こんな親や教師の前で努力する価値なし!そう子どもに思われないために

ありがちな大人の説教文句

親や教師がよく言いがちな言葉。

「お前も彼も同じ人間なんだから、努力すればお前にだって出来るはずだ」

言われたことあるという人、多いんじゃないかと思います。

私もよく言われました。

おそらく、怠けている自分に喝を入れるための「頑張れ」という気持ちから発せられる言葉だとは思います。

ただ、「彼だって出来るんだから」という比較対象のスペックが、あまりにもかけ離れている場合は、かえって子どもを落ち込ませたり、反発心を誘発してしまうのではないかとも思うのです。

たとえば、我が子を学習塾に通わせている親が、成績が悪い息子に「田中君は全国上位の成績なのに、どうして同じ塾に通っているお前の成績はビリなのだ」ということを言いたいがために、「田中君もお前も同じ人間なんだから、頑張れば出来ないはずはない」と励ましたとしたらどうでしょう?

たしかに学力の高い田中君と、成績劣等生の我が子は同じ人間です。

パソコンでいえば「人」という「筐体」は一緒です。

でも、中身のOSが違うかもしれませんよね。
メモリの容量も違うかもしれません。

1995年発売のWindows95搭載のPCと、最近発売された最新OSが搭載されたPCとでは、デザインの差は多少あれど、同じパソコンという外見上においては大きな違いはありません。

しかし、中身のスペックや処理速度には格段の差があります。

人という外見上の「筐体」が似ているからというだけで、同じ能力を発揮できるとは限らないのです。

外見が一緒だからといって、努力すればボルトのように速く走れると言っているようなものです。
羽生結弦選手のようになれると言っているようなものです。

車だって、搭載しているエンジンの馬力が異なれば、パワーやスピードはまったく違うものになります。

そういうアナタはどうなのよ?

「同じ人間なんだから」という論法で子どもを説教している大人は、子どもの中身のほうも注視すべきですし、その上で、もっとも子どもがやる気を出す言葉をかけてあげることに注力すべきだと考えます。

集中力がないのは、親であるあなたの遺伝子や育て方に原因があるのかもしれません。

飽きっぽいのは、親であるあなたの遺伝子や、幼少期に夢中になれることを取り上げてしまったことに原因があるのかもしれません。

粘りが足りないといって、そういうあなたは粘り強い人間ですか?

勉強しろ勉強しろといいつつ、親であるあなたは勉強している姿や読書をしている姿を日常的に見せていますか?

すべてが親の遺伝子や、親が設定した環境に原因があるとは言えませんが、子どもの成績ひとつとっても、単に「努力不足」という一言で片づけられるようなシンプルな問題ではないことは確かです。

努力して欲しいのであれば、努力したくなる環境設定がなされているのか、努力云々を言う前に、自分自身が胸を張って努力をしている背中を子どもに見せられる存在なのか。

いまいちど子どもに向ける目線の何割かを自らに向けたほうが良いのではないかと思います。

子どもって、親の一挙一動や発散した空気を想像以上に感じているものです。

「こんな親(教師)の元では努力したくない」
「自分が努力して喜ばせる価値のない大人だな」

そう思われないためにも、我々大人は、もっとしっかりしないといけないと思います。

記:2013/05/13