まずは「ごめんなさい」。
2015/05/23
昨日、息子の友達が遊びにきました。
クラスメートの男の子アストラ君と、そのお兄ちゃんのレオ君。レオ君は小学5年生です。
3人で、楽しく遊んでいたようですが、子供って調子にのると、どんどん悪乗りしてくるんですよね。
私は午後からシゴトに出かけたので、そのときの模様を見ていませんが、どうやら、女房の話によると、息子の友達、調子に乗って、寝室の電灯を壊しちゃったのだそうです。
上から下がっている紐を思いっきり引っ張ったため、紐が切れ、電気も故障してしまいました。
あわわ。こりゃ寝るとき、薄暗い照明とかに出来なくて不便。
息子は、自分の“管理不足”だと反省していたようです(笑)。
だから、私が帰ってきて、ことの次第を報告したら、「あのガキどもがぁ~!」と怒り狂うんじゃないかと戦々恐々としていたようです。
しかし、そんなんで怒るわけないじゃない(笑)。
私は息子に一つだけ質問をしました。
お友達は、このことについて謝ったのかどうか。
すると、彼と彼のお兄ちゃんは、すぐに「ごめんなさい」と女房と息子に謝ったそうですし、帰り際も再度玄関でアタマを下げて「ごめんなさい」と兄弟そろって謝ったそうです。
偉い!
それでいいのです。
怒るわけないじゃないですか。
大人の社会では、慰謝料とか示談金とかバーターとかもみ消しとか値下げとか罰金や懲戒免職など、様々な解決手段があります。
しかし、子供が出来る誠意はただ一つ。「ごめんなさい」と謝ることです。
これしか子供に出来ることはないし、これ以上の何を大人は求めようや。
かわりに、勉強しっかりしなさい、とか、次のテストで100点取りなさい、と自分の子供だったら、“許しの交換条件”を持ち出す親もいるかもしれないけれども、それはそれ、これはこれ、で別な話です。
まずは、「ごめんなさい」です。
そして、それで終わりです。
ま、あとは程度次第によっては便所掃除とか、廊下の雑巾がけといったようなペナルティを課しても良いのですが、電機の故障は、電気屋に修理を依頼すればいいだけの話ですから。
なにも、国宝級のツボを割られたわけではないし(うちにはそんなものないし)。
しかも、さすが小学校5年生のお兄ちゃんがついているだけある。
彼らは2度も「ごめんなさい」と頭を下げたそうじゃないですか。
もう充分です。リッパです。
私なんかは、息子の学年のときなんか、気にくわねぇ医者の息子の家の本棚をひっくり返して、急いで逃げて、いまだに「ごめんなさい」と謝ってないのだから、そんなアホんだらな私に比べれば、何百倍もリッパな子供たちではないですか。
「良い友達を持ったな」と私は息子の頭を撫でてあげました。
「また連れて来いよ」と。
私が怒り出すんじゃないかと心配していた息子は、肩の荷が下りたような表情を浮かべ、ニッコリと笑いました。
▼「叱り方」の本も出てるんですねぇ。
新装版 子どもを叱る前に読む本
記:2006/11/24(from「趣味?ジャズと子育てです」)