プラモは塗りながら作っている
組み立てながら作る理由
最近の私は、プラモ製作は筆塗りオンリーです。
ですので、特にガンプラなどのロボットものプラモの場合は、少し組み立ててはチョコっと塗って、乾かしている間に他のパーツを組み立てています。
なぜかというと、組み立ててから塗ろうとすると、細かいところは筆が届かなくなることが多いんですね。
内側のプラ地肌の色
たとえば、肘の関節。それから腿を覆うアーマー(スカート)の裏側の部分。
あと、脚の下腿部などの裏側など。
このあたりは、いったん組み立てしまうと筆が届かなくなりますし、完成してから色いろなポーズを取らせて遊んでいると、思わぬところでプラスティックの地肌の色がチラリと見えてしまう。
その時の心境は、もし清少納言が現代に生きていたら『枕草子』にこう書くでしょう。
⇒いとすさまじ(まことに興ざめである)
分かりにくいかもしれないけど、下の写真は、HGUCのハンブラビの足の部分なんですが、裏側もキチンと下塗りしておかないと、足のパーツの裏側が見えちゃうんですよ。
特に、ハンブラビの場合は、下腿部両脇の側面に穴が3つずつ空いているので、下塗りをしないと、裏側の水色のプラスティックの色が丸見えになってしまいます。
エアブラシ派の人は、組み立ててから一気に塗装!という快感もあるのでしょうけど、霧状になって塗料が吹かれるエアブラシと違って、筆の場合はスカートの裏や、間接の隙間など、組み立てる前にあらかじめ塗装しておかないと筆が届かなくなってしまうことがるんですね。
上の写真のハンブラビのように。
ですので、霧状の塗料を吹き付けれて、満遍なく塗装をいきわたらせようと、サーフェイサーを吹き付けたり(モデラーの間では「サフ吹き」と言われているらしい)、缶入りスプレーで試してみたこともあるのですが、どうも私は吹き付け方が下手みたいで、何度かに分けて吹き付けてはいるんですけれども、塗料が一か所のパーツに溜まってボタッと塊が出来てしまったり、吹き付け過ぎでパーツが解けたり、プラスティックが弱くなってしまって、組み立て中にポキッと破損してしまうことが多いのです。
「だったら、もうスプレー類は一切使わないもんね!」ってことにしています。いまのところ。
そして、数年前からは、ひたすら筆塗りをしながら組み立て、組み立てながら筆塗り!ということを繰り返す日々です。
あ、日々作ってるわけじゃないけど。
冬はシンナー臭さを部屋から追い出すために換気のために窓を開けると寒気がはいってくるので、もっぱら冬はプラモ冬眠の季節だったりで、プラモ作るシーズンと、作らないシーズンがありますね。
指を動かし続ける喜び
いずれにしても、組み立てながら筆塗りは時間はかかるんですよ。
でも、私はどちらかというとプラモは組み立てるよりも筆で塗るほうが好きなタイプみたいなので、塗る回数が増えたら増えたで、それはそれで嬉しいのです。
現在制作中のザクやグフも、こんな感じ。
組んでは塗り、塗っては組む。
少しずつカタチになっていくのが嬉しいのです。
指先を動かしながら、「こいつはどんな色に塗ろうかな?」とか、「汚しはどんな感じで入れようかな?」とか、妄想しながら作っているので、けっこう楽しい暇つぶしにはなってくれます。
記:2016/04/26
追記
複数本の筆を使う場合は、Gツールのミスター筆置きが便利です。
ビロンビロンなバネが、しっかりと筆をホールドしてくれます。
記:2018/01/12