エヴァンゲリオン初号機を銀に塗ってみました。
ガツンと銀!
先日、ガンプラを作っていて余ったパーツをジャンクボックスに入れようとしたら、その中から作りかけのエヴァ初号機が出てきました。
中途半端はよくない、逃げちゃだめだ! 逃げちゃだめだ! 逃げちゃだめだ!とブツブツ言いながら、残りの腕のパーツを組み立てました。
映画が公開されてからは、様々なバージョンの初号機のプラモが発売されましたが、私が手がけていたのは、ごくごく初期に発売されたバンダイのプラモデルです。
腕と足の部分の仕上げをすれば完成できる状態だったので、一気に作ってしまいました。
ただ、こまごまと塗り分けるのは面倒だったので(エヴァ初号機の配色は、紫のほか、黒、オレンジ、傾向グリーンなど、けっこう様々な色を塗り分ける必要があるのです)、「ここは一色、ガツーンと銀でいこう!」と決めて、「それっぽい塗装」をしてみました。
巨神兵
映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の冒頭では、本編が始まる前には「巨神兵東京に現わる」という短い作品が上映されます。
果たして、これを「エヴァ」とくっつけて上映する意図は分からなかったのですが、ここに登場し、容赦なく町を破壊しまくる巨神兵の姿の第一印象は「まるでエヴァじゃん」。
この第一印象をなんとなく思い出し、あの映画に出てきた巨神兵のイメージで塗装しようと思って塗ったのが、こちらです。
銀の鬼 鉄の鬼
まずは、サクッとキットを作ってしまう。
合わせ目を消しながら。
そして、カタチになったら、後は塗装です。
ホガニーのスプレーを吹き、その上に黒鉄色を塗装。
さらに、その上から焼鉄色を塗装。
さらに、その上から焼鉄色にシルバーを加えた色をドライブラシ。
ちょっと銀ギンし過ぎたところに、焼鉄色で補正ドライブラシ。
色調に変化をつけるために、焼鉄色とシルバーを混ぜたものに、微量にイエローを混ぜたものを、要所要所にドライブラシ。
あとは、口を開けたときに出現する歯の部分を銀+つや消し白でドライブラシ。
で、完成。
ガオ~ッ!
暴走?
色を塗っては数日乾かし、ドライブラシしては数日乾かし。
これを繰り返し。
日数はかかったけれども、実作業は、おそらく1~2時間といったところでしょうか。
要するに、いつも私がやっている方法と変わることなく、暗い色から少しずつ明るい色を足していって、最後にシルバーを軽く筆先で、全体を撫で撫で。
ただ、それだけだと、ちょっと単調になってしまうので、アクセントとして、銀にクリアイエローとを混ぜた色を胸や脚の出っ張っているところに、ちょこちょこと塗り足しています。
ですので、写真で見ると、偶然なんですが、太陽の光を浴びてキラリーン!と光っているようにも見えるのですが、これは照明の効果ではなくて、単に「塗り」の結果なんですね。
お手軽・銀色エヴァンゲリオン初号機。もし、タンスの中にキットを眠らせている方がいらっしゃれば、作って、全体をスプレー、その後、色調を変えてドライブラシするだけで、けっこう、いい感じになると思いますので、ぜひトライしてみてください。
様々なポーシングを楽しめる
このエヴァのプラモデルは、なかなか間接の自由度がたかく、いろいろなポーズをつけて遊べます。
それこそ、美術室などにおいてある、木で出来て自由にポージングが出来る人形のように。
ま、あまりガチャガチャと遊びすぎると、素材がプラスティックなので折れたり割れたりしてしまうため注意が必要ですが、腰をひねらせたりして、ポーズをつけると、いかにも「エヴァ風」な格好になるので、これはこれでなかなか面白いのです。
猫背気味な背中がカッコいい。
今回のメタリック塗装、手抜きな塗装といえばそれまでですが、いちいち細かい色を塗り分けるのが面倒だけれども、エヴァのプラモを作ってみたい(作りかけ)という方がいらっしゃれば、このようなメタリックな塗装を施して「鉄の鬼」を完成させてみるのも一興なのではないでしょうか。
そもそもの造形自体が素晴らしいので、どんな色で塗ってもサマになると思いますよ!
記:2016/06/11