「ちちうえ」と呼ばせています。
2016/11/19
みなさんは、お子さんに自分のことをなんと呼ばせていますか?
私は「パパ」とは呼ばせてません。
「ちちうえ」と呼ばせています。
女房は「ははうえ」です。
赤ん坊の頃から、そう呼ばせています。ようやく喋れるようになった状態の息子が、 舌足らずな言葉で「ちーえー」「はーえー」と呼ぶ姿は可愛かったなぁ。
どうして、そう呼ばせているかというと、“教育的意図”のようなものはまったくありません。
自分がそう呼ばれたい(笑)。
それが、最大の動機です。
なんだか、戦国大名や武家の家みたいですが、いいんです、そう呼ばれたかったから(笑)。
でも、「パパ」や「お父さん」ではなく、「ちちうえ」と呼ばれると、妙に、父親として、そして、一家の大黒柱としての自覚が出てくるから不思議です。
「しっかりせなあかん」
「オレは今、頼られている」
不思議と、そういう自覚が芽生えるのです。
立派じゃない私が、立派な呼ばれ方をすること自体、かなりコミカルなことではあるのですが、立派な呼び名に釣り合う、立派な父親にならなければ! と思うようになってきます。
息子も、一緒に大河ドラマや、戦隊モノを見ていたので、このような番組は、父親のことを「ちちうえ」と呼ぶ登場人物が多いことも手伝い、なんの抵抗もなく父親のことは「ちちうえ」と呼ぶものだと思っていたようです。
保育園に入ってから、ようやく「ちちうえ」は、特殊な呼び方だということに気づいたようですが、物心がつく前からそう呼んでいるので、さすがに呼び方は変えようとはしません。
もっとも、保育園の友だちや先生には「パパ」や「おとうさん」と言っているようですが……。
勝手な父親の趣味に、子供をつき合わせてしまっていますが、でも、可愛いですよ、子供の高いの声で「ちちうえ」「ははうえ」という声を聴くのは。
もし、私が誰かに殺され、復讐に燃えた息子が敵を追い詰めたときに、
「パパの仇!」というよりは、「父上の仇!」というほうがサマになりますからね(笑)。
と、なにを突拍子も無い妄想をしているんだか……。
記:2005/08/10(from「趣味?ジャズと子育てです」)