『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を観てきました。

      2018/01/10

昨日は息子と神保町に行き、本を買ってカレーを食った後、「BIG BOY」でジャズと読書をしました。

その後、渋谷に移動し、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を観ました。

といっても、この映画、人気のようで、4時からの回を観るつもりだったのですが、先約で満杯。したがって、7時前からの回を観ました。

その間、空いた2時間は、息子とタワーレコードやパルコで時間を潰していたのですが、やっぱり、レコード屋っていうのは、なんでしょうかねぇ、いるだけで時間の流れが速くなります。

あっという間に時間は過ぎ、さあ、いよいよ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』です。

なかなかTVの話をうまく編集していると思いました。無駄なくスリムに贅肉を削いでいる。

それどころかTVと同じシーンも、かなりの映像がリメイクされており、それはそれで嬉しい。

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新しく挿入された映像も多く、そのどれもがリアルな映像。

なかなかよろしいでやんす。

ジャズマンが10余年ぶりに、ヒットしたスタンダード演奏を円熟の境地で再演しているのを聴いているような錯覚に陥らせてくれます。

微妙にストーリーが異なるところもあったり、使途の死に方のパターンもTVとは違い、なかなか楽しめました。

4回に分けて上映されるようですが、まだまだ今回の第1回目のタイトルにもあるように「序の口」なんです。さあ、これからどういう展開になってゆくことやら。

詳しいことを書くと、これから観ようと楽しみにしている人にネタバレになりかねないので、当たり障りのない範囲で、私が「ポイント高い!」と感じたポイントを3つだけ書こうと思います。

その1。

蛍光グリーンがキレイ!

エヴァ初号機の拘束具のところどころが黄緑で塗装されていますが、このグリーン、じつは蛍光グリーンだったのですね。あるいは、蓄光性の塗料がペイントされているのかな? あるいは、有機ELのような発光物質を使っているのか、そのへんは不明ですが、とにかくウッスラと発光するグリーンがとてもセクシーだった(笑)。

とくに、夜に闇の中、薄ボンヤリと発光するヱヴァのボディの蛍光グリーンがとてもゾクゾクとします。

これはテレビ版では分からなかった発見でしたね。

▼このシーンだと分かりづらいけど、夜に使途と戦うシーンにほんわり発光する黄緑色のパーツの発色ははなかなか
eva

その2。

第5使徒 ラミエルが大幅にパワーアップ!

私がウルトラシリーズで好きな怪獣は3つ。ブルトンとバルンガとプリズ魔です。

この3つの共通点は、怪獣らしくない造型。

たまたま物質が生命を持ってしまったかのごとくの、およそ生命体とはかけ離れた突飛なカタマリ感のある形ですが、そこがたまらなく好きなんですね。

で、同じ文脈で、私はエヴァに登場する使途の中では、ラミエルが一番好き。

ピラミッドのような四角錐を上下逆さまに張り合わせただけの、非常にシンプルな形なのですが、そこがたまらなくクールなのです。

この乱暴な存在感を放つ空中浮遊物体は、もちろんテレビ版でも十分に良かったのですが、今回は攻撃時や防御時には非常に凝った変形をする。そのスピード、突飛な型は21世紀版エヴァンゲリオンならでは! この新しく甦ったラミエルを観れただけでも、今回は待って観た甲斐があったぞ(笑)。

最後に、その3。

電信柱と鉄塔が、う、美しい。美しすぎる!

正直、私は電信柱と信号がかっこよく描かれていなければエヴァンゲリオンというアニメは途中で観るのを止めていたことでしょう。
だって主人公のシンジ君の性格にはイライラするし、ストーリーにおいても、謎見せのチラリズム的ほのめかしのテンポが私の体内の基礎ビートとは大幅に一線を画するのです。

しかし、結局、観続けてしまったのは、それは綾波レイ観たさではなく、電信柱見たさだったのです。

私は、自分でも「オカシイんじゃないの?」と思うほどの電信柱フェチなのです。

くわえて、クレーンと鉄塔も好き。

何時間でも見ていられる。

電信柱や、クレーンや鉄塔の無愛想な機能美が好きなのです。

たぶん、女性の裸よりも好きだと思う(笑)。

今だに、女性の裸とかは照れちゃって17秒以上は直視できないんですが、電信柱とかクレーンだったら、気兼ねなく「じーっ」見続けることができる。飽きない。

電信柱やクレーンをこれらを描きたいがために、中学時代は美術部に入部したし、デジカメが登場したときにもいちはやく飛びついたのも、電信柱とクレーンの写真をたくさん撮影したいからにほかなりません。

電信柱とクレーンがこの世になければ、写真なんて撮ってられるかってーの(笑)。

でも、電信柱とクレーンのお陰で、私はデジカメで他の被写体をせっせと撮ることもしているので、ホント、電信柱とクレーンには感謝です。

今でも、海外旅行をしたときなど、時間が許せば、朝早起きするなどして、宿泊している街の周辺を散歩しながら、せっせと電信柱やクレーンを撮影して楽しんでいるほどです。

ただ、鉄塔に関しては、都会住まいの私にとっては、あまりお目にかかるチャンスの少ないオブジェですね。もっと山のあるような田舎に行って鑑賞する機会を増やさなきゃなとは思っているのですが……。

電信柱ってさぁ、よく見ると結構色々なバリエーションがあるんですよ。

昔はスケッチ、今はデジカメで撮影して一人でニンマリしているほど、電信柱好きな私。

恐らくエヴァンゲリオンは、電信柱や鉄塔をもっともカッコ良く描いたアニメだと思います。

だからこそ、今回の映画に際しての私がもっとも注目していたポイントは、電信柱やクレーンのリアルさだったのですよ。

……そして、圧巻でしたね。

美しい。

クレーンも、鉄塔も、電信柱も。

息を呑み、もっと続けばいいのに、と思うシーンが何箇所もあり、こりゃあ1800円を払った甲斐があったわいと思いましたね。

いや、ほんと、電信柱とクレーンと鉄塔が好きな人は、たとえ、ヱヴァンゲリヲンというアニメに興味がなくても、たとえ、ヱヴァンゲリヲンに群がる人々の発する空気が苦手な人も、たとえ、ストーリーとかキャラクターが苦手だという人も、とにかく、電信柱と鉄塔とクレーンがカッコ良く見れるという点だけでも、超オススメな映画ですよ。

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記:2007/09/09(from「趣味?ジャズと子育てです」)

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