「物欲」と「知っておきたい欲」ゆえのムダな時間とお金の浪費が今の私、将来の私を形作る 渋谷へ行き、CDショップめぐりをしました。
2015/05/31
「物欲」と「知っておきたい欲」ゆえのムダな時間とお金の浪費が今の私、将来の私を形作る渋谷へ行き、CDショップめぐりをしました。
来月行う「音聴き会」の映像ネタを仕入れるためです。
映像ネタにしようと思っているビデオはあるのですが、久々に再生してみたら、ありゃまぁ、映像がかなり劣化しており、こりゃ人様に見せるレベルではないなぁ、と思い、DVDで買いなおすことにしたのです。
しかし、あれですね、タワーレコードの店員さんに検索してもらったのですが、15年以上前に市場に出回っていた映像も、DVD時代になると、廃盤になっているものが多いようです。
残念ながら手に入れられないものもいくつかありました。
それにしても、タワーレコードやディスクユニオンのジャズコーナーは、行くたびにこちらの購買欲をそそるディスプレイがなされています。
旧譜も新譜も、どの商品も魅力的に見えてしまう。
うー、欲しいぜ。
んでもって、あれも買お、これも買っとこ、とついつい手が伸び、結局3万近くの出費。
しかも、買ったもののすべてを音聴き会で紹介するわけでもないので、なんつぅか、お金のかかるイベントではあります。
しかし、好きでやってるコトだから、これでイイのだ。
ついつい手が伸びてしまうのは、先述したとおり、店頭のディスプレイのせい。家に帰って聴くとそれほどでもなさそうな新譜までもが、なんだか「今買っとかにゃ損!」という気持ちにさせてしまうような並べ方です。
そう感じてしまうのは、私の物欲が強いせいなのでしょうか。
いや、それだけじゃないな。
「知っておきたい欲」も強いのだと思う。
先日、『特ダネ!』を見ていたら我らが宮崎あおい氏に、佐々木恭子アナがインタビューをしている映像が流れていました。
彼女はとても勉強熱心だそうで、オフのときや、撮影のちょっとした合間も、本を読んだり映画を観たりしているようです。
オフのときは、レンタルDVD屋に顔を出して、映像作品のチェックに余念がない。
その理由は、店頭にたくさん並べられている作品を見ると、
「私が生きている間に、ここにある作品、全部見れないんだろうな、と思うと悔しい。だから出来るだけ時間のあるときに観賞するようにしている」
というような旨のことを話していました。
私もこの感覚にはものすごく共感できます。
なにせ、本屋にいっても、CDショップにいっても、その店のフロアがだだっぴろければ広いほど、「くっそ~、ここにあるもの全部を吸収したいなぁ、でも無理だよなぁ、悔しいなぁ」と思ってしまう。
出来ることなら、ちょっとでも私の琴線に触れたCDや本は、全部買ってしまいたい。
しかし、そんなお金ないし、それ以上に、吸収する時間がない。
だから、効率よく読みたいな、効率よく聴きたいと思ってはいるんだけれども、こういうことは仕事と違って効率の世界でもないんですよね。
むしろ、今の自分にとって何のメリットもなさそうな、一見ムダそうに見えてしまうほうにこそ触手が湧いてしまう。
でも、世の中にムダなんてないと思っている私は、今はムダでも将来はなんらかの形になって生きてくるに違いないと信じています。
小さい頃からのムダの集積が今の自分を形作っているに違いない。
ショートカットを考えるのも、効率を追求するのも悪くはないけど、どうも、こと趣味に関してはそういう思考回路になれない私。
ですから、今も、一見ムダとも思えることに、たくさんのお金や時間を割いたりしているのだと思います。
でも、いいんです。
いつかは、これらの要素が身を結ぶことも出てくるでしょう。
そんな私ですから、きっと晩年は大金持ちになる予定です(笑)。
記:2006/11/23