雑想 2024年1月

      2024/03/01

YOASOBIとPSY'S

YOASOBIを聴くたびにPSY'Sを思い出してしまう。

PSY'Sこそ、数十年早かったYOASOBIの先駆けだったのでは?と思う。

男女2人組のユニットだからということもあるが、別にそれはべつだんめずらいいことではない。

役割分担と音楽性。

つまり、超変態的(褒め言葉です)作曲&アレンジセンスの男と、それをパーフェクトに具現化できる歌唱力の女。

この組み合わせが気持ち良いほどマッチしているのだ。

そして面白いことに、PSY'Sのチャカも、YOASOBIのイクラも、歌唱力は他の同世代の歌手と比べると抜群に抜きん出たものがある(あった)にもかかわらず、無色透明な感じが常に付きまとうこともプラスに作用している。

つまり、その歌手固有の色が付きすぎていない。
それはつまるところどういうことなのかというと、それぞれの楽曲が求めるキャラクターに可変可能だということだ。

そして、男女2人組ユニットといえば、常にゲスな憶測が働きがちなのが「男女の仲」なのか否かという関心がファンからは出がちだが、(本当のことはわからないし興味もないが)、YOASOBIに関しては「本当に(男女の仲は)何もない」と声高に公言し続けているし、PSY'Sの場合も、スタジオなどの仕事場以外の場所で2人が会ったのは、昼間の喫茶店で15〜30分程度なのだという。それも全活動中を通して、たったの1回だけ。しかもプライベートというよりは仕事の話で。
10年以上活動していながら(笑)。
いくらなんでもビジネスライク過ぎるやろ(笑)と思うのだが、それぐらいの距離感の方が仕事としては長続きするしうまくいくのかもしれないね。

若林みわ Esplessivo

名前を伏せて聴かせれば、おそらく多くのジャズマニアは日本人だとは思わないはず。

太くて迫力。

鳩サブレー

新年お年始でいただいた鳩サブレー。

たまに食べるのもいいよね、なんて思いつつも、私は1枚しか食べておらず、あとは息子とお客さんがバクバク。

まあ、そんなもんか。

たまに食べる鳩サブレー1枚も悪くないよね、って感じ。

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侵入者たちの晩餐 バカリズムイズム

バカリズム脚本の新春SPドラマ『侵入者たちの晩餐』を観た。

相変わらず、バカリズムイズム(?)が冴え渡っていますね。

バカリズムイズムな物語とは、これすなわち「複数の小市民女性がわちゃわちゃ賑やかに会話をしながら物語が進行していく」内容のことだ。

たとえば、今回の『侵入者たちの晩餐』も、菊地凛子、吉田羊、平岩紙の3人が、わちゃわちゃと会話をしながら物語が進行していった。

このパターンは、福原遥と若月佑美[と高梨臨がわいわいやり取りしながら物語が進行していく『アンラッキーガール!』の時もそうだったし、 『ブラッシュアップライフ』の安藤サクラ、夏帆、木南晴夏と水川あさみの仲良し3人組プラス1も、仲良くわちゃわちゃ、生まれ変わっても鳩となって電線の上で4羽仲良く寄り添っていた。

登場人物の女性たちの特徴は、いずれも小市民チック(時には金欠チック)な女子が多く、そのような社会の中では成功や名声とはまったく縁のない「いかにも普通な女性」が多い。
そのような女性たちが仲間達と、わちゃわちゃと小ネタチックな世間話を繰り広げながら少しずつ物語が進行してゆくパターンがバカリズムイズムな物語の王道パターンだと私は認識している。

で、こういうタイプの脚本を書かせたら、もうバカリズムの独壇場ですね。

というか、こういうタイプの物語作りが得意なのか、はたまた『アンラッキーガール!』や『ブラッシュアップライフ』が好評のため、そのようなテイストのドラマの脚本を書いてくださいという依頼があったのかもしれないね。

いずれにしても、「ああ、いつものバカリズムね」と楽しく観れました。

ジャズは死んだ

ジャズは死んだと安易に言う人もいるようだが、死んでないよ。

死んだとか生きてるとか安易にいう神経、思考回路が私にはわからない。

「自分にとっての」ジャズが「死んだ」というのなら多少は理解してあげられないかもしれないが、ジャズやジャズを演っている人たちからすれば、それがどうした迷惑な話、あっちいけ、聞こえないところで勝手にほざいてろ、って感じだよね。

今、中上健次の中公文庫のジャズ本(路上のジャズ)を読んでいるけど、中上健次の「ジャズは死んだ」は、女にふられて「世界は終わった」と叫ぶような幼児性しか感じられない。
ヤク中不良生活だった自分を単にその時たまたま傍で流れていたコルトレーンとアイラーにリンクさせているだけではないか。

これじゃあコルトレーンもアイラーも迷惑な話だよな、こんなに筋違いな惚れられ方をされてもな、と思う。

おそらく昔の若者にはそういう人って、中上健次以外にもいたのだと思うが、まあ純粋だったんだろうね。私はまったく共感できないけど、若い頃は共感していたと思う。いや、していたに違いない(笑)。

醒めた大人になっちまったものだ(苦笑)。

路上のジャズ 中公文庫 / 中上健次 【文庫】

ラヴ・フォー・セール デイヴ・ブルーベック

ブルーベックのコール・ポーター作品集の『エニシング・ゴーズ』。
これに収録されている《ラヴ・フォー・セール》がいいんだよね。

テンポチェンジ変幻自在。
テンポアップ!
スリリング。

ブルーベックのピアノにピタリと合わせてくるジョー・モレロのドラミングの方にむしろ耳が入ってしまう。

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Naono ライヴバージョン

アルヴァ・ノトと坂本龍一の曲

アルヴァ・ノトと教授(坂本龍一)による即興演奏は、フリージャズとはまったく異なる質感と心地良さがあるので、結構聴く頻度が高い。

中でも、好きな曲の一つに《Naono》。があるんだけれども、読み方は「ナオノ」?
これはアルバム『Summvs』に収録されているバージョンももちろん素晴らしすぎるほど素晴らしい。

