牛ほほ食って『キャシャーン』を観る

      2018/01/09

先日のディナーは、やはり牛ほほのコースでした…(笑)。

牛ほほのソースにフランスパンをつけて食べるのもオイシイですが、肉を少し取っておいて、小さくちぎったパンに挟んで、食べると、滅茶苦茶美味いことを発見。

これは、ちょっとクセになりそうです。

それはそうと、ようやく見ましたよ、『キャシャーン』。

昨年に上映された、宇多田ヒカルの旦那さん・紀里谷和明が監督をつとめたことで話題になった作品です。

予告編だけを見ると、けっこう面白そうじゃないかと思っていたのですが、私の周囲でこの映画をよく言う人は皆無で、「見ないほうがいい」という人や、「登場人物は全員素晴らしいんだけども、主役と監督と脚本がまったくダメ」という声も聞きました。

去年は『キャシャーン』が上映されていたのと同時期に『キューティハニー』が上映されていたので、私はそちらのほうを家族と観に行きました。

で、次はキャシャーンを観に行こうかなぁと思っているうちに、公開が終了していたという次第。

予告編の戦闘シーンが、けっこうスピーディでカッコいいので、息子が見たがっていたことを思い出し、先日、イタ飯を食べた後、DVDを借りて観たのですが…、

うう、なにこれ、つまらん、というか退屈……。
しかも、長い。長すぎる。

期待していた戦闘シーンも、たしかに予告編で観たカッコイイシーンもあったのですが、サマになるシーンだけをうまく編集したのだなということが分かり、ガックリ。

ただ、良い点も書くと、さすが、宇多田ヒカルの旦那さん、色彩感覚は独特なものがありますね。

私は、どうしても好きになれない宇多田ヒカルの“声”を一生懸命好きになろうとしていた時期があったので(曲・アレンジ・詞には秀逸なものが多いんだけどね)、CDだけではなくプロモーションDVDもすべて手に入れて目を通しているのですが、歌声よりも、映像のほうが面白かった記憶がありました。

ちなみに、彼女のプロモ映像は、作り込みすぎなぐらい凝った映像が多く、楽しめます。

あの色彩感覚は、紀里谷氏独特の美意識の反映なんでしょうね。

上記『UTADA HIKARU SINGLE CLIP COLLECTION+ Vol.3』で、それがタップリ堪能できます。

ジャケットのビジュアルもすごく好き。

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肝心の「キャシャーン」ですが、極彩色というか、深く鮮やかな色使いに特徴のある紀里谷監督独特のセンスが、映画全体の映像を覆っていました。

これがプロモーションビデオだったら完成度の高い質の良い映像になるのだろうけれども、物語が、なーんかツマラナイ……。

悪いけど、私ゃ、途中で寝てしまいましたですわ。

昨日も休日出勤ということもあり、長い間、ずっと立ち通しだったという疲れも手伝って。

しかし、息子、一生懸命見てましたね。しかも正座をしながら見てるんですよ。

相当、気合が入ってます。

わが息子ながら、エライと思いました(笑)。

私はいい加減、退屈さが延々と続く画面を前に頭をコックリコックリ、翌朝の仕事にも差し支えそうなので、一足早く寝床にもぐりこみました。

翌朝、息子に、「キャシャーンどうだった?」と訊いたら、「キャシャーン、弱いねぇ」なんだそうです(笑)。

たしかに、前半部、唐沢寿昭演じるブライとの対決シーンでは、弱かった(笑)。

そこから先は覚えてないけど、眠くて。

そうそう、この映画の唐沢はカッコよかったですね。

「俳優は主役を除けばすべて良かった」と語っていたシナリオライターの言葉を思い出しました。

「キャシャーンがやらねば誰がやる」

予告映像は面白かったんですけどね……。

記:2005/10/11(from「趣味?ジャズと子育てです」)

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