エリック・ドルフィーのスピード感と跳躍力に憧れて

   

カセットテープを再生するデッキを先日秋葉原の「ラジオ会館」5Fで中古で買ってからというものの、一日中、カセットに録音された音楽ばかりを聞く日々です(まだ2日目だけど)。

特に80年代から90年代にかけての、「ニューミュージック」や「洋画」など、
懐かし~い音楽を聴いて、身も心まで懐かすぅい〜い状態なのですが、カセットといえば、私は中学生から30歳くらいまでの間、自宅で曲を作っては、宅録していた時期がありました。

録音した音源を保存するメディアは、もちろんカセットテープ。

ジャズを聴き始めてからも、ジャズのベースを習うかたわら、シンセサイザーを使ってワケのわからん音楽を録音していました。

でも、面白いことにジャズを聴き始めた以降の自分の曲には、やはり微量にジャズの影響が。

特に、ドルフィーとモンクの雰囲気を下手くそに真似たフレーズなどが出てきたりして、10年以上ぶりに聴くその音源たちから、そういえば、自分は若い頃、特に大学生の頃は、モンクやドルフィーのアルバムをたくさん収集していということを思い出しました。

特に、大学生の頃や、社会人になった直後の録音を聴いていると、ドルフィーのスピード感や跳躍感を、なんとかシンセサイザーで表現してやろうというような
無謀な勢いのようなものが感じられ、自分の音ながらも、微笑ましく感じてしまいます。

その頃から、私がもっともよく聴いていたドルフィーのアルバムは、『アット・ザ・ファイヴ・スポット vol.1』です。

ひとしきり、自分が演奏した下手くそな録音を聴いた後に、ドルフィーの『ファイヴ・スポット vol.1』のスリリングなアルトサックスを浴びたら、やっぱりお話にならないほど「格」も「品」も「存在感」も違うなと思いました。

やっぱり、今でも一番好きなアルバムかもしれません。

エリック・ドルフィーの『アット・ザ・ファイヴ・スポット vol.1』は。

ちなみに、なんだかドルフィーもどきなキーボードを弾いているカセット音源を見つけたので、YouTubeにアップしてみました。

93年頃に録音しているので、なんと今から20年以上も前の作品なんですね
w(゚ロ゚;w

この曲の詳しい解説も書いています。
熱帯夜〜ヒステリック・ジャズ・テクノ

「ドルフィー大好き」という思いが根っこにあり、あとはサックス吹けないから、指先が勢いまかせに鍵盤の上を跳ね回っているというような感じです

記:2015/09/15

 - 創作