【三文日記】1999年6月

      2024/08/31

6/1(tue)

明け方に女房が破水したので、急ぎタクシーに乗せ病院へ連れていく。

夜は出産で長丁場かなと思いきや昼過ぎに電話があり、あっけなく息子誕生(13時48分)とのこと。

仕事を中断、病院へ駆け付け生まれたての息子に合うが、生まれて間もないのに、もの凄く元気な赤ん坊(ちなみに、6月1日生まれは動物占いだとペガサス)。

6/2(wed)

女房の見舞いに病院へ行く。

帰りがけに「怪獣使いと少年」収録の『帰ってきたウルトラマン』のビデオと、パリ滞在のオーネット・コールマンに2日間密着したドキュメントのLDを購入。

村上春樹『スプートニクの恋人』読了。

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6/3(thu)

夕方、仕事を抜け出し病院へ見舞い。

今日は息子を抱くこと出来ず、ガラスの外から覗くだけ、動物園のパンダじゃあるまいし。

殆ど寝ているそうで、起きている時間は1日わずか20分少々だそうな。

6/4(fri)

仕事抜け出し病院に女房と息子に会いに行くも、授乳中。

タイムリミットで会えず。

佐藤良明『J-POP進化論』読了。

6/5(sat)

見舞い。

顏のカタチも何となく整ってきた感のある息子は、相変わらずよく寝ているようで、起きている時間は一日の中でわずかに20分弱程度とのこと。

帰りに「帰マン」最終回のビデオ購入後、実家で晩飯&リフォームの準備の手伝いを少し。

6/6(sun)

女房の見舞い、目を開いた息子はぱっちりとした切れ長の二重、泣き声かん高く絶叫ヴォーカルに最適、落ち着きの無さは親譲りといったところか。

新宿のワインバーで行われた会社の女の子の結婚二次会に出席。

『初代ウルトラマン』、『津軽三味線~津軽じょんがら節』のCDを購入。

6/7(mon)

秋葉原で偶然、昔うちの会社でバイトをしていた女の子に会う。

引っ越したという住まいは、俺の家の近所だそうで、自転車に乗って上野まで食料の買い出しに出かける途中だったのだそうだ。

髪型、雰囲気が随分変わっていたので、声をかけられてもしばらくは気が付かなかったが、あの話し方と笑顔はまぎれもなく彼女、とても懐かしかった。

6/8(tue)

今年2月に繊研新聞に出広した広告が広告賞を受賞したので、箱崎のロイヤルパークホテルで行われた授賞式&パーティに出席。

アパレル&ファッション業界の社長や役員って皆押しも並べて地味なドブネズミスーツを来ているか、アロハにジャケット着用のド派手系なので、白スーツの俺は却って目立ってしまう。

空想科学漫画研究所『漫画博士読本』(宝島社)読了。

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6/9(wed)

昨日退院した女房、しばらく息子と実家で暮らすことに。

今日は仕事も適当に片付け、息子の姿を見に往復3時間かけて女房の実家に行く。

宮台真司+松沢呉一『ポップ・カルチャー』読了。

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6/10(thu)

仕事帰りに六本木に寄ろうとH嬢の携帯に電話をしたが、留守電だったので面倒臭いから切ってしまい、珍しく真直ぐ自宅に帰る。

風呂から上がるとさきほど電話した彼女より「今、六本木の近くにいる」との電話。

すれ違い、ついてない。

6/11(fri)

息子の出生届を提出。

「モンクのページ」がYAHOO!に登録されたようだ。

別冊宝島423『雑誌のウラ側すべて見せます!』読了。

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6/12(sat)

女房の実家。

息子、3日前より目鼻立ちがハッキリしてきて、なかなかいい男だ(←既に親馬鹿)。

近所のトラットリアでミラノ風仔牛のカツレツ、グラッパなど。

6/13(sun)

またもや女房の実家に息子を見に行く。

帰りに秋葉原に寄り、ハンコックとドルフィー共演の未発表音源、オーネットの『アメリカの空』、モンク等CD数枚を購入。

『検証・第二次ウルトラブーム 帰ってきた帰ってきたウルトラマン』読了。

アメリカの空
アメリカの空

6/14(mon)

一人寂しく独身貴族。

馴染みのイタ飯屋で、勧められるままにイタリア大使館御用達のワイン(名前忘れた)、ゴルゴンゾーラのリゾット、地鶏の小悪魔風など。

ほろ酔い加減で聴く津軽じょんがら節の心地よいこと。

6/15(tue)

