おいしくカレーを煮込むための僅かな差
2019/06/09
鍋の蓋
カレーのルーの箱の裏を見ると、カレーの作り方がイラスト入りで説明されています。
そして、多くのイラストの鍋には蓋(ふた)が描かれていません。
このこと、当たり前すぎて見逃していました。
そう、私の場合は、長年、鍋に蓋をしてカレーを煮込んでいたのです。
蓋しても、しなくても変わらないだろう、と。
説明のイラストは、にんじんやタマネギなどの具材を分かりやすく描くために蓋を描いていないのだろうと思っていました。
それに、蓋をしないと「カレー臭」が部屋中に蔓延してしまうと思い、私の場合は、常に蓋をしてカレーを煮込んでいました。
べつにカレーは好きだから、部屋がカレー臭くなっても構わないのですが、でも、壁や天井にカレーの匂いが付いた状態の家になってしまうと、カレー以外の食事をするときにカレーの匂いが邪魔になるんじゃないかと思って、極力カレーの匂いが部屋に行きわたらないよう、換気扇をしつつ、蓋を閉じてカレーのルーを煮込んでいたのです。
しかし、ある日気づきました。
もしかして、イラストに蓋をしていないのには何か意味があるのではないかと。
そして、ためしに蓋をしないでカレーを煮込んでみたところ、劇的な変化というほどではありませんが、いつものカレーよりは、味が良くなっていることに気がつきました。
そう、カレールーのパッケージのイラストには意味があったのです。
「蓋をしないで煮込みなさいね」という。
それに長年気がつかなかった私もアホです。
べつにそれほど大きな変化というわけではないのですが、やはり蓋をして煮込むのと、蓋をしないで煮込むのとでは、ちょっとした差があるにはあります。
うまく説明できないのですが、蓋をして煮込んだカレーのほうが、なんだか水っぽい?というか、そんな感じです。
だからといって、蓋をしないで煮込んだカレーが「超・濃厚」に仕上がるのかといえば、そこまでの劇的な変化があるわけでもないし。
なので、後は好き好きだと思います。
気が付く差ではありますが、わずかな差なので。
それに、たくさんのスパイスたっぷりの「めちゃ旨」なカレーを堪能したいと思ったら、私の場合、自分で作るのは不可能だし、手間をかけるのが面倒だから外食しちゃう派ですから、そのへんのところは、あまり大きなこだわりはありません。
ただ、今まで蓋をしていたという方は、ためしに「蓋無し」で一回くらいはトライしてみると良いかもしれないですよ。
記:2013/12/06