超時空メルヘン「ババジ君」第14話
第13話の続きです。
ババジ君は大きな物体に突進していきました。
どうやら後ろの、出口のようなところが開けっぱなしになっているようです。そこから突っ込めば、中に入れそうです。
ババジ君は速度を一層速めました。体中についていた草が、風圧で舞い上がりました。
さてと、隊長がいない間に明石のミコちゃんに連絡を入れてみようかな、鬼のいない間の何とかだな。えーと、通信機、通信機。
あれ?赤外線外部哨戒装置の警告音がなっているぞ?未確認物体が接近しているな。あれま、随分早い速度だ、戦闘機なみの速さだな。
でも、戦闘機にしては随分小さいな。小動物ぐらいのの大きさしか探知器は認識してないぞ。
あらま、消えちゃった。もしかしたら自動哨戒装置が故障してるのかな?
そういえば、異国にはものすごいスピードで走る獰猛な動物がいると聞いたことがあるぞ、そいつはネコを大きくしたような動物なんだけど、人も襲って食べちゃうんだ。
きっと、そいつが産土号の回りにいたんだな。おお怖わ。
あ、さっき隊長が出ていった後、後部ハッチを開きっ放しにしたままだ。
いけない、いけない、すぐに閉めよう、危ない動物が入ってきたら物騒だもんな・・・
ユニワノイナホは産土号の後部ハッチ開閉ボタンのスイッチを押しました。
それにしても、印度の暑さは尋常ではないな。
隊長は額の汗をぬぐいました。
お、そろそろデリーという街に近づいてきたぞ。
まずは、この盟神探湯号をどうするかだな。
さすがにこれを運転しながらじゃマズイだろう。街に入る前にどこかに隠すとするか。
お、あそこにチョウド良い壊れかけた小屋があるぞ、あそこに盟神探湯号を隠すとするか。
隊長は、小屋に向かって盟神探湯号をすすめました。
つづく
⇒第15話
画:赤っぴ
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