全くのゼロの状態から新しいシステムや発想を生み出すことは不可能だ。

我々は、ひたすら既存のシステムを理解・吸収し、それらの組み合わせの中からほんの少しだけ新しいシステムを構築しようとするし、その地道な姿勢こそがとても大事…温故知新ってやつだね。

無知から生まれた一撃必殺を生み出すことは天才のみに許された特権だし、凡人がそれを期待すること事態、発想が漫画的で滑稽&哀れ。

6/16(wed)

ダウンしてしまった部下のピンチヒッターとして、急遽取材の立ち会いとして、原宿と渋谷の中間にある安野モヨコさんの「オフィス南南東」に行く。

寄り道してタワーレコードでモンクがサイドマンとして参加しているクラーク・テリーのCDほか数枚を購入。

夏のように暑い一日。

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6/17(thu)

可愛い猫の絵を描くアマチュア・イラストレーター嬢と渋谷の「雪月花」で懐石料理→ショットバー。

一人六本木の飲み屋に移動、常連のおっさんと、同和問題→関西やくざ→九州やくざ→インターネット・セキュリティ→ポルノ表現→広告表現について→規制緩和→横浜人スクエア論→長瀬正敏主演の映画における裏横浜論をめぐって、つかみ合い寸前までの朝まで大激論。

竹内靖雄『チームの研究』(講談社現代新書)読了。

6/18(fri)

ネット上では狂人、しかし実際はひどく気弱な好青年と六本木で飲み。

カプリチョーザで安い白ワインと烏賊墨パスタなど。

バックステージで夜をあかす。

6/19(sat)

飲みの後、例の好青年、家にやってきて泊まる。

息子に会いに女房の実家へ行く。

アーシュラ・K・ル=グウィン(村上春樹・訳)『空飛び猫』読了。

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6/20(sun)

洗濯、食料買い出し、部屋の掃除。

あとは一日中ネットと読書。

穏やかな一日。

6/21(mon)

ネット上で知り合った夏島そら氏の詩集『そらの詩』(近代文芸社)読了。

一見繊細、その実力強く太い言葉たち。

これからも折に触れてこの詩集を捲り続けることだろう。

6/22(tue)

当然、書かないほうが良いことやヤバイことはここには書かないので、いつもは無難な話を記録しているのだが(だから淡々としたつまらない内容になるんだろうね)今日に限っては、さあ困った、何も書くことがない。

書けないことを削っていくと、何も残らない。

ということで、今日のご飯は朝昼晩ともにラーメンを食べました。

6/23(wed)

関西の黒猫たむたむ氏が週末上京するそうだ。

嬉しいな嬉しいな、会って喰って飲んで唄って語るぞ!!

田中康夫『ペログリ日記'95~'96 110回目のPG篇』読了。

6/24(thu)

朝、地下鉄が不通ゆえタクシー出勤。

渋滞、¥4000なり。

健康診断。

6/25(fri)

夜、六本木の青山ブックセンターで関西からやってきた黒猫氏と待ち合わせして寿司喰ってから、銀座で飲んでいるM嬢グループを急襲して、また六本木に戻ってバックステージで朝まで飲みました。

自宅に黒猫氏やって来て、一緒に『愛国戦隊大日本』のビデオを見て大笑いしました。

黒猫氏は、元・スイングジャーナル編集長の中山康樹と、前田日明を足して2で割ったようなお顔の方でした。

6/26(sat)

黒猫氏とビデオと特撮モノのLD鑑賞、夕方東京駅で見送りし、ライブをやりに六本木へ。

ネットで知り合った人が今回はたくさん来てくれて、ちょっとしたミニオフ会的様相(赤っぴ、kq、C98、嶋木ひか、島崎忍、せるた、はりそん、藤崎猫汰、やぎゆま:以上ハンドルネーム)。

朝まで呑んで、二次会は居酒屋。

6/27(sun)

夕刻まで爆睡。

寝過ぎは却って調子悪い。

久々に「くらやみチャット」。

6/28(mon)

黙々とデスクワーク。

昼飯抜いて黙々と仕事。

気が付くと夜10時になっていた、なんだかね。

6/29(tue)

先日と同様、黙々とデスクワーク。

外は雨。

堀辺正史『骨法の完成』読了。

6/30(wed)

仕事をやっていて自分は幸せだなと思うことは、一日一日に変化があって毎日が単調じゃないことと、様々な分野のプロフェッショナルと仕事が出来ること。

彼らは皆面白い人物たちだが、ただそれだけではなく、訓練された人間が持つ特有の厳しさと哲学をも兼ね合わせて持っていること。

C君とA嬢と飲み。

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