味わい深い旧キット~ザク・デザートタイプ
2019/07/18
箱絵にそそられる
たまには、ガンプラの旧キットも良いもんです。
これ、デザートタイプのザクね。
とにかく、パッケージのイラストにそそられるんですよね。
カッコいいったらありゃしない。
実際、中学か高校のときに一度作った記憶があるのですが、プロポーションはかなり、無骨かつリアルでカッコ良かった記憶が。
最近のガンプラと違って、短足&ズングリ。
大河原節炸裂!って感じなんですが、そこがまた良い。
ただし、このキット、左手だったと思うけど、平手の抜き穴が露骨すぎて、思わずパテで埋めたものです。
もちろんパテだけだと「ひけ」が出来てしまうので、細かく切ったランナーを中に詰めて、瞬間接着剤を流し込み、乾いてから表面だけをパテで埋めて、乾燥、ペーパーがけをしました。
こういう面倒なところも含めて、旧キットを作っていると、工作してるなぁ!って気分になるのです。
とはいえ、これから作る予定は、今のところなし。
けっこう、「接着⇒乾燥⇒ペーパーがけ⇒場合によってはヒケをパテ埋め⇒ペーパーがけ」のような作業を、脚部、胴体、腕部や武装品にいちいちやっていると、かなりの時間を要してしまうんですね。
面倒くさがりになったものです。
昔は、こういうタイプのキットしかなかったから、勉強するフリをしながら、ひたすら机の上で指をパテのグレーで染めてゴシゴシしていたものですが、最近のガンプラは、合わせ目が目立たないようなパーツ分割になっていて、それはそれはものすごく便利になっちゃってますから、その恩恵に慣れてしまっています。
腑抜けになっちまったものよのぉ。
箱を開けると、押入れの中の湿気のため?
箱の厚紙が、くたっとなっています。
パーツを梱包しているビニール袋も、柔っとへたった感じ。
組み立て説明書の作例のところには、リアルに塗装するための方法として、ドライブラシの方法も書かれていましたね。
これを作っていた当時の私は、タミヤニュースの購読者であり、また、シェパード・ペインの『ハウ・トゥ・ビルド・ジオラマ』の愛読者だったため、とにかく、なんとかの一つ覚えのように、塗装後は、エナメル塗料でスミ入れ⇒ドライブラシを繰り返していました。
で、けっか、ボロボロで汚い物体にしちゃうんだよね。
でも、手数をかけた自分のプラモ!ってことで、人から見たら、とても汚い物体だったんでしょうけど、愛着もひとしおでした。
いつも思うんだけど、鳩尾付近にある動力パイプを固定するパーツの赤色が、非常にアクセントとして決まっていますね。
デザイン的には、このデザートタイプのザクの要となる色だと思います。
ここが、グレーだったりデザートイエロー(ダークイエロー)だったら、ちょっと締りがない感じになっちゃっていたんじゃないかと。
もっとも、実際の戦場だったら目立ってしょうがないのでしょうが、もしかしたら、敵味方の識別色の役割も果たしていたとか?
そんなことも色々と考えさせてくれる、旧キットのザク・デザートタイプは味わい深いキットであることには間違いありません。
しばらく作る予定はありませんが……。
記:2014/05/15