HGUC ジム サンダーボルト 制作記
2021/02/08
カッコいいジム
『機動戦士ガンダム』に登場するジム。
ボールとともに、連邦軍の主力兵器でありながらも、雑魚キャラ的位置付けのイメージの強いモビルスーツだけれども、『機動戦士ガンダム・サンダーボルト』に登場するジムはちょっとかっこいい。
いや、かっこよく見える。
それって、なんで?
重武装
その理由のひとつは、重武装にあると思う。
ジムの武器と言えば、銃身が短く、貧弱そうに見えるスプレーガンのみと言うイメージだったんだけれども、サンダーボルト版のジムが持つスプレーガンは、ちょっと違う。
ビーム・スプレーガン。
スプレーの前にビームがつくだけでも、ずいぶんと強そうに感じますね。
で、銃身が長いので、なぜだか少しだけ強そうに見える。
また、もう片方の腕に装着されているニ連装のビームガンも、シールドのようなものが付いていてなかなか大振りな大きさ。
だから、ちょっと強そうに見えるんだよね。
おまけに、2枚のシールドが、背中のバックパックから伸びるサブアームが保持している。
最初は過剰防衛に見えるてもしまったが、この物語の舞台は、サンダーボルト宙域。つまり、たくさんの戦艦の残骸やなどが漂うエリアなのだ。
デブリと呼ばれている宇宙ゴミが無数に散らばる空間で敵と戦うのだから、敵と戦う以前に、障害物だらけの中を生きを飛び、敵のところまで無傷の状態で辿り着かなければならない。その前に障害物にぶつかってやられてしまったら元も子もない。だからこそ敵からの攻撃を守るというよりも、戦闘中、あるいは移動中に障害物にぶつからないための盾と言うわけだ。
このアイデアはなかなか秀逸なものだと思ったものだ。
両手にビーム兵器、背中からは2枚のシールド。
これだけでもかなりの重武装。
弱そうなジムがなんとなく強そうに見えてしまう理由のひとつだろう。
肩と基本色
そして、肩。
通常のジムよりも、いかつい肩をしているので、肩幅が広い。
そして、肩幅が広いとなぜか強そうに見えてしまう。
そしてまた配色も従来のジムより強そうに見える要素の一つだといえる。
ファーストガンダムに登場したジムの色は朱色と黄緑がかった白だった。
この配色バランスがとても弱そうに見えたものだ。
しかし、サンダーボルトヴァージョンのジムは、白と緑だ。
そしてアクセントとしてバーニアの黄色が加わる。
この配色バランスがなかなかクールなんだよね。
HG ジム サンダーボルトver.
というわけで、今回、作ってみたHGのサンダーボルト・ジム。
無塗装です。
そして、改造なしの素組みです。
なぜなら早く完成させてしまいたかったというのが理由の1つ。
そして、成形色の緑と黄色がなかなか良い色だったので、自分で改めて色を作って塗るよりも、ランナーの成型色そのものを活かしてしまったほうが話が早いと思ったからだ。
ランナーにパーツがついた状態でつや消しトップコートを吹き、あとは一つ一つの部品をニッパーで切り離した後に、ゲート処理やバリの処理。
しかるべき後に、タミヤのスミ入れ塗料や水性塗料で汚しを入れながら組み立てていった。
そして完成したのがコレ。
なかなかすぐに素早くできてしまった割には、プロポーションそのものが良好なうえに、配色がセンス良く、成型色も比較的良いキットだと思いました。
塗らないし、ただ組み立てるだけ。
組み立てながら汚しを入れただけ。
このような超簡単お手軽製作のわりには、なかなかいい感じに仕上がったと思っておりまする。
記:2016/07/30
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