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しかし、個人的には、さらにライヴ演奏の方がさらに好き。
『Two (Live at Sydney Opera House)』に収録されているヴァージョンね。

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脳の奥の方をとても心地よい刺激を送り届けてくれるのだ。

『エスペラント』の《A Carved Stone》が好きな人には、この感触、なんとなく伝わると良いのだけれど。

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武者がえし 熊本土産

たまたま偶然、2日連続、「武者がえし」のお土産を頂いた。

お二人とも実家は熊本。
熊本土産の定番なんですか?と尋ねると、「うーん、まあ定番といえば定番なんでしょうね」とのこと。

札幌の白い恋人、仙台の萩の月のようなものなんでしょうかね。

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コーダ ミナマタ

最初の数音を聴いた瞬間は《ゴリラがバナナをくれる日》かと思ったんだけど、この一筆書き的ナンバーが、数十年の時を経て、こうも壮大で感動的な仕上がりとして昇華したのだと考えられなくもない。

まだ映画は観てないけれども、『戦メリ』や『ラストエンペラー』のように、サウンドトラックから映画が観たくなる坂本龍一の傑作の一つだと思う。

エレファント・ジム

これは良いバンド見つけた。
台湾の男女3人のユニット。
ベースの女の子のタッピングがすげぇ。気持ち良し。もちろんヴォーカルも気持ち良し。ギターの音色もいいね。
素晴らしい、アンサンブル、コンビネーション。

いやぁ、いいバンド見つけちゃったw

ゴーゴー・ペンギンや東京事変の影響受けているということだから、うーん、なかなかセンスいいね。

エレファント・ジム、今後も注目していきたいと思います。

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ウォーター・メロンマン リオーネル・ルエケ

ハンコックの《ウォーター・メロンマン》は、彼を代表する一曲ではあるのだけれども、正直、長年あまり好きになれなかった(各人のアドリブのプレイは別、デクスター・ゴードンとかね)。

ところが、リオーネル・ルエケの演奏で好きになってしまった。

なるほど、こういうニュアンスも、もしかしたらハンコックは曲に封じ込めていたのかな、封じ込められていたもののなかなか気づけなかった素朴で土着的な息吹きをルエケがうまく拡大増幅して気持ちよくギターと息と口で表現しているのかな、と。

ファンキージャズなブルーノートのオリジナル演奏よりも、個人的には断然ルエケ・バージョンが好き。

HH
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クライマックス・ラグ ジョージ・ルイス

いやぁエネルギッシュだね。
元気を貰える。

ジョージ・ルイスの『Jass at Ohio Union』の《クライマックス・ラグ》。
『オハイオ・ユニオン』は、その昔、超がつくほどの幻のレコードだったそうで。

Persepolis #3 クセナキス

これは、ほんとめちゃくちゃ気持ち良い。

没我の境地。

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ミュージック・マガジン ベスト・アルバム2023

『Music Magazine』の2024年1月号の特集はさまざまなジャンルの「2023年ベスト・アルバム」。
歌謡曲の分野のベスト選者には、かつて『ジャズ批評』の編集長だった原田和典氏の評が。歌謡曲の選者もやっていたんですね。

たしかに、『ジャズ批評』時代から、いたるところで森高千里を褒誉、賞賛、礼賛しまくっていたので(女優では池脇千鶴)、まったく違和感は感じず。

それと、イタリア音楽のバンド、イタリアン・ロンディネッラ・カルテットの取材もされています。
なんと、このグループは、グレコ語、アレント語、カラブリア語、ルカーニ語などで歌っているそうです。うーむ、全部イタリアの地方の言語なのだそうですが、これらの言語、全部知らんかった…。

原田さんの守備範囲の広さには脱帽。イタリアの地方伝承の音楽にも関心があったとは。

MUSIC MAGAZINE(ミュージック・マガジン)2024年01月号(8479)

立ち読み的内容紹介の動画もアップしています。

リング・シャウト! JDアレン

もしコルトレーンが生きていてコレ聴いたら、「おお、我が後継者よ!」とJDアレンのことを抱きしめていたかも?

あるいは、俺が死ぬ前にやっていたアプローチより前の段階のことを今さらやられてもね〜、と思うのか。

いずれにしても、この人、相当コルトレーン(とブランフォードも?)好きなんだなぁと思わせる快演。

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Savant
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チャンネル登録者数 ゾロ目

2024年1月28日時点のYouTubeのチャンネル登録者数。

ゾロ目。
縁起よろし♪

シナトラ・ドライヴ・ブレイク・ダウン ヨ・ラ・テンゴ

ヨ・ラ・テンゴの『ジス・ストゥーピッド・ワールド』の1曲目《シナトラ・ドライヴ・ブレイク・ダウン》。

ギターの歪み具合がめちゃくちゃ気持ち良い。
軽快にクールなウネリを付与するベースもめちゃくちゃ気持ち良い。

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イエロー・マジック・オーケストラ 音楽の未来を奏でる革命

ミュージックマガジン増刊『イエロー・マジック・オーケストラ 音楽の未来を奏でる革命』を立ち読み感覚で紹介した動画をアップしました。

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