている人でさえも、時に途中で退屈してしまいがちなんですが、このアルバムの場合、
そういう事態に陥りにくいのは、おそらく、グレナディアが長年あたためてきた構想を、一挙に放出しているからなのでしょう。
あれもやりたい、これもトライしたい。
こういう純粋な音楽家の欲求が、音に付着しているエネルギーとして表出されている。
だから、一度や二度聴いたところで、すべて分かるような単純な世界ではないものの、「ならば聴きとってやろう!」という前向きな気持ちにさせてくれるのです。
コテコテ・サウンド・マシーンが出た!
ジャズ評論家・原田和典氏による、久々の新刊!
『コテコテ・デラックス』に次いで、今度は、『コテコテ・サウンド・マシーン』。
オールカラーでコテコテ・ジャズアルバムが紹介されています。
いやぁ、濃いわ。
ページをめくるたびに、頭クラクラ、そのうち、ページから湯気が湧き出てくる。
そして、原田さんならではの、容赦なき怒涛のコテラヴ文体!
紹介されているディスクに封じ込められている音を思い浮かべながら読んでいるうちに、ドボドボ鼻血が出てきます。
もちろん、我らがローランド・カークの『ヴォランティアード・スレイヴリー』も紹介されています♪