デイ・アフター・トゥモロー/試写レポート
2018/01/09
しまった!前半はほとんど寝ちゃったよ!
一緒に行った人の話によると、私は、この映画のミドコロをほとんど見逃してしまったようだ。
つまり、ミドコロはほぼ前半に集中していたようなのだ。
地球温暖化。
南極の氷が溶け,水位が急上昇する。
津波が世界各国を襲う。
ついで、ニューヨーク、東京、パリなどの都市が凍りついてゆく。
これらの描写が、迫力ある映像で描かる『デイ・アフター・トゥモロウ』。
で、そこらへんのところの記憶がまったくない私は、つまり、この映画の一番オイシイところを見逃してしまったことになる。とほほ。
あ、一応フォローしておきますと、べつに、この映画がつまらないから寝てしまったわけじゃありません。ただ単に、私の体調と、試写室の椅子と空調の心地よさの関係だったのです。
だって、気持ちよかったんだもん……。
もちろん、寝まいと努力はしてみましたですよ。
でも、うーん、私の本能は、世界を襲う不吉な異常気象の中に身を投じることを拒否し、かわりに、満腹状態で、心地良く冷房が効いた試写室という環境に身を投じ、座り心地の良い椅子に深々と腰掛て、ウツラウツラとまどろむことを選択した。
嗚呼、われながら、なんて都合の良い仕組みに出来ているのだろう。
「ハワイに逃げろ!」というタイトルのこの映画のキャンペーンがあったが、私の意識はハワイではなくて眠りの中に逃げたワケですね。
しかも、都合の良いことに、“ドッカーン!”とか“ショワァーン!”とか“ゴゴゴゴ!”といった天変地異の迫力あるSE(効果音)すらも心地よく、マドロミの世界の快適さを増幅してくれるもんだから、私の脳は、恐るべき変換能力を持っているものだ(呆)。
昔、私は、大学の部室で、マイルスの『パンゲア』やセシル・テイラーの『アット・ザ・カフェ・モンマルトル』を大音量でかけて昼寝していただけあって、殺気だった濃密な音を聞くと、心地よくなるか、眠くなってしまう癖がついてしまっていあるようだ。そんな身体に染み付いてしまった癖が、こんなところで発揮されようと…、あああ、なんという。
意識が覚醒して、きちんと鑑賞できたのは、すでに凍りついたニューヨークで生き残ろうとする人々と、約束を守るために、息子を探しに生存は絶望的だと思われるニューヨークへ向かう父親の物語。
前半が一大スペクタクルだとすると、後半はヒューマンドラマだ。
こちらだけでも、もちろん十分楽しめた。
が、この映画の目玉でもある前半を見逃したのはいかにも勿体無い。
今度は劇場できちんと観直すこととするか。
観(寝)た日:2004/05/26
movie data
製作年 : 2004年
製作国 : 日本
監督 : ローランド・エメリッヒ
出演 : デニス・クエイド、ジェイク・ギレンホール、イアン・ホルム、エミー・ロッサム、サラ・ワード ほか
配給 : 20世紀フォックス
公開 : 5/31 ヴァージン・シネマズ六本木ヒルズにてプレミアム上映・6/5 全国超拡大ロードショー
記:2004/05/30