砂漠の鳥人/フォースインパルスガンダム1/144
ガンダムSEED DESTINYの機体
『機動戦士ガンダムSEED』は全部鑑たけど、『SEED DESTINY』の方は途中までしか鑑ていないんですよね。
で、その『シード・デスティニー』に登場するフォースインパルスガンダムなんですが、これが登場する前後ぐらいまでのエピソードまでしか鑑ていないということもあり、だからフォースインパルスガンダムという機体には特に思い入れはないんですよね。
しかし今年の6月頃、模型店の店頭ではこのリメイクされたHGCEのフォースインパルスガンダムが山積みにされており、けっこうパッケージのイラストがカッコいいので目を引いた上に、ネット上でも評判が良かったため、試しキットを購入してみたのです。
パーツ破損!
とにかく、青、赤、黄色のガンダムを象徴するトリコロールカラーの色分けがすごいプラ成形のキットなのです。
最初はこの色分けにしたがって、エネメル系塗料(タミヤのスミ入れ塗料のブラックやブラウン)でスミ入れをしながら作っていたんですが、エナメル系特有のプラを溶かすという現象に出くわしてしまいまして、頭部のアンテナがポキンと綺麗に割れてしまいました。
と同時に、頭部のオデコ、センサーの部分も見事に陥没してしまい、こりゃダメだわいと一旦作るのを中断しました。
でも、やっぱり作るからには最後まで作ろうと思い立ち、バンダイから破損したパーツの取り寄せることにしました。
で部品が送られてきまして、その丁寧な梱包ぶりから「やっぱり最後まで作らなきゃ!」と気持ちが盛り上がり、最後まで組み立てました。
ミドルストーン
色を塗り分けるのが面倒になってきてしまったので、ミドルストーン一色で塗ることにしました。
なぜなら、クレオスのミドルストーン、予備で購入したものが2瓶あることに気がつきまして、早く使い切ってしまおうと思ったのが理由のひとつ。
それと、ガンダムとはもっとも縁遠そうな地味な色で塗ると、いったいどんなガンダムになるのだろう?と考え、マホガニーの下塗りの上にミドルストーンを塗装してみました。
面倒なので、パーツをランナーから切り離す前に塗ってしまいました。
しかも、塗った後も、ミドルストーンにグレーや白や紫やオレンジなどの色を混ぜて、薄め液でうすーく薄めて、何度も何度も塗り重ね。
「厚塗り上等!筆塗り100回!」の精神で、何度も何度も乾いては塗り、乾いては塗りを重ねました。
もっとも、その割には、ミドルストーンの基本色からは色調があまり逸脱していないので、筆の回数を重ねた割には、その回数に見合う効果は出ていませんが……。
で、いろいろな色を塗り重ねて「もうこんなもんでいいかな?」という段階で、組み立て。
組み立てた後も、溝にはパープルを薄めて流し込んだり、表面にホワイトをドライブラシしてみたりして、とにかく、アホみたいに少しずつ色々な色を塗り重ねていきました。
で、もうこのへんでいいかな?と思ったところで、ラストは、ポイントとなるところにタミヤのスミ入れ塗料を流し込み、エナメル系のフラットグレーを軽くドライブラシしました。
仕上げは、タミヤのウェザリングマスターの「オイル」をペタペタ塗って、一応完成ということにしました。
本当は、もっといろいろな色を載せて、微妙に変化する色調を楽しみたかったのですが、まあ、こんな感じでいいかな?ってことでいったん手を止めました。
もろ砂漠ガンダムです。
で、背中に羽が生えている「砂漠の鳥人」といった感じですかね。
「鳥な人」が歩いている感じ。
砂漠ではなく、雪の上みたいですが。
バックパックの羽
今回作っていて面白かったのは、やっぱり背中の飛行機のような羽のところですね。
羽に施されているモールドに萌えた(笑)。
ここの箇所には何度も何度も無駄にいろいろな色を墨入れして楽しみました。
久々に飛行機のプラモを作りたくなってしまいましたよ。
シールド
それとは逆に、シールド(盾)の形状がいまひとつ好みではないかったので、塗装も適当になってしまいました。
持たせるのをやめようかとも思ったのですが、ボディがスリムな分、やはり持たせた方がバランスが良くサマになるので、持たせています。
それと、このキットには、左手はゲンコツしかなかったので、本当はパーの状態の平手が入っていればよかったなぁというのもささやかな不満の一つです。
グーの形状がイマイチなんですよね。
だから、グーの手に目が行き過ぎないように盾を左に配することで、そっちのほうに目が行くんじゃないかな?という考えです。
おすすめプラモです
数か月かけてダラダラと製作していたフォースインパルスガンダムですが、これ、なかなか作りやすく、作ったら作ったで、作ったときの苦労というか熱量が、ちゃんとカタチとなってくれるので、手ごたえ抜群なガンプラです。
ただ、プラスチックの色分けの限界というか、成形色で補えないところは、シールで色分けというパーツもあります。
素組みをしたいという人にとっては親切かもしれないけれど、無塗装でも「それなりの感じ」を求める人にとっては、やっぱりシールでは安っぽく見えてしまうので、できることならシールの箇所だけでも部分塗装をしたほうが良いかもしれませんね。
私は、横着して一色で塗ってしまいましたが、時間と根気のある人は、ぜひ原色での塗り分けにトライしてみよう!
記:2016/10/12