フランス陸軍 軽戦車 AMX-13 タミヤ1/35 制作記

      2022/01/12

AMX-13、作ります。

砲塔の位置と形がユニークなフランスの軽戦車、AMX-13を作ってみます。

タミヤのMMシリーズ、1/35です。

箱の中。

パーツ類を並べてみました。

おいしそうな色の成型色です。

組み立て説明書です。
この車輛を解説した紙も別紙で付属していました。

フィギュアにサフ吹き

車輛を作ってからフィギュアを作ろうとすると、なかなか作る気にならないので、今のうちからフィギュア作り。

胴体に頭、頭にヘルメット、ヘルメットにゴーグルを接着。
また、胴体に腕、腕に双眼鏡を接着して、軽くサフを吹きました。

車体の組み立て

足回りを組み立て、車体を組み立てました。

実車取材をしたということだけあり、かなり細かいところまでパーツ分けがされています。

けっこう細かく破損しやすい部品が多いので、丁寧に作る必要がありますね。

細かなところまで気が抜けないのですが、作りごたえはありますね。

組み立て完了

AMX-13の砲塔を組み立て、車輌と合体させました。

「小さくまとまっている」は、あまりプラスの意味で使われる言葉ではありませんが、このAMXの場合は、褒め言葉として使いたいですね。

「小さく、しっかりとまとまっている」と。

もとより、海外輸出を念頭に入れた「コンパクト戦車」が設計コンセプトですからね。

AMX-13の開発は、第二次世界大戦終結直後の1946年から開始された。当時、フランスはインドシナやアルジェリアなど、世界各地に散らばる植民地の独立運動などの問題を抱えていたため、海外に速やかに展開出来るように輸送機で空輸可能な「空挺戦車」を求めていたので、車体は出来うる限り小型化する事が要求された。そのため、乗員席もギリギリまで切り詰められ、乗員の身長を172センチ以下に制限しているほどである。

Wikipediaより

極端なほどに後ろのほうにくっついた砲塔が独特すぎるシルエット。

一度見たら、二度と忘れられないカタチですね。

フィギュアを乗せてみると、AMX-13の小型っぷりがよくわかりますね。

下塗り

サーフェイサーを吹いて、下地ごしらえ。

いつものように、黒とマホガニーを吹いています。

ライク・ア・チャバネゴキブリ……。

下地の色は一色だと、どうも単調でつまらないし、目的はその後に塗装する塗料の食いつきをよくするためだから、べつに白でもグレーでもピンクでもいいんだけれど、まあ暗めの色のほうが無難だよね~と、それくらいの意識でぷしゅぷしゅ吹いています。

今回は、この後も基本色を吹く予定なので、あまりコッテリとは吹きませんでした。

スプレー塗装

サーフェイサーが乾いたら、次は缶スプレーで基本色を塗装しました。

タミヤのダークグリーンを吹き付けています。

ガッツリ緑に染めようとはせずに、距離を離して、下地が透けるように吹き付けています。

だから、透けた下地がセクシーなのよ♪

この色をベースに筆塗りをしていきます。

筆塗り

楽しい筆塗りタイムに突入です。

水で薄めたタミヤのアクリルミニ(水溶きアクリル)のダークグリーンとフラットホワイトを混ぜて色を重ねていき、それが乾かぬ間に、オレンジやスカイやグレーやハルレッドやレッドブラウンなど、様々な色を微量に混ぜて筆で乗せていきました。

履帯(キャタピラ)は外して、水溶きハルレッドで塗っています。

だいぶ、オンボロイドな感じになってきました。

履帯のたるみ作り

車体だけくたびれた塗装でも、履帯がピーン!と張っていてはリアリティが感じられません。

そこで、履帯をたるませて、オンボロイド感を出すことにしました。

ドライブスプロケットに履帯をからませ、歯車の3~4枚分に流し込み接着剤を流し込み固着するまで輪ゴムで固定しました。

履帯とドライブスプロケットが完全にくっついたら車体にとりつけ、上部支持輪(リターン・ローラー)と履帯の裏面を瞬間接着剤でくっつけます。

そして、ティッシュを挟んで、たるみのクセをつけます。

デカール貼りと油彩で汚し

デカールを貼り付けました。
といっても、数箇所のみ。

車体の丸くて黄色い「16」のナンバーや、砲塔の黒帯に白抜きの「DUROC」などです。

デカールが乾いたら、油絵の具のバーントシェンナをテレピン油で溶いたものをランダムに塗りつけました。

完成!

油絵の具のホワイトを全体に軽くドライブラシをかけ、フィギュアを塗装し、AMK-13、完成です。

フィギュアは、基本色を塗って乾かした後、軽くスミ入れとドライブラシをしただけのお手軽仕上げです。

もうちょっと薄い緑で褪色した感じを出したかったんだけど、まあいいや。

今後は基本色、もう少し薄い色で塗ろうと思います。
フィルタリングの段階で、どうしても色が濃くなってしまいますからね。
ブラスコウ氏の作例のように、つや消しの白を混ぜたりすれば良いのかな?

茶色茶色した戦車、黒々した戦車は、さすがに見飽きてきているので、今後はベースとなる色をもっと明るくしてみようと思わせてくれたキットでした。

記:2019/11/12